怒りに任せて言いたいことを言ってもらうだけでは、本当に言いたいことが言えていない可能性があるんですよね。
文句を聞いてあげて、少し落ち着いてきたら、怒りの根本原因を掘り下げて、本当に話したいことを引き出してあげましょう。
大切なのは、相手にいかに話させてあげるか。
ですので、YES/NOで答えられるような質問ではなく、しっかりと事情を話してもらえるような、具体的な問いかけをしてあげなければなりません。
何があったのか。
何に怒っているのか。
何に不満や不安を感じているのか。
…と、本当に話したいことを話させてあげるのです。
この時、質問の仕方次第では、相手の怒りをさらに招いたり、相手が心を閉じてしまったりしてしまいますので、気をつけなければなりません。
なだめるのが上手な人は、聞き上手であり、聞き出し上手でもあるんです。
何より、イライラしている相手の事情を「知りたい」という気持ちがあり、イライラしている人のために出来る事は無いかと、寄り添ってあげる姿勢があります。
だからこそ、イライラしている相手も安心して、スラスラと話し始めるのです。
深呼吸させる
なだめるのが上手い人は、時にイライラしている相手に、深呼吸をさせたりもするようです。
とにかく、相手に冷静さを取り戻してもらうことを優先するんですね。
深呼吸のリラックス効果は有名です。
これは、イライラしている時にも有効で、気持ちを落ちつかせてくれる効果があるのです。
イライラしている時というのは、脳内が忙しく情報交換を行なっており、いわばパニック状態に陥っています。
それが続くと、脳は酸欠状態。
疲弊してしまうのです。
そんな時、脳が欲しがっているのが酸素。
深呼吸をして新鮮な酸素を取り入れれば、リフレッシュして、イライラから解放させてあげることが出来るのです。
ただ、イライラしている相手に深呼吸を促すのも、業とタイミングが必要です。
特に、イライラしている相手が歳上だった場合、年下の人から深呼吸を促されるなんて、ちょっと屈辱感を感じてしまう人もいるかもしれません。
「深呼吸して落ち着こう!」なんて言われて受け入れらるのは、歳上の人や、信頼している人に限られるでしょう。
そんな人こそが、なだめるのが上手い人でもあるんですよね。
そもそも、イライラしている人に対しては、年齢関係なく、上から目線で指示をするのは避けなければなりません。
相手の状態とタイミングを見て、上手にリラックスさせることが重要です。
一旦時間を置く
なだめるのが上手い人は、イライラしている人の状況によって、適切な対応をするように心がけているようです。
例えば、相手のイライラが激しく、何を言っても怒りが収まりそうもない時は、一旦時間を置くのです。
たとえ理不尽に怒りをぶつけられたとしても、口を挟まずに怒るだけ怒らせる。
そうやって、怒りが静まる時が来るのを待つのです。
怒りのピークに達している時というのは、まさに台風が直撃しているようなもの。
そんな時は、じっと台風が過ぎ去るのを待つしかありません。
イライラしている人の怒りを鎮めるためにも、本音を聞き出すにも、まずは相手に冷静さを取り戻してもらわなければ何も始まりません。
特に苛立ちがピークの状態であれば、なだめようとしてくれる人にすら、反発をするはずです。
つまりなだめるのが上手い人と言うのは、適切な状況判断が出来る人でもあるんですよね。
相手の状況から心の動きを読み取って、相手が受け入れてくれる状態で、イライラしている人と向き合うのです。
水を飲ませる
また、一旦落ち着かせるために利用できるものとして、お水があります。