このように、いとこ同士の交際や結婚については、普通ならば反対の意見が多いようです。
その中身を考えてみます。
親戚同士で恋愛感情なんてあり得ない
若者が好きな漫画の世界では、禁断の恋として親戚同士の恋愛のストーリーも多いようです。
禁断の恋というところがミソで、若い人にとっては周りや親からの意見に対して、何ごともまずは逆らってやるという気持ちを持つときがあるからです。
訳もなく逆らってみるということで、禁断の恋についても愛し合っていれば良いのではないか、あとはふたりのことだから放っておいてくれとばかりなのです。
その通りで、誰にも迷惑をかけずにキッチリと仕事に励んで、自分達ふたりで堂々と暮らしていけば問題はないはずです。
しかし、冷静に考えると、親同士が兄弟であって血が濃い間柄です。
幼いころから家族同士でお付き合いしてきた間です。
発情期の動物みたいに、だれかれともすぐに愛し合うことはしないように教えられてきたからです。
まして、親戚の間では恋愛などはご法度のようなものです。
動物の場合には、親子で交尾することもあります。
できた子供には障害はほとんどないのです。
しかし、高等なほ乳類の場合には、近親交配によって産まれた子供には、障害を持つ子供ができやすいそうです。
人間も同じことが言えるのです。
その理由は、後で書きますが、人間は近親者同士の結婚は、本能的にも避けるように仕組まれているようです。
嫁姑問題は無いが逆に本音を言えないから疲れが溜まる
おもしろいことに、いとこ同士の結婚の場合は、親兄弟は旧知の仲なので細かいことを説明しなくても、およそのことは理解できてしまいます。
嫁姑問題も、世間でいうような激しいつばぜり合いは起こらないようです。
嫁の方から何かの話題を出すと、姑もすぐに意味を理解して承諾してしまうのです。
嫁も姑も、お互いを変に理解して意識してしまい、無理を言えなくなってしまうようです。
慣れてくると、つい本音を出してお互いが衝突することになるのですが、いとこ婚の場合は煮え切らないままに落ち着いてしまうのです。
心の中の全部を言い切れないままに終わってしまうことも、続くとストレスになってしまうのです。
そして、このストレスも溜まってくると心身共に疲れてくるのです。
近親相姦のようで嫌だ
いとこ同士は4親等ということなので、法律上は問題ないのですが、それでも近親婚ということなのです。
一般的には近親婚はタブーとされているので、そのことが判ってしまうと好奇の目で見られることになります。
何かタブーを犯して近親相姦しているような気持ちになるからです。
世間から奇異の目で見られる
当然、いとこ同士なのかという驚きの目で見られたり、噂になったりすることでしょう。
以前に「新婚さんいらっしゃい」の番組に、新婚カップルとしていとこ婚の若い二人が出演しました。
夫19歳と妻16歳でした。
堂々とTVに出演する音は勇気がいりますが、女性の方が妊娠してしまったことから結婚を認められたようです。
若いうちに恋愛の実績を作ってしまえば、怖いものなしかも知れません。
若い時に、恋愛対象がごく限られてしまっていれば、いとこ同士であっても恋愛の感情は湧くのでしょうか。
ともかく、しばらくの間は、世間から奇異の目で見られることになります。
いとこ婚のデメリットとは?
愛してしまったら、その相手がいとこであったら、あなたはどうしますか?
世間的にはいとこ同士は近親者です。
結婚なんて、はなから考えてはいないはずなのですが、親戚の人達も同意してくれて、いよいよ結婚することになった時には、どんなデメリットがあるのでしょうか。