体育会系の大学生は就職にまったく困らない、とは昔からよく言われていることです。
世間の常識のようになっています。
高いレベルチームスポーツをやっていた人は、とくに有利なようです。
チームワーク、リーダーシップ、役割分担など、組織の一員として仕事をするために必要な経験を、若くして豊富に蓄積しているからです。
即戦力として、またリーダーとしても期待にも高いものがあります。
中でも15人と最も人数の多いラグビーは、とくに好まれているように思います。
11人のサッカーに比べ、各ポジションの専門性が高く、チームをまとめていくのは、とても大変です。
何よりも各自の役割をしっかり果たさなければなりません。
偶然や番狂わせの余地は極めて少ない、強いチームが必ず勝つという、大人のスポーツなのです。
イギリスのレジェンドと呼ばれたある選手は「ラグビーは少年を最も早く大人にし、大人をいつまでも少年の気持ちのままでいさせてくれる。」と述べています。
まさしくビジネスには理想的な人物像です。
筆者の所属していた会社は、大手商社の伊藤忠さんと親密でした。
伊藤忠はラグビー好きの会社で知られ(本社の目の前が秩父宮ラグビー場)、元ラグビー選手の社員がたくさんいました。
筆者は、元高校日本代表という方とお会いしたことがあります。
しかしブヨブヨしたただのオッサンになってしまい、過去の栄光があるだけに、かえって哀愁をさそっていましたね。
それはともかく、チームスポーツには、率先垂範を考える上でのヒントがちりばめられているのは、間違いありません。
イメージとして参照していきたいと思います。
率先して何事もする人の12個の特徴
チームスポーツの選手は、率先して自分の力をアピールすることが必要です。
他の人に交代させられてしまうかもしれないからです。
常にこうした緊張感の中で過ごしていました。
ただしこれは、ポジション争いの激しい強豪チームの場合です。
トップクラスとはいえなくても。
強豪チームに属していた学生の評価が高いのは、こういう経験を持っているからです。
自分で積極的にアクションを起こせる人に違いないこと、チームプレイがわかっていることは、大きな財産なのです。
会社にとっては、入社後の教育コストが安価で済みます。
1、自分に自信を持っている
チームスポーツに限らず、何かのプロジェクトに率先して関わった経験は、得難い自信を与えてくれるはずです。
リーダー経験の有無に関わりなく、簡単物怖じするようなことはなくなっているでしょう。
常に自信満々というわけではないとしても、物事にチャレンジすることを、楽しむ余裕がにじみ出てくるようになっています。
そうした雰囲気やたたずまいは、頼りがいのある人、という印象を与えているはずです。
2、好奇心旺盛
好奇心とは、物事を探求しようとする根源的な心のことを指しています。
これは、知的活動の根源となる感情です。
一方で行き過ぎた、性的好奇心、などのように、マイナスの要素をも含むことがあります。
そのため、自分から好奇心旺盛などと書かないほうが良い、とアドバイスしている就職支援サイトもありました。
したがって好奇心は、あくまで知的なものとして、前面に押し出すようにしましょう。
そうした姿勢を保っていれば、周囲のいろいろな人たちが、さまざまなことを教えてくれるようになります。