むしろ、独りよがりで一方的な感想内容になってしまっていることもあります。
そのため、出来れば本番で感想を伝える前に、自分の意見を人に評価してもらいましょう。
あなたとそれなりに親しい仲で、けれどもおべっかをあまり使うことのない人を選ぶと良いでしょう。
自分の意見に他人のアドバイスが加わることで、より良い意見の形になっていきます。
感想を述べるシーン
感想を述べるシーンはさまざまです。
仕事先で、私生活で、初対面の人に対してなど、その場その時で異なったシチュエーションがあります。
身内や親しい人同士であれば、砕けた表現と簡単な感想だけでも会話は盛り上がるでしょう。
しかし、それが公の場や会社での発言となると、当然慎重に内容を考えた上で感想を述べなければなりません。
日頃からある程度感想や意見を伝える練習をしておかないと、唐突に感想を求められた時にはうっかり言葉に詰まってしまうことでしょう。
そうならないためにも、予め伝え方の技術を身につけておきましょう。
会議で
会社で会議中に、突然意見を求められて戸惑い、上手く発言が出来なかったという経験のある人もいることでしょう。
会議にはプレゼンやディスカッションなど、さまざまな種類があります。
また、会議によっては、終了後に個別に感想や意見、提案などを提出しなければならない場合もあります。
学生の頃にはただ黙って教師の話を聞いていればいいだけだったものが、会社での仕事となると、必ず自分の意見を言わなければならなくなります。
学生の頃から感想や意見を議論し合う機会がなかった人は、社会人になっていきなりプレゼンや発言する機会が増えて、戸惑ってしまうことも少なくはないでしょう。
会議での発言は、発言者に対する評価が決定される重要な場面でもあります。
大事な場面でせっかくのチャンスを逃してしまわないためにも、感想や意見を上手に伝えられるようになっておく必要があります。
テレビで
テレビで感想や意見を求められることが多いのは、取材を受けた会社や個人、スポーツ選手や芸能人、そしてニュースのコメンテーターなどです。
何気なくテレビを見ている時に、インタビューを受けている人の場面が映ることがありますが、そこで発言をしている人たちは、大抵しっかりとした受け答えをしています。
例えばスポーツ選手であれば、勝利のインタビューで勝利の決め手は何だったのか、勝利した今の気分はどうなのか、この先どうしていきたいのかなどを上手に答えています。
試合が終わった直後ですので、予めインタビューの練習は出来なかったはずなのに、はきはきとよどみなく感想をこちらに伝えている姿は、誇らしく見えますよね。
スポーツ選手や芸能人は、インタビューを受けることに慣れているため、突然質問攻めにされてもある程度スムーズに答えることが出来ます。
そしてまた、コメンテーターもしっかりと自分の意見を分かりやすく視聴者に伝えるため、テレビを見ている私たちにも、ニュース番組の主旨や言いたいことがきちんと伝わってくるのです。
学校で
学校の授業で、クラスメイトたちで意見を出し合う時間があります。
例えば行事の出し物で何をするかを決定する時や、道徳や総合の授業などで1つのテーマに対してクラスの全員で意見を出し合う時など、学校ではさまざまな機会を設けては、学生たちの積極性や意見交換能力を育もうとしています。
学校の授業は会社の会議のように強制的なものではないため、中には意見を言わずに黙り込んでいる子もいるでしょう。
一方で、先生から少し意見を出すのを控えるようにと注意をされるほど、積極的に手を挙げて意見を出しまくっている子もいます。
公の場で発言出来る、出来ないに関しては個人の性格が大きく影響しているため、内気で消極的な子ほどディスカッションのような授業に対しては抵抗があります。
しかし、子どもたちが成人して社会へ出た後で、積極性のある人とない人のどちらが会社では重用されるかといえば、積極性のある人の方でしょう。
積極性があり、自分から何でも発言したりチャレンジしたりする人ほど、会社のために貢献してくれると評価されやすいのです。
元々積極性のある人であれば、学校の授業でディスカッションなどする必要はないのかもしれません。
しかし、内気で消極的な性格の人ほど、学校の授業で少しでもそういった発言する機会に触れておかなければ、会社に勤めるようになってから途端に困ってしまいます。
面接で
進学や就職をするための面接では、誰にも頼ることなく、はっきりと自分の意見を面接官に伝えなければなりません。
進学の面接であれば、事前に面接の練習を授業で行うこともありますし、どのようなことを面接官が尋ねてくるのか大体の予想をすることが出来ます。
ですから受験生は面接を受ける前に、予め面接当日を想定してあれこれと受け答えの準備をしておくのが一般的です。