あなたの周りで、自己主張が激しいわけでもないのに、いつも人だかりの中心にいる人や、

上司や友達に甘え上手な人っていませんか?もしかしたらその人は、「人たらし」なのかもしれません。

誰からも愛されたがりで、人の心に入るのが上手な人たらしに共通する特徴についてご紹介します。

人たらしって結局いいことなの?

どんな人からも愛されたいと望んでいて、甘え上手で自己主張をあまり持たない、と聞くと、

「何だかわがままな性格なんじゃあ・・」と思えてしまう人もいると思います。

自分をきちっと確立していて、何でも自分一人の力だけでこなしてきた人からすると、あまり好きにはなれないタイプの人かもしれません。

しかし、人たらしはそんな人の心の内にも、上手に入り込むことが出来るのです。

人たらしが良いか悪いかと聞かれれば、人たらしそのものはメリットの多い人生です。

しかし、人たらしの人生を歩む人も、何も考えずにのんびり生きているわけではないのです。

人たらしにはメリットがある分、ちょっと人よりも苦労していることもあるようです。

人たらしってなに?

人たらしとは、辞書では「人誑し」と表し、「人をだますことや、だます人のこと」を意味します。

そもそも「誑し」という言葉の持つ意味そのものが、

「言葉巧みに人をだまし、甘い言葉で誘惑する」といったものなので、人たらしは一言でいえば「人を誑かす人」ということになります。

女性を甘い言葉で誘惑して誑かす男性のことを、「女たらし」と言いますが、人たらしの場合には誑かす相手の性別を問いません。

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意味だけで聞くと、とんでもない悪人のように思えますが、人たらしになること自体が難しく、いざ身につけようと思っても、中々人たらしを身につけることは出来ません。

そしてまた、人たらしには本人にしか分からない苦労もあるようです。

いずれにせよ、あまり良くない意味を持った言葉ではありますが、実際に人たらしの人生を送る人は、苦労以上のメリットにも恵まれています。

人たらしの基本的な特徴6つを知ろう

人たらしには、どのような特徴があるのでしょうか?

一見他人を誑かして生きている、悪い印象を抱かれやすいのですが、実際にはマメで誠実な人が多いです。

人をたらし込むことが出来る人というのは、無意識であれ意識的であれ、常に他人との心の距離やその場の空気を上手に読み取れる人が多いです。

そして他人のために心を砕いたり、自己主張をしなかったり、

また相手をたらし込みながらも、決して傷つけることをしなかったりと、「悪人」では決してあり得ないような考え方や価値観を持っています。

具体的な特徴を以下にご紹介します。

礼儀正しい

人たらしな人は、誰に対しても常に平等で、礼儀正しく接します。

誰からも愛されたいという気持ちが強いため、人から嫌悪感や、敵意を持たれるような言動は決してしません。

仮に相手から不快にさせられたとしても、自分も仕返しをすることはなく、そこはグッと堪えます。

相手が年上であれば、きちんと敬語で接し、態度も多少堅苦しいくらいに礼儀正しく接します。

年配の人では言葉使いや礼儀作法に細かい人もいますし、いわゆる「いまどきの若者」を嫌う人も少なくありません。

人たらしは年上の人のそういった性質をよく理解しているため、相手に気に入られるように特に礼儀正しく接します。

その結果、相手から大いに目をかけてもらえたり、気に入られたりします。

また、相手が年上でなく、同年代や年下の場合にも、初対面の時や、お互いをよく知らない内は礼儀正しく接します。

そうすることで、少なくとも相手から「あの人はきちんとしている人だなぁ」と好意的に思われることを知っているのです。

打算的ではありますが、決して相手を不快な気持ちにさせないため、人付き合いが上手に出来るのです。

おねだり上手

人たらしはおねだり上手です。

誰かに何かを頼む時に、「これ面倒くさいからやっておいて」と感じの悪い頼み方や、「お願いおねがい!」と、

とにかくお願いするような方法では、相手は不快な気持ちになりますし、一度は頼まれても、もうその相手からの頼まれごとは避けるようになるでしょう。

また、女性から男性に対して、いかにも媚びたように甘えるのも、頼まれる男性は良くても周囲の同性からの受けは良くありません。

人たらしは、そのどちらの方法も決してしません。

誰かに頼み事をする時には、相手よりも自分をへりくだって頼みかけます。

「この仕事、自分では能力不足だから、君みたいに出来る人に助けてもらいたいんだ」と、このように頼むことによって、

相手は「仕方ないなぁ」と言いながらも内心では悪い気分ではありません。

「自分の能力をそれだけ高く見てくれているのか」と、持ち上げられた相手は心の底では嬉しく思うからです。

例え本当はその人の能力をさほど買っていなかったとしても、人たらしは巧みに相手に対し、「あなたでなければ頼めないんだ」といった頼み方をします。

それは、「頼み事をしたいけれども、それによって相手に嫌われたり、面倒に思われたくない」という人たらしの

「愛されたがり」な性格から、そのような頼み方をしてしまうのでしょう。

しかし結果的には、それが人たらしの「甘え上手」な一面になっているのです。

人を否定しない

人たらしは、決して人を皮肉ったり、否定をしません。

なぜなら、誰かを否定することで自分も否定されたり、悪口を言うことで、自分も誰かに悪口を言われてしまうかもしれないことを恐れているからです。

何度も言いますが、人たらしは基本的に「誰からも愛されたい」と思っています。

誰からも愛されるには、自分自身も誰に対しても平等で、誠実に接しなければならないということを、良く理解しています。

だからこそ、迂闊に人の悪口を言ったリ、誰かの悪口に自分も乗ったりはしないのです。

時々、周囲に決して人の悪口を言わない人っていますよね。

普通に考えて、生きていてまったく何の愚痴も零さずにすむ人なんて、まずいません。

そういう人は、本当にごく一部の人にのみ話しているか、または一人で何らかのストレス発散をしているはずです。

日々生活していれば、色々と溜まることもあるでしょう。

しかしそれを人前では一切口に出せないというのも、中々大変なことです。

人たらしは、人知れずそんな努力をしてでも、周囲から愛されたいのです。

そして実際に、人を悪く言わない人は、周囲から信頼されやすく、好かれる傾向にあります。

上手に誰とも付き合っていきたいと考えているからこそ、人たらしはそうして地道な努力をしているのです。

ポジティブなことをいう

人たらしは、日頃からポジティブな発言が多いです。

ネガティブな発言が多いと、「あの人は暗い人だ」「あの人は直ぐに物事に対して悲観的になる」と周囲から思われてしまうからです。

ネガティブな言動は、その人自身もネガティブに思われてしまいます。

人は、自分の気持ちを高めてくれたり、一緒にいて楽しい人の側に集まる習性があります。

人たらしはそれを良く理解しているため、「いつもポジティブで明るく過ごしていれば、自然と人が集まってくる」という考えを持っています。

そして事実、そうして明るく振舞っていれば、「この人の側は居心地がいい」と人が集まってきます。

気付けば人たらしは集団の中心になっており、「皆から好意的に思われている」と自身も大変満足出来るのです。

人のことも楽しませ、結果的には自分のためにもなる行動なので、人たらしは常に前向きな言動が多いです。

真面目にコツコツと

「人たらし」と聞くと、一見だらしなくて不真面目な印象があるかもしれません。

しかし人たらしこそ、真面目にコツコツと努力をしているのです。

人たらしは、常に誰からも愛されたいと思っています。

両親や友達、仕事の同僚や上司など、周囲にはさまざまな年齢層や立場の人間がいます。

それらの大半から好かれるには、その人個人がきちんとしていなければいけません。

勉強や仕事の面でも、私生活においても、ゆくゆくは自分のために、「誰からも好かれるように」努力をしているのです。

動機が何であれ、真面目にコツコツと努力を重ねる人は、周囲の尊敬や好意を集めます。

また、「あの人はしっかりしているし努力家だ」「あの人は誠実だし頼りになる」と思われたり、もてはやされることによって、

人たらしはより一層「もっと頑張ろう!」とモチベーションもアップ出来るのです。

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人たらしがモテるポイントはここにある!


人たらしが持つ特徴は、周囲に対して良い効果を発揮することが多いです。

そのため、誰からも好かれたり、頼られることも多く、周囲にとってなくてはならない存在となります。

そしてその事実は、人たらしにとって心底嬉しいことなのです。

周囲に良い影響を与える人たらしが、特にモテるポイントをご紹介していきます。

いつでも笑顔

人たらしは、いつでも笑顔でいることが多いです。

笑顔でいれば、一緒にいる相手も自然と笑顔になり、明るく楽しい雰囲気を場に作り出すことが出来ます。

「笑う門には福来る」「笑顔は七難隠す」というように、笑顔でいることは自分にとっても、相手にとっても良いことを呼び込み、暗い気持ちを吹き飛ばしてくれます。

いつでも笑顔というよりは、人と接する時に特に笑顔でいることが多いです。

そして、いつもニコニコしている人の近くに、人は集まってきます。

「この人の側にいれば楽しいかも」「この人と一緒にいると心が安らぐ」と相手に思われることによって、当人もまた嬉しくなり、余計に笑顔でいられるのです。

人は時に、人に対して感情が鏡のようになります。

相手が自分を嫌っていたら、理由はなくても何となく自分も相手を嫌ってしまう、というように。

しかし、人たらしは例え相手から敵意や悪意を向けられても、本心はグッと抑えて、あくまでも笑顔で礼儀正しく接します。

そうすることで敵意を向けていた相手も思わず拍子抜けになってしまい、一々相手を嫌うのが馬鹿らしく思えてしまうのです。

自分の気持ちはひたすらに抑えて、どんな相手とも前向きに接するよう心がけることによって、

人たらしは余計な諍いや争いに自分の身を置かずに済むのです。

先輩や上司に対していい態度

人たらしは、先輩や上司に対して良い態度を取るため、気に入られて、目をかけてもらえることが多いです。

しかし、「良い態度」とはいっても、なにも媚びているわけではありません。

相手の気持ちを上手に持ち上げて、自己主張をせず、いつも笑顔で礼儀正しく接していれば、どんな相手にだって好かれます。

また、先輩や上司から可愛がられていても、それを決して自慢げにひけらかしたり、他者を見下したりもしないため、同僚や後輩からの人望も厚いです。

常に謙虚な姿勢を保つことで、嫌味に取られることもありません。

人たらしは、社会で生きていく上での上手な処世術を身につけているのです。

異性の相談役!聞き上手


人たらしは、持ち前の人の良さゆえに、異性の相談役となることも少なくありません。

激しい自己主張や、相手の話を途中で遮ることもないため、愚痴や相談を聞いて欲しい人にとっては貴重な存在です。

また、下心を持たず、仮にあっても決して表には出さないため、異性からも「この人なら安心して相談できる」と信頼されやすいです。

実際に、信頼して相談してくる相手を、人たらしは決して裏切ることはありません。

同性はもちろん、異性からも相談を受けることが多いのは、人たらし特有の「話しやすさ」と、「男女の間違いが起きないであろう安心感」からだと言えるでしょう。

仕事でもプライベートでも誘いを断らない

人たらしは愛されたい人が多いので、人付き合いをとても大切にします。

例え自分の時間を割いてでも、プライベートで友達の誘いを受ければ断らず、また仕事でも誘われたことには極力参加します。

その付き合いの良さは、相手にとって人たらしの人が「都合がいい相手」というよりも、「何でも気軽に誘えて居心地の良い相手」と受け止められます。

誘えば高確率で断らず、しかも一緒にいて楽しい相手であれば、誰しも積極的に何かの時には声をかけて誘います。

人から誘われることが多いほど、人たらしもまた自分を必要としてくれていると感じられて嬉しいのです。

微妙な空気もいいように変える

人たらしは争いや諍いを好みません。

ですので、自分が一緒にいるグループの中で何か揉め事が起こりそうな時には、率先してそれを失くそうとします。

日頃は自己主張をせず、一歩引いて周りに合わせることが多いですが、嫌な雰囲気のときには自ら動いてなんとか問題を解決しようとします。

その行動も、結果的に「困った時には頼りになる」と周囲からの評価アップに繋がります。

たくさん褒める

人たらしは、人から愛されたいと思うゆえに、人に愛してもらえるような言動をします。

意識している、していないに関わらず、自然と相手を持ち上げるのです。

例えば友達や同僚の服装がいつもと違っていた場合、目敏く気付いて「その服良いね!」と褒めたり、

また仕事の面やプライベートの面でも、相手を褒めることが多いです。

人たらしは特に人から愛されたいと思っていますが、一般的に人は誰でも「他者から認められたい」という承認欲求が強いです。

その承認欲求を良く分かっているからこそ、人たらしは上手に相手のそれを満たしてあげるのです。

そして、自分の承認欲求を十分に満たしてくれる人たらしの人は、誰からも好かれやすいのです。

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人たらしをビジネスで役に立てる方法

人たらしは、プライベートや対人関係のみでなく、ビジネスにおいても十分に有利です。

持ち前の礼儀正しさや、誰に対しても平等で悪口や愚痴を零さないところは、ビジネスの世界でも大いに役立ちます。

また、それ以外にもさまざまな面で役立たせることが出来ます。

具体的にどんな風にすればいいのかをご紹介していきます。

①相手の名前をくり返す


仕事で営業先を回ったり、上司や偉い立場の人と話をする際に好意的なのが「相手の名前を繰り返して呼ぶ」方法です。

名前を呼び合う習慣は、家族や友人内で多くみられます。

互いの名前を呼び合うことで、無意識の内に親しみの感情を高めているのです。

その効果を利用して、初めてあった相手とも、積極的にこちらから相手の名前を口にしましょう。

「○○さんはこうなんですね」や、「へえ~、流石は〇〇さん!」と会話の中で不自然にならない程度に何度も相手の名前を口にします。

そうされることで、初対面にも関わらず、相手はこちらに対し親近感のような感情を覚えます。

「なんとなく、この人は自分と近しいような・・」と、そう相手に感じさせることで、一気に互いの距離を縮めることが出来ます。

部長や社長など、高い役職の相手の場合には、「鈴木社長」というように、敢えて役職名の前に苗字をつけると個性的で顔を覚えられやすいです。

②相手の情報を事前に調べよう

初めての相手と顔を合わせる際には、出来れば相手の情報を事前に調べておきましょう。

近くにその人のことを詳しく知る人がいれば、情報を求めても良いでしょう。

高い役職の相手の場合、ある程度の功績やタイプ、好みなどを周囲が把握していることが多いため、さほど苦労はしないと思います。

しかし、相手がそこまで名の知れた人でない場合には、その人の知り合いを探るなりして情報を収集しなければなりません。

しかし、苦労して得た情報は必ずプラスの結果に繋がります。

例えば顔合わせの日に、予め調べておいた相手の好きなお菓子をお土産に渡せばかなり好感度は高いですし

食事の接待をする際に、相手の好き嫌いを把握しているとスムーズに事が運べ、また相手にも「この人は良く出来た人だな」と一目置かせることが出来ます。

相手をよく知るためにも、事前の情報取集はしておきましょう。

③距離感を保とう

人たらしの人は、ある程度相手との距離を推し量ることが出来ます。

「この人はあまりベタベタされたくないタイプだな」と感じれば、不必要に相手に近づくことはしませんし、気さくな人なら多少砕けた態度で接します。

ビジネスにおいては、どれだけ相手と親しくなっても、プライベートの時よりも礼儀を必要とします。

上司が自分にどんどん距離を詰めてくるタイプでも、自分はある程度の距離感を保ち、つかず離れずの状態を保ちます。

近すぎても面倒ごとに巻き込まれやすくなりますし、遠すぎると自分の存在を気にかけてもらえません。

また、同僚や後輩とも、どれだけ親しい間柄になっても、プライベートに口を出したり、野暮なことは言わないなど、最低限の礼節は守ります。

「親しいけれども礼儀はある」という距離感が、誰とでも上手くいきやすいです。

さらに、会社の取引先の相手に対しては、自分の会社の上司以上に適切な距離を保ちます。

あくまでも、一個人としてではなく、会社の看板を背負った上で礼儀を持って接しましょう。

④とにかく笑いをとりにいこう

ビジネスの場では、何かと堅苦しい空気や緊張することが多いと思います。

そんな時に、ふっと周囲の人が一瞬力を抜いて和めるような空気を作ってあげることで、周囲からの好感度は上がります。

もちろん大事な場面や仕事の話をしている最中では控えますが、ちょっと仕事が途切れたり、休憩時間などを使って、おどけて笑いを取ることで、

周りからは「周囲に気を遣える明るい人」と好印象を抱かれやすいです。

一度笑顔になってしまえば、場の空気は一気にほぐれて自然と仕事仲間との会話も弾みます。

余程自分の会話力に自信があれば、上司や取引先の相手に対して笑いを取りにいっても良いでしょう。

真面目な空気できちっと仕事をこなすことは誰にでも出来ますが、緊迫した空気を笑いに変えることは、そうそう出来ることではありません。

しかし、人たらしの素質を持つ人であれば、十分にその場を笑いで盛り上げることが可能です。

巧みに周りの空気を読んで、笑いをとるチャレンジをしてみましょう。

⑤リアクションや反応は激しく

プライベート同様に、ビジネスの場でも明るく社交的な性格の人は好かれます。

相手を褒める時や、和やかな雰囲気の中では普段以上に笑顔を浮かべたり、歯を見せて笑ったりしましょう。

気取って口元だけを吊り上げる人もいますが、大抵は「格好つけたがりな人だな」と相手から思われて、あまり印象は良くありません。

そういう仕草が似合うのは、さまざまな面で洗練された人のみです。

ならば多少幼い印象を抱かれても、感情をはっきりと表に出す人の方が分かりやすくて相手も好感を抱きます。

笑みを浮かべる時は思い切り楽しそうに、また相手の功績は「すごいですね!素晴らしいです」と少々大げさなくらいに褒めましょう。

相手は思わず勢いに押されながらも、褒められて悪い気分には決してならないでしょう。

何も外人のように両肩を動かしたり、ジェスチャーを大きくさせる必要はないのです。

ただ、表情にバリエーションをつけることで、自分の気持ちや、相手と接することが「楽しい・嬉しい・尊敬できる」のだと伝えることが出来ます。

⑥共感しよう

人たらしは人の話をよく聞くことが出来ます。

持ち前の聞き上手さで、相手から愚痴や相談に乗ることも少なくはありません。

ただし、人たらしは「良く出来た人」とは違い、相手への的確なアドバイスは少し苦手です。

それは、自分の意見を発することによって、相手がもしそれを気に入らなかった場合、相手から良く思われなくなる事態を避けたいと無意識の内に考えているからです。

そのため、人の話はよく聞きますが、決して途中で話を遮ることもなければ、自分の意見も被せません。

アドバイスを求めている人にとっては、「話はよく聞いてくれるけど、結局答えは見つからないまま終わる」ということになりかねません。

しかし、人たらしはアドバイスを避ける代わりに、相手に「共感」をすることで、相手の心を掴みます。

話し手が「こんな酷いことがあってさ・・」と愚痴れば、「えぇっ、それは酷いね!」と相槌を打ち、

あたかも「そんなことされたら自分も同じ気持ちになる!」と共感して見せます。

そうすることで、愚痴を零す側も、「自分の考えは間違っていない」と安心出来るのです。

例えアドバイスがなくても、徹底的に相手に対して共感をすることで、仮に結論が出なかった場合でも、

相手は話をしっかり聞いてもらえたことで多少すっきりします。

そして、「ありがとう、またよく考えてみるよ」と機嫌を取りなおして会話を終わらせることが出来ます。

承認欲求の強い人に対しては、この共感は特に効果的な方法です。

⑦相談をしてみる

何かと人の話を聞く立場が多いのが人たらしですが、時には相手に対して相談をしてみるのも良いでしょう。

内容はどんな些細なことでも構いません。

ただ、どんな内容でも自分がそれなりに深刻に考えていることが大切です。

また、何もなければ作った相談事でも良いのです。

何故なら、「相談する」という行為自体が重要なのです。

人は、自分の話を聞いてもらうことで、自分の中の承認欲求が満たされます。

それと同時に、人から頼られることでも「自分が必要な存在」なのだと確認出来て、心の底では嬉しいと感じます。

誰かに何かを相談される際に、「こんなこと、あなたにしか相談出来なくて・・」と一言添えるだけで、

相手は自分がそれだけ相手からは頼りにされていて、必要とされていると認識できます。

中には面白おかしく人の噂話をする人もいますが、大半の人は、「自分だけ」が頼られることに対して大きな意義を感じます。

人によっては、「この人を助けてやらないと!」と使命感に駆られる人もいることでしょう。

そうして、誰かに相談をするという行為自体が、相手との距離感を縮める良い方法なのです。

例えば学校ならば先輩に、会社ならば上司に対して行うと最も効果的です。

⑧自分から話してみる

接する相手の中には、寡黙な人や、まったく自分のことを話そうとしない人がいます。

また、警戒心が強い人も、相手には質問しますが、自分の話は中々しない人が多いです。

そういった相手には、まず自分から話をするのが効果的です。

よく、「まずは自分が心を開かないと、相手も心を開かない」という言葉を聞きます。

これは最もな意見ですよね。

誰かもよく分からない相手には、べらべらと自分のことは話す気にはなれません。

しかし、もしも相手を知りたいと思っているのなら、まずは自分から話しかけることが重要です。

相手よりも先に、自分の生い立ちや趣味など、プライベートな話をします。

その流れで、趣味の話ならついでとばかりに相手の趣味も聞きましょう。

「私はドライブが趣味なんですが、あなたは?」と自然に問いかければ、相手も少しずつ話をしてくれるはずです。

人たらしに関する著書

「人たらし」という言葉は、今や世間にはかなり浸透しています。

そのため、人たらしに関する著書もいくつか出ています。

本によって内容は変わってきますが、さまざまな著書の中から4つの作品をご紹介します。

人たらしの流儀

元外務省の主任分析官で、作家の佐藤優さんの著書です。

自身の外交の経験で培われた、相手を自分の思うように動かす術を本の中では紹介しています。

相手から収集した情報をどのように分析し、利用するのか、また相手と交渉をする際の駆け引きのやり方、

さらには人脈を広げるコツまで、必要な情報がすべて一冊の中に収まっています。

外交の最前線で活躍してきた佐藤さんの貴重な経験談が学べる一冊です。

人ったらし

亀和田武さんの著作で、著者がこれまでに編集者や作家として数多く会ってきた有名人の中から、人たらしだと思われる人物を列挙し、その魅力について考察しています。

そのため、自分が人たらしになりたい人や、人から好かれたい人向けへの「人たらしになる方法」のハウトゥー本というわけではありません。

どちらかといえば、「どんな人が人たらしで、どんな部分が人たらしと言えるのか」ということについて読者に説明しているため、

読者が第三者視点で人たらしを楽しむための本と言えます。

人蕩し術(ひとたらしじゅつ)

無能唱元さんの著作で、作中には人たらしの極意について書かれています。

人から好かれるためにはどうすればいいのか、自己重要感の高めるにはどうすればいいのかなど、自分が人たらしになるノウハウについて詳しく紹介されています。

内容は誰が読んでも分かりやすく、また仕事やプライベートに限らず、生きていく上で必要なことが書かれています。

一般的な本に比べると、値段は少々高めですが、通常のハウトゥー本とは一線を画している部分があるため、リーダー層となる人々にはぜひ一度読んでおいてもらいたい著書です。

人たらしプロフェッショナル

岡井秀元さんの著作で、自身の経験談を通して人たらしについて書かれています。

著者の幼少時から話が始まり、たくさんの経験や、さまざまな職業を経て、自身がビジネスや営業者、またリーダーとしての考え方などを、とても分かりやすく説明しています。

本来ならば少々堅苦しい内容でも、時折大阪弁で書いていたり、著者の柔らかく、またやんちゃな一面を文章内で表現しているため、楽しんで読み進めることが出来ます。

起業を目指している人や、特に20代の若い人たちにはおすすめの著書です。

読めば自分のためになることは間違いなし!の一冊です。

人たらし術を身に着けて楽しい人生に!

人たらしという言葉を辞書で調べると、あまり良い意味としては扱われていません。

人を誑す、という行動が、他者を騙したり、その気にさせて自分のいいように操ることとして認識されているからです。

しかし、私たちが生きていく上で、ある程度は相手を上手く扱えないと、自分の望む人生は歩めません。

人たらしは確かに人をその気にさせて、自分の意図する方向へと相手を誘導することがあります。

しかし、それは決して相手を傷つけるためではなく、またたらし込まれた人の人生が破滅するかというと、そういうわけではありません。

人たらしと接触したからと言って、その相手が何か傷つけられたという話は聞きません。

いわば、無意識の内にほんの少しだけ、人たらしに利用されているということなのです。

しかし、人が人を利用することなど、日常茶飯事です。

その中でも、人たらしは堂々と他人を抑えつけたり、不幸にしてのし上がっていく人に比べると、

相手に悟られることなく、また悪影響を与えることもありません。

人たらしになることで、自分の人生は間違いなく充実したものになります。

今よりももっと器用に、そして上手に生きたいと思う人は、今日からでも自分に出来る人たらしの術を身につけていきましょう。