ここでは、さまざまなニュアンスを含んだ「可愛い」を解説しましょう。
愛らしい
純粋で本来の意味を持った「可愛い」ですよね。
小動物や、子供に向ける事であったり自分より年下の者に使ったりする場合の「可愛い」は、本来の意味を持った「(愛らしくて)可愛い」という意味となるでしょう。
ただしこの「愛らしい」という感覚でさえ十人十色。
感じ方は様々なのでこの後出て来る「ブサカワ」との違いを明確にするのは中々難しい所。
「え?それ本当に可愛いか?」と思った時は、「そうですね~、どこらへんが一番可愛いと思います?」と尋ねる事で、明確に答えがあるなら「(愛らしくて)可愛い」返答に戸惑ったり誤魔化されたりする場合は「ブサカワ」で間違いないでしょう。
似合う
一緒にショッピング等に行った際、女性同士が「それ可愛い~!」と言い合ってる光景を目にする事がありますが、この言い合いに意味は全くありません。
この時の「可愛い」にはかなり様々なニュアンスが含まれており、それを男性が察するのは「不可能」と言っても良い位の膨大な情報が詰まっています。
それが、純粋に「(似合っていて)可愛い」のかどうか…言ってる本人もよく分からない時もあるので安易にその言葉に突っ込みを入れない方が良いでしょう。
かなりの確率で大怪我をする恐れがあります。
「(似合って無いけど、そう言うと関係が悪化する恐れがあるから取り敢えず)可愛い」
「(全身白過ぎてベイ〇ックスみたいだけど、それはそれで面白いから)可愛い」等…どちらかと言えばネガティブな意味を含んでいる場合も、無きにしもあらず。
更に言うと、言われている女性側も「女性の”可愛い”は安易に信用してはいけない」という事を理解している為、あまり参考にしない事が多いです。
ここで、危険なのが男性ですね。
安易に「それ似合ってるよ!可愛い~」なんておだてられて気を良くしていたもの、別の友人から「何それ。
ダサっ!」なんて言われて箪笥の肥やしになってしまうという悲しい結末を迎える事も…
男性相手なら「可愛い」はほぼ、99%お世辞と思っていても良いでしょう。
ブサカワ
主に、動物やキャラクター等に向けて使う「(不細工なんだけど愛嬌があって)可愛い」という意味。
ほとんど、人に向けて使う事は無いと思いますが、万が一人間に対して「ブサカワ」を使っているとしたら、完全なる悪意が見てとれますね。
また、自分を謙遜する際に少し茶化して「私ってブサカワじゃん?」なんて言う場合は、「そんな事無いよ~、普通に可愛いじゃん」という自分を持ち上げて欲しい願望の現れなので合いの手には重々注意して下さい。
「言われてみればそうだね!」なんて同意してしまった時には、その相手に絶縁されてしまうかも!?
食欲をそそる
これが、一番男性から理解されない部分じゃないんでしょうか?
所謂「インスタ映え」にも似ている感覚ですね。
パンケーキやスイーツ等に主に使われ「可愛い~!」と写真を撮り、まるっと綺麗に食べてしまう現象です。
男性から「女子のさぁ、「可愛い」って言いながらパンケーキ食うやつアレ何な訳?可愛いのに結局喰うの?」と、筆者は聞かれた事が実際あります。
「可愛い=愛おしいからこのままずっと見ていたい」ではありません。
どんなに可愛かろうと、食べ物は食べ物なので勿論綺麗に食べてあげる事こそが礼儀なのです。
最近は飲食業界もSNSを使った宣伝に注力しており、見た目に愛らしい物が溢れています。
そんな中、「可愛い」は遂に「美味しそう」と同意義にまで上り詰めたのです。
女性が運ばれてきた食事に対して「可愛い~!」と写真撮影に熱中している時は、是非ともそっとしておくのがベストでしょう。
撮影終了後には、何事も無かったかの様にフォークが突き刺さっている筈です。
相槌
これまで解析してきた通り、「可愛い」にはとてつも無い汎用性があります。
つまり、「可愛い」は色々な変化をする事で万能の「相槌言葉」となる訳です。
「この間、こんな失敗しちゃってさぁ~」
「あはは、(おっちょこちょいな貴方って)可愛い~」
「このキャラクター好き?」
「可愛いよね~(別に好きじゃないけど)」