CoCoSiA(ココシア)

感想を上手く伝えるための5個の注意点(続き2)

「とても良かったけど、ちょっとくさいシーンもあってお尻がむずがゆくなっちゃった」や、「ラストのシーンは思わず息が詰まって胸が熱くなっちゃった」など、どれだけ自分が映画で感じる場面があったのかを伝えると、相手は少なからず興味を抱いてくれるかもしれません。

言いたいことから先にいう

感想を伝えたい時には、自分が一番言いたいことから先に言う方が相手には伝わりやすいです。

私たち日本人は、昔から「肝心の部分は遠回しにして徐々に相手に伝えて行く」という言葉の伝え方をしてしまいがちです。

それは、いきなりダイレクトに要点を告げることが相手に対して失礼だと感じることや、伝える内容によっては相手が傷つく、もしくは怒る可能性があるのでなるべくやんわりと伝えたいといった理由からだと言われています。

また、例えば「体調不良で仕事を休む連絡」などの場合には、仕事を休む罪悪感と、休むことで上司や同僚に何か思われないかという気まずさから、「休みたい」という結論を遠ざけて、言い訳から話し始めてしまうこともあります。

しかし、どのような場合であれ、あまり回りくどい物言いから始まると、肝心な部分ではすでに相手は話を聞く気が失せてしまっていることもあります。

そのため、まずは自分が最も伝えたい要点から伝えるようにしましょう。

恋愛映画の感想の場合には、「途中で恋愛映画らしからぬアクションの展開もあって面白かったよ!」など、自分が一番映画の中で良かったポイントから話し始めると良いでしょう。

簡潔に短く

感想とは言っても、読書感想文のように長々と話していると、聞き手は途中で飽きたり、興味を失ってしまったりすることが多いです。

また、自分が思ったことを「伝えたい!」という気持ちが強いほど、ついあれもこれもと不要な場面まで話そうとしてしまいますが、その方法では相手に上手く伝わりません。

感想が長ければ長いほど、相手は「で、結局は何が言いたいの?」と思えてしまいます。

ですから、感想を伝える際には、出来るだけ簡潔に、短い言葉で相手に伝えるようにしましょう。

とはいっても、「良かったよ」「感動したよ」といった本当にたった一言では、相手も「ふーん」で済ませてしまい、全く話に興味を惹かれないでしょう。

そのため、出来るだけ短い言葉で、かつ簡潔に重要なポイントだけを相手に伝えるように少し感想内容を捻りましょう。

もし、恋愛映画の感想を人に伝える際に、俳優が格好良くてアクションシーンもあるのが魅力だと感じたのなら、いっそその2つの感想をくっつけて、「俳優のアクションシーンが凄く格好良かった」と一言でまとめれば、簡潔でかつ言いたいことも相手には伝わります。

このように、本来の感想内容を話す時間が10分だとすると、実際に人に伝える際には3分程度で抑えるようにすると良いでしょう。

頭の中にあるものをそのまま言葉にしない

感想は、自分の心で感じたことを頭で言葉に変換して口から出すものです。

そのため、ある程度は自分の気持ちを素直に口にする必要がありますが、あまりストレートに伝え過ぎてしまうと、相手に良くない印象を抱かれてしまうことがあります。

例えば最近少し太り気味な女性が、「最近太っちゃって~」と自虐的な発言をしたとします。

その時に、自分が感じたまま素直に「確かに少し太ったね」などと言ってしまうと、相手は気分を害してしまうでしょう。

世の中には、「オブラートに包む」という言葉の表現方法があります。

これは自分が思ったことを少し柔らかい表現にして相手に伝える方法です。

何でもストレートな物言いをしてしまうと、対人関係でトラブルが生じやすくなってしまうため、時にはオブラートに包んだ感想の伝え方をするようにしましょう。

相手の頭の中を想像する

感想も意見も、自分の感じたことや気持ちを言葉にして伝えるため、基本的には自分自身の感情を理解して分かりやすい言葉にすることが重要視されます。

しかしその一方で、発言する際には相手の頭の中を想像することも求められます。

それはすなわち、「自分がこう発言することで、相手はどう感じるのだろうか」ということです。

例えば自分が真っすぐに進みたいと考えていても、相手はもしかしたら横へ行きたいと考えているかもしれません。

しかしそれを想像せずに、自分の意見だけを伝えてしまうと、相手と意見の食い違いが出たり、トラブルになったりする恐れがあります。

そのため、自分が相手に意見を伝える際には、その前に相手の考えを想像してから発言するようにしましょう。

相手の気持ちを考慮した上での意見であれば、それを受け取る側も納得がしやすいです。

相手のメリットになるように言う

意見によっては、相手のメリットになるように言うと、相手との関係を良好なものにすることが出来ます。

例えばあなたが上司と仕事で出張することになり、ホテルをあなたが選ぶことになった場合、どのようにしてホテルを選びますか?

大抵の人は上司と宿泊するホテルですので、ネットで出張先の地域の有名なホテルを探したり、口コミの良いホテルを探したりするでしょう。

確かにその探し方が無難ですが、それに加えて上司の好みそうなホテルを選べば、上司からの印象は大きくアップします。

上司が日頃どのようなタイプのホテルを好むのか、朝食付きの方がいいか、温泉が付いている方がいいかなど、予算内で探してそれを提案すると、自分のことを考えてホテルを提案したあなたに対して、きっと上司は嬉しく思い、あなたの意見を気に入ってくれることでしょう。