この場合は親の援助を借りず自分たちだけの負担で支払いを完了しているかも分かりません。
いくら負担が小さかったとしても今後の別居生活の事を思えば帰ってくるお金があるのなら少しでも欲しいのが人情でしょう。
双方が納得いくよう十分に話し合っておきましょう。
9.離婚について考える
別居をするときの注意点や事前に考えておいた方が良い事の9つ目は「離婚について考える」です。
夫婦が共に住む事が出来なくなり別居という形を取るということは、残念ながら夫婦という契約が破綻したと断定せざるを得ません。
十分な話し合いも行わずに別居したのなら話は別ですが、お互いが納得いくまで話し合った結果、別居という形で落ち着いたのなら当然ながら「離婚」という結果を受け入れる心の準備をしておいた方が良いでしょう。
ただ、簡単に離婚と言っても、それは結婚するときの何倍もの労力とエネルギーが必要となります。
そこのところを十分理解した上で今後の話し合いに臨まないと、心身に受けるダメージは想像以上になるかも分からないのです。
離婚後にかかる費用を計算しておく
離婚は結婚するときの気持ちとは正反対になっているのが一般的です。
双方が好き合ってウキウキモードで突き進めた結婚と違い、離婚は恨みと後悔と懺悔の気持ちでどうしても気持ちが乗っていきません。
早く終わらせたいのが山々でしょうが、そうはいかないのが双方の権利関係の調整です。
慰謝料を含めた財産の配分・清算などで思わぬ費用負担が発生する可能性は十分にあり得ます。
結婚にはお金がかかるものというイメージはありますが、離婚も驚くぐらいお金がかかってしまうのです。
離婚を前提にした別居。
やってしまったら後戻りは出来ません。
感情的にならずに努めて冷静に協議していく事が一番です。
10.離婚に伴い請求できるものとは
別居をするときの注意点や事前に考えておいた方が良い事の10個目は「離婚に伴い請求できるものとは」です。
離婚を前提とした別居を選択したのなら、もう後戻りはしない方がいいです。
双方の意思に基づいてこれからの人生のやり直しの段階に入っていきましょう。
ただその前に行っておかなければならないのが離婚における金銭上の解決です。
離婚をすれば当然ながらそれまで働いていた世帯主の稼ぎが生計を立てていました。
それがなくなってしまう訳ですからそこの部分を徹底的に解決しなければなりません。
つまり慰謝料の問題になってきます。
話がもつれてきたり巨額の金額が動く場合は双方が弁護士を立てるくらいナーバスなものが慰謝料の取り決めです。
お金がかかってきますから興奮した当事者同士では話しが煮詰まらなかったり、永遠に平行線をたどって話がこじれ続ける可能性も含みます。
では、慰謝料を含めて離婚に伴って請求できる費用というのはどのようなものがあるのでしょうか?
離婚に伴い請求できる費用の種類
それでは離婚に伴って請求する事が出来る費用をみていく事に致しましょう。
・養育費
・慰謝料
・財産分与
といったところが代表どころの名目になるでしょう。
それでは一つずつ見ていきましょう。
【養育費】
子供が親から自立するまでの間、養育していくために払われる費用です。
時効の概念がないため後からでもこの養育費を請求する事もできます。
支払われる期限ですが、一般的には子供が成人する20歳まで、というのが大方の見方でしょう。