蔑ろの行為をする人は、周りの人の目から観ると、『自分自身を蔑ろにしている姿』として映るのです。
このため、周りの人から、自身も蔑ろに扱われる結果を招いてしまうのです。
誰からも大切にされない
『蔑ろ』の意味にあるとおり、周りの人の言動を『無視』、『軽視』する行為は、周りの人の心を傷つけることになります。
心を傷つけられた本人は、『蔑ろ』な行為をした人を避けるようにして距離を置くようになります。
『蔑ろ』な振る舞いを続けるに伴い、離れていく人が次第に増えていき、誰からも大切にされない寂しい状況に陥っていきます。
蔑ろな行為は、結局のところ、自分自身を蔑ろに追い込む結果を招いてしまうのです。
敵が増える
日常生活の中で多くの時間を過ごす職場や学校、地域での人間関係では様々な考えや価値観をもった人との付き合いが必要になります。
人が100人居れば100通りの考えや感性、価値観があるといっても過言ではありません。
多様な考えや価値観に囲まれている中で、自分の考えや価値観を大切にする意識の強い人が居るものです。
自意識の強い人は、自分と異なる考えや意見を蔑ろにして、『無視』したい感情を露わに出すことがあります。
蔑ろにする感情を露わにする振る舞いは、周りの人から観ると『大人気ない』姿として映ります。
職場などでの快い人間関係は、お互いの間に信頼関係が築かれていることで出来上がるものです。
蔑ろにする行為は、信頼関係を築くことから『遠ざかって』いく状況を招きます。
相手に向けた蔑ろな行為は、自身の信頼を損ねる結果として跳ね返ってきます。
自分が周りの人からの信頼を失うことは、自分を理解してくれる人が減り、同時に敵が増えることになります。
自分が蒔いた『蔑ろ』という『種』が『敵』というかたちで自分に降りかかってくるのです。
ネガティブになっていく
蔑ろにする行為により、周りの人の心を傷つけることがあります。
蔑ろな行為は、自分にとって無視したい人に向けられます。
自己中心的で拘りの強い人は、自分の考えや価値観と異なる人を見ると、『無視』や『軽んじる』感情が沸き上がってきます。
沸き上がってきた感情を抑えることができずに、蔑ろにする行動として表われてくるのです。
自己中心的な人には、劣等感を抱いている人が少なくありません。
日々の生活の中で劣等感を抱いている人は、自分と考えや価値観が異なる人を見ると、劣等感を『刺激する』存在に観えてきます。
蔑ろな行為は、自分の劣等感を隠すための『隠れ蓑』なのです。
自分が抱いている劣等感を周りの人に気づかれないように蔑ろな行為を繰り返していると、『守り』の考えに陥ってきます。
『守り』の考えは時間の流れとともに『後ろ向き』の考えになり、自分をネガティブ志向に追い込んでしまいます。
蔑ろにしない人になるには
『蔑ろ』にする行為は、周りの人と比較をすることから生じてきます。
人は、職場や学校などの生活の場面で、周りの人と色々な面を比較することがあります。
女性であれば、容姿や服装、体形などを無意識のうちに比べていることがあります。
男性であれば、身長や顔つきなどを周りの人と比較することがあります。
周りの人と比較をすることで、比較相手に優越感を抱いたり劣等感に包まれたりします。
相手との比較により劣等感が生じたときは、『忘れたい』衝動に駆られます。
『忘れたい』衝動は、劣等感を呼び起こした相手を『蔑ろ』にする行為へと走らせます。
蔑ろにしない人になるためには、周りの人と『見た目』や考え方などを比べないことです。
周りの人と容姿や考え方、価値観を比較し出すとキリがありません。
世間の人々の多様性を認めるような考え方に変えることで、周りの人と比較する行為には『意味がない』ことに気づきます。
周りの人々とは、容姿や考え方、価値観が違っていて当たり前という考えを持てるように『自己改造』しましょう。