誰からも愛されたいという気持ちが強いため、人から嫌悪感や、敵意を持たれるような言動は決してしません。
仮に 相手から不快にさせられたとしても、自分も仕返しをすることはなく 、そこはグッと堪えます。
相手が年上であれば、きちんと敬語で接し、態度も多少堅苦しいくらいに礼儀正しく接します。
年配の人では言葉使いや礼儀作法に細かい人もいますし、いわゆる「いまどきの若者」を嫌う人も少なくありません。
人たらしは年上の人のそういった性質をよく理解しているため、相手に気に入られるように特に礼儀正しく接します。
その結果、相手から大いに目をかけてもらえたり、気に入られたりします。
また、相手が年上でなく、 同年代や年下の場合にも、初対面の時や、お互いをよく知らない内は礼儀正しく接します 。
そうすることで、少なくとも相手から「あの人はきちんとしている人だなぁ」と好意的に思われることを知っているのでしょう。
打算的ではありますが、 決して相手を不快な気持ちにさせない ため、人付き合いが上手に出来るのです。
おねだり上手
人たらしはおねだり上手です。
誰かに何かを頼む時に、「これ面倒くさいからやっておいて」と感じの悪い頼み方や、「お願いおねがい!」と、とにかくお願いするような方法では、相手は不快な気持ちになりますよね。
一度は頼まれても、もうその相手からの頼まれごとは避けるようになるでしょう。
また、女性から男性に対して、いかにも媚びたように甘えるのも、頼まれる男性は良くても周囲の同性からの受けは良くありません。
人たらしは、そのどちらの方法も決してしません。
誰かに頼み事をする時には、 相手よりも自分をへりくだって頼みかけます 。
「この仕事、自分では能力不足だから、君みたいに出来る人に助けてもらいたいんだ」
このように頼むことによって、相手は「仕方ないなぁ」と言いながらも内心では悪い気分ではありません。
「自分の能力をそれだけ高く見てくれているのか」と、 持ち上げられた相手は心の底では嬉しく思う からです。
例え本当はその人の能力をさほど買っていなかったとしても、人たらしは巧みに相手に対し、「あなたでなければ頼めないんだ」といった頼み方をします。
それは、「頼み事をしたいけれども、それによって相手に嫌われたり、面倒に思われたくない」という人たらしの 「愛されたがり」な性格 から、そのような頼み方をしてしまうのでしょう。
しかし結果的には、それが人たらしの「甘え上手」な一面になっているのです。
人を否定しない
人たらしは、決して人を皮肉ったり、否定をしません。
なぜなら、誰かを否定することで自分も否定されたり、悪口を言うことで、自分も誰かに悪口を言われてしまうかもしれないことを恐れているからです。
何度も言いますが、人たらしは基本的に 「誰からも愛されたい」 と思っています。
誰からも愛されるには、自分自身も誰に対しても平等で、誠実に接しなければならないということを、良く理解しています。
だからこそ、 迂闊に人の悪口を言ったり、誰かの悪口に自分も乗ったりはしない のです。
時々、周囲に決して人の悪口を言わない人っていますよね。