しかし、赤ちゃんや子供は屈託のない笑顔を見せてくれます。
心配事が無いのです。
ミルクが欲しい赤ちゃんは、ミルクを貰えるのか心配で、その時は屈託のない笑顔ではなくて、悲しい顔で涙を出して泣くのです。
ということは、問題を抱えて悩んでいた大人の人も、問題が解決した瞬間には屈託のない笑顔を見せることができるのです。
しかし、これもほんの一瞬で、次の問題を思いだすと屈託のない笑顔は消えてしまうのです。
このように、大人も子供も、心配事がなくてさっぱりしている時に、屈託のない笑顔ができることと、この笑顔はいつ見てもステキなのです。
屈託のない笑顔には好感を持つ
余談ですが、屈託がない笑顔と屈託を隠して笑顔を見せている状態は、なんとなく分かるものです。
それは、自分自身も同じように、屈託を隠して笑顔を作る時もあるからです。
その心情も動機も経験があるからです。
作り笑いでも、全くしないよりも少しはする方が、相手にとっては印象が変わるからです。
「この人は、何か隠している」とか「笑顔でごまかそうとしている」などが判っていても、相手に気を使っているための行為と見なされて、それ以上は突っ込まなくなるからです。
一応は伺っておきますという意味の了解なのです。
しかし、本当に何にもこだわりがなく心が晴れている人の「屈託のない」笑顔には、こちらもすがすがしい気持ちになって嬉しくなってしまいます。
非常に、好感が持てる笑顔なのです。
この気持ちでの話し合いになると、何事もスッキリとして話が弾むことでしょう。
屈託のない笑顔が好かれる理由
駅の近くで昔から商売をしているお肉屋さんがあります。
そのお店の片隅で、コロッケとトンカツを揚げて販売もしているのです。
フライヤーの横の壁は、油で薄茶色に汚れていて揚げ物の匂いがこびりついているようです。
そのお店の前を通ると、いつも天ぷら油の匂いが漂ってきて、お腹が空いていると食べたくてたまらなくなるのです。
我慢できない時には、ついコロッケを一つだけ買って、食べながら家に帰ることもありました。
学生時代には、部活が終わって帰るころには、学校近くの揚げ物屋でコロッケを買って、みんなで食べながら帰ったことを思いだして懐かしく感じました。
さて、この話をした目的は、熱々のコロッケを勧めている訳ではありません。
駅前のお肉屋さんは、もうかれこれ40年以上続いているはずです。
お店を切り盛りしているご夫婦は、開店当時は当然若かったらしいのですが、今はもうおじさんとオバサンです。
食事時になると、お肉も揚げ物の販売も結構忙しくなるようで繁盛しているように見えます。
他にも同じような揚げ物のお店もあるのですが、立地条件も良いので、お客も集まっているようです。
しかし、もうひとつ気付いたのですが、女将さんのお客に対する笑顔と挨拶が素敵なのです。
常連客に対しては、家族構成だけでなくペットの名前も覚えているようです。
家族やペットの健康状態までも把握しているようです。
そして、品物を手渡す時には、お礼の言葉と合わせて、満面の笑みを浮かべて差しだすのです。
それは、本当に屈託のない笑顔なのです。
この屈託のない笑顔は、見ている人に安心感と親近感を与えるようです。
何かしらの癒し効果もあるようです。
美味しいコロッケを手にして、屈託のない笑顔でお礼を言われると、気持ちが爽やかになるのです。
また次も買いに来ようと思ってしまうのです。
これが長く続いた理由の一つなのです。
笑顔を見ると笑顔になる
今のおじいちゃんやおばあちゃんの若い頃に流行った歌があります。