いとこと結婚をすることは「いとこ婚」と呼ぶそうです。

ステキな同年代の異性のいとこがいるなら、結婚するしないは別として法事などで一緒になった時には気になってチラ見するものです。

簡単な挨拶や会話でも、緊張するものです。

ましてや恋愛対象になって、密かにデートでもするところを親戚の誰かにでも見つかったら、すぐに噂は広がるようです。

いとこ婚は、日本では法律的には認められているのです。

つまり民法では3親等以内の結婚は禁止されていますが、4親等以上離れていれば直系でない限り血族同士の結婚も許されるのです。

いとこからみて、親・祖父母・親の兄弟姉妹・その子供、という関係は4親等ですから、この間での結婚は可能なのです。

とは言いながら、実際にいとこ婚の割合は、全婚姻のうちの数%だそうです。

欧米の国では、全婚姻に対して1%未満であって、決して多くはありません。

興味深いのは、イスラム文化圏では血縁は濃いことが喜ばれることもあって、いとこ同士のお見合い婚も多いようです。

女性は普段は顔を隠しているため、女性の顔を確認することができないため、小さい頃から顔を知っている従姉妹が恋愛対象になってしまうことにもなるようです。

このような状況では、必然的にいとこ婚も納得してしまいます。

でも、日本の場合はそうはいかないようです。

もし身近ないとこに素敵な異性がいるとしたら、あなたは結婚の対象として考えることができるのでしょうか。

最近の日本の若者の意見としては、いとこを恋愛の対象として考えることができるかと尋ねると、過半数の人はできないという答えになります。

逆に対象になり得ると答えた人は10%以下のようです。

もちろん、年頃の異性のいとこがいない人は除いています。

未婚の女性に限ると、恋愛の対象にならないと答えた人は約7割りでした。

では、なぜそのように恋愛の対象になりにくいのでしょうか。

そのあたりを考えてみました。

あなたの周囲にいとこ同士で結婚した人はいますか?

いとこ同士で結婚した人は、婚姻者の全体の約1~2%ですから、数的にもごく少数の人達です。

それに「わたしたちはいとこ同士で結婚したの」と口外する人も極めて少ないので、あなたの周囲にいても気が付かないのかも知れません。

わたしも、周囲の人でいとこ婚した人を知りませんし、そんな噂を聞いたこともありません。

いとこ同士で結婚すると、夫婦仲が良いと聞きましたので、楽しそうに暮らしている身近な人達の中にいるのかも知れません。

そもそも、「いとこ」とは?


そんないとこ同士の話しですが、そもそも「いとこ」とは、どんな血縁関係なのか整理しておきたいと思います。

「いとこ」とは、自分からみて親の兄弟姉妹の子供に当たります。

血縁関係は4親等になるのです。

自分からみた親の兄弟姉妹の呼び方は混同するので整理しました。

・両親の兄(伯父:おじ)、姉(伯母:おば)「両親よりも年上」
・両親の弟(叔父:おじ)、妹(叔母:おば)「両親よりも年下」
両親よりも年上の場合と年下の場合に分かれます。

間違いやすいのは、呼び方が同じでも、漢字で書くと違いは明らかです。

次に、両親よりも年上の兄と姉(伯父と伯母)の子供の場合、
・息子で自分よりも年上  従兄(じゅうけい)
・娘で自分よりも年上   従姉(じゅうし)
両親よりも年下の叔父と叔母の子どもの場合、
・息子で自分よりも年下  従弟(じゅうてい)
・娘で自分よりも年下   従妹(じゅうまい)
この「従兄、従姉、従弟、従妹」のことを「いとこ」と呼んでいます。

もう少し簡単に区別するために、従兄弟(いとこ)とか従姉妹(いとこ)と男女別に呼ぶ時もあります。

親戚が多いと困るのはその呼び方です。

法事やら帰省の時に親戚同士で顔を合わせた時に、いとこの子供のことを何と呼ぶのでしょうか?
・従兄弟(いとこ)の子供は従甥(いとこおい)
・従姉妹(いとこ)の子供は従姪(いとこめい)だそうです。

血縁関係と呼び方(漢字)も間違いそうで困ったものです。

友達にいとこを紹介する時には、間違わないように具体的に、「わたしの母親の兄の娘です」などと説明することも多いようです。

血がつながった同士での結婚は禁止されている?

血のつながりを親等という言葉で表現すると、自分の両親は1親等、両親の親である祖父母が2親等、両親の兄弟姉妹が3親等、そして両親兄弟の子供である「いとこ」は4親等となります。

日本の法律では、3親等までの肉親は結婚が認められていません。

4親等なら結婚できるのですが、直系の肉親の場合は4親等でも例外的に認められないそうです。

直系家族とは、親が跡取りの子供夫婦のみと同居する家族形態の場合のことで、いとこと呼ばれる場合は直系ではない4親等に当たるために、結婚することは可能なのです。

日本社会では、古くは異母兄妹での婚姻は認められていて、王族・皇族おいては異母兄弟姉妹の間での婚姻(近親婚)は事例が多かったようです。

日本でも30~40年ほど前には、地域的に近親婚が活発な地域もあって、その率は5%を超えていたそうです。

近年はもちろん激減していますが、いとこ同士の結婚では婚姻の数の約0.5%前後の割合だそうです。

3親等以内の結婚が認められていない理由の一つに、血が濃くなると奇形児や障害児が生まれる可能性が通常婚に比べて非常に高くなるためです。

もちろん、いとこ同士の結婚では、そこまでの心配はありません。

海外では、パキスタン系のイギリス人のいとこ同士の結婚が増えてきたり、バングラディッシュ系中東アフリカ出身者にいとこ婚が多く見られるそうです。

日本の法律では近親者間の婚姻の禁止がある


日本の法律の民法に規定されているのです。

民法734条1項に「直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。ただし、養子と養方の傍系血族の間では、この限りではない」と定められています。

この民法の内容からは、4親等のいとこ同士であれば、何ら制限を受けるものでもありません。

もし、血縁関係の調査が不十分であって、後に法的に結婚できないことが判れば、婚姻は取り消しとなりますから注意が必要です。

近親者とは3親等内の傍系血族

3親等以内の傍系血族に当たる者同士の結婚は、近親婚と呼ばれています。

親子婚、兄弟姉妹婚、叔姪婚とそれにいとこ婚などがあげられます。

近親者同士で行われる性行為は近親相姦と呼ばれ、通常の近親婚と区別されています。

しかし、日本の法律では近親相姦を規制する明確な法律はないのです。

いとこ同士の結婚でも、どちらか一方が強引な方法で婚姻や夫婦生活を求めない限り、法律上は何ら規制されるものでもありません。

近親者と言っても、家族や近い親族のことを指す言葉であいまいなところもあります。

葬儀で用いられる場合などでは、故人の家族や親族に加えてごく親しい友人も含めることもあるからです。

家族葬は、近親者だけの少人数で執り行う葬儀のことです。

このような近親者同士での結婚は認められていないということです。

いとこは4親等なので法律的に問題はない

もう一度いとこの関係をまとめますと、自分の両親(1親等)→同一祖先としての祖父母(2親等)→おじおば「伯父・伯母、叔父・叔母」(3親等)→従兄弟姉妹「いとこ」(4親等)です。

このように、いとことは4親等なので結婚することについては法律的に何ら問題はないのです。

いとこ同士が結婚した事例はあまり聞かないのですが、桂文枝(元桂三枝)が司会をしているTV番組の「新婚さんいらっしゃい」で、いとこ同士の新婚カップルが登場しました。

(2017年3月)始めのうちは、桂文枝は二人は顔がよく似ていると思ったそうですが、間柄を聞いてみると驚きの内容で、じつはいとこ同士のできちゃった婚らしいのです。

話しの内容から判ったことは、新郎のお母さんと新婦のお父さんが兄弟だそうで、もともと仲が良くて付き合っていたようなのですが、新郎が19歳で新婦が16歳のときに妊娠したのです。

それを聞いた両親は大変驚いてしまったそうなのですが、仲が良かったのでその流れのままに結婚することになってしまったそうです。

俗に言う近親婚なのです。

いとこは4親等なのですが、兄弟同士の親も複雑な心境であったと推測されます。

法律上は問題ないのですが、障害児が生まれる心配があることです。

この障害が出る時期にも問題があります。

つまり、いとこ同士の結婚で生まれる子供だけでなく、孫、ひ孫の代の子供にも、障害のリスクが高いことなのです。

法律のことよりも、生まれて来る子供のことに関心を持つことが大事なのです。

昔はいとこ婚が非常に多かった

歴史をさかのぼると、いとこ婚は多かったようです。

同母の兄妹や姉弟の婚姻は禁止となっていたようですが、異母の兄妹や姉弟の婚姻は認められていたようです。

天皇家でのいとこ婚も認められていました。

平安時代以降の天皇は、藤原氏の娘と婚姻することが多く、必然的に近親婚となったようです。

室町時代以降も、足利将軍が日野家から正室を迎えることが続き、複雑な近親婚が続きました。

豊臣秀頼は家康の孫である千姫と結婚しましたが、この二人は母方のいとこ同士なのです。

江戸時代には、いとこ同士の婚姻は続いて行われていましたし、タブーとはなっていなかったようです。

おもしろいことに、両親の内の母方の血縁は、父方の血縁程に重要視されていなかったようで、いとこ婚の場合は母方のいとこ婚の方が多かったのです。

この理由の一つとしては、同じような狭い地域で婚姻を繰り返すうちに、同じような身分の結婚相手を探すことは難しく、いとこ同士の結婚が増えてしまったようです。

いとこ婚の有名人では、元首相の菅直人さんで、親族の反対を押し切って結婚しました。

同じく元首相の佐藤栄作さん、さらには元首相の岸信介さんもいとこ婚なのです。

海外では、相対性理論で知られる物理学者のアインシュタインもいとこ婚です。

科学者でもう一人、進化論で有名なチャールズ・ダーウインもいとこ婚で、10人の子供をもうけましたが、そのうちの3人が10歳までに亡くなったそうです。

このように、古くからいとこ婚は多く存在しており、日本では元首相が三人もいとこ婚だとは驚きです。

いとこ婚に対する周囲の賛否の声

若い人達には、いとこ婚というものはあまり考えたこともなく、いとこに恋愛感情を持つこと自体が信じられないようです。

若い女性にしても、約7割の人は拒否反応を示すようです。

当然、いとこ同士で恋愛状態であれば周囲の親族も気付くはずです。

見つからないようにうまく隠れてデートを続けていても、やがて結婚したいと思うようになった時が大変なのです。

昔の時代の政略結婚のような両親の思惑があったならべつですが、現代ではそこまで考えて交際することは珍しいことです。

現在でのいとこ同士の結婚については、やはり親や親戚からの反対の意見も多く出されるようです。

そんな状況では、親の説得を強引に突破するとか、子供を妊娠してしまったなど、ある程度の修羅場をこえてきたようです。

でも、お互いを愛し合っていれば、法律上も何ら問題はないので、最終的には祝福されるようです。

周りの冷たい視線にも負けない強い絆が生まれるようです。

いとこ同士の結婚には、メリットやデメリットももちろんあります。

賛成の人も反対の人も、いとこ婚について考えてみることです。

賛成

いとこ同士の結婚に賛成の人の意見を取り上げてみました。

幼い頃から互いを知っているので、愛おしい気持ちが大きい

いとこ婚が近親者の中でも認められれば、何かとメリットもあるようです。

一般的に女性が結婚して嫁入りすると、否応なしに新郎側の両親との付き合いが始まるのです。

別居していても、同居していても関係ありません。

別居していると、合う頻度が少なくなるだけで、嫁姑の関係は何かにつけて必ずギクシャクするものなのです。

独立した新居で新婚生活を過ごしていても、新郎の方に姑から何かにつけて問合せや指示が届くようです。

些細なことでも、姑が気に入らないことであれば、すぐさま異論が飛んでくるのです。

これにイチイチ応えていくのが新婦にとって面倒で嫌なのです。

その点、いとこ同士であれば、昔から気心も知れているし、ある程度は言いたいことも言える仲なので、込み入った嫁姑問題は内容です。

親戚付き合いもスムーズに進むので楽なようです。

夫婦喧嘩をした時も、親同士で仲裁に入ってくれたり、間違ったことをした方には、親からきつくお灸をすえられたりと、解決が公平で早そうです。

でも、両方の親も巻き込んだ騒動に発展する時もあるので、そんな時には居場所が無くなるという展開にもなりますので、この点は注意が必要です。

気心や人間性を知っているので仲良く暮らせる

お互いのことは、小さな頃からよく知っているはずです。

スポーツは得意か、勉強はできるのか、好き嫌いはあるのか、何に興味を持っているのかなど、いろいろと知っているはずです。

大きくなっても、そんな性格は変わらないはずです。

そんな二人が、あるきっかけで相手が好きになってしまい、親戚同士であることも重々認識していながらも恋に落ちてしまったのです。

何度も別れを覚悟したことでしょうが、結婚まで到達したのです。

そんな二人は、相手の気心や人間性も知っているのです。

だから、お互いを気遣ったり相手の気持ちを理解したりすることは得意なはずです。

このため、お互いを知り尽くしていることから仲良く暮らすことが出来そうです。

親戚同士も気心が知れているので、人間関係が非常に楽

いとこ同士で結婚すると、お互いの両親の実家には出入りも簡単にできます。

本人同士はもとより、親戚同士も気心が知れているので、人間関係が非常に楽なことになります。

親戚同士の交流も活発になって、子供が生まれるとなおさら人間関係も盛んになって行くようです。

互いの実家を行き来しやすい

以前からお互いの実家を行き来してきたはずです。

いとこ婚ではない普通の結婚では、女性は旦那さんの実家にはそれほど行っていないはずです。

実家とは別の新居で暮らしているなら、実家とは敷居が高いものです。

時々実家を訪ねる機会があっても、台所を少し手伝うぐらいであまり動き回りません。

もちろん、実家の隅々まで知る由もありません。

ところが、いとこ同士の間では、実家の様子はだいたいは理解しています。

すぐに何かの置き場も判っているのです。

すぐに姑のお手伝いもできるのです。

そのような関係ですから、お互いの実家も行き来しやすい関係なのです。

反対

年頃の異性のいとこがいても、恋愛対象としては見ないということが普通ですが、それでも恋愛に発展してしまうこともあるようです。

若い頃は、単に身近で気心も知れているいとこと、何かのキッカケで接近することになって、性の対象として感じてしまい大人の関係にまで進展してしまうようです。

一旦愛情を感じてしまうとそれがいつまでも忘れられなくなって、本気で結婚まで突っ走ってしまうのです。

周囲の反対があっても、火が着いてしまうと抑えきれなくなるのです。

そこまで進んでしまうと立ち止まることは難しくなるのですが、そこの段階の手前の状況の時に、親戚や親も何か異変を気付くはずです。

そんな時には、理性があってみんなから信頼されているような親戚がいると、二人にさりげなく恋愛感情を捨てることや将来のことを諭すのです。

家族や親戚の絆や付き合い方、血が濃い親戚同士の結婚では、子供や孫の代まで子供の障害のふあんがあることなどもじっくりと話しするのです。

その段階で二人が冷静になって納得すれば、親もひと安心なのです。

これまで通りの親戚付き合いが始まるからです。

このように、いとこ同士の交際や結婚については、普通ならば反対の意見が多いようです。

その中身を考えてみます。

親戚同士で恋愛感情なんてあり得ない

若者が好きな漫画の世界では、禁断の恋として親戚同士の恋愛のストーリーも多いようです。

禁断の恋というところがミソで、若い人にとっては周りや親からの意見に対して、何ごともまずは逆らってやるという気持ちを持つときがあるからです。

訳もなく逆らってみるということで、禁断の恋についても愛し合っていれば良いのではないか、あとはふたりのことだから放っておいてくれとばかりなのです。

その通りで、誰にも迷惑をかけずにキッチリと仕事に励んで、自分達ふたりで堂々と暮らしていけば問題はないはずです。

しかし、冷静に考えると、親同士が兄弟であって血が濃い間柄です。

幼いころから家族同士でお付き合いしてきた間です。

発情期の動物みたいに、だれかれともすぐに愛し合うことはしないように教えられてきたからです。

まして、親戚の間では恋愛などはご法度のようなものです。

動物の場合には、親子で交尾することもあります。

できた子供には障害はほとんどないのです。

しかし、高等なほ乳類の場合には、近親交配によって産まれた子供には、障害を持つ子供ができやすいそうです。

人間も同じことが言えるのです。

その理由は、後で書きますが、人間は近親者同士の結婚は、本能的にも避けるように仕組まれているようです。

嫁姑問題は無いが逆に本音を言えないから疲れが溜まる

おもしろいことに、いとこ同士の結婚の場合は、親兄弟は旧知の仲なので細かいことを説明しなくても、およそのことは理解できてしまいます。

嫁姑問題も、世間でいうような激しいつばぜり合いは起こらないようです。

嫁の方から何かの話題を出すと、姑もすぐに意味を理解して承諾してしまうのです。

嫁も姑も、お互いを変に理解して意識してしまい、無理を言えなくなってしまうようです。

慣れてくると、つい本音を出してお互いが衝突することになるのですが、いとこ婚の場合は煮え切らないままに落ち着いてしまうのです。

心の中の全部を言い切れないままに終わってしまうことも、続くとストレスになってしまうのです。

そして、このストレスも溜まってくると心身共に疲れてくるのです。

近親相姦のようで嫌だ

いとこ同士は4親等ということなので、法律上は問題ないのですが、それでも近親婚ということなのです。

一般的には近親婚はタブーとされているので、そのことが判ってしまうと好奇の目で見られることになります。

何かタブーを犯して近親相姦しているような気持ちになるからです。

世間から奇異の目で見られる

当然、いとこ同士なのかという驚きの目で見られたり、噂になったりすることでしょう。

以前に「新婚さんいらっしゃい」の番組に、新婚カップルとしていとこ婚の若い二人が出演しました。

夫19歳と妻16歳でした。

堂々とTVに出演する音は勇気がいりますが、女性の方が妊娠してしまったことから結婚を認められたようです。

若いうちに恋愛の実績を作ってしまえば、怖いものなしかも知れません。

若い時に、恋愛対象がごく限られてしまっていれば、いとこ同士であっても恋愛の感情は湧くのでしょうか。

ともかく、しばらくの間は、世間から奇異の目で見られることになります。

いとこ婚のデメリットとは?

愛してしまったら、その相手がいとこであったら、あなたはどうしますか?世間的にはいとこ同士は近親者です。

結婚なんて、はなから考えてはいないはずなのですが、親戚の人達も同意してくれて、いよいよ結婚することになった時には、どんなデメリットがあるのでしょうか。

血がつながっているため、子供に遺伝的な疾患が出る可能性がある

恋愛の始まりは、一緒にいたい、同じ考え方で共感する、などと相手のことを思う気持ちが勝ってしまいます。

そして、手を繋いだり抱き合ったりと肉体的な欲求が勝ってくるのです。

この段階でも、その時のふたりの愛情のみが燃え上っていて、将来のことについてはあまり考えを巡らせていないようです。

しかし、燃え上るような一時の情熱が治まってくると、結婚ということや将来の生活、子供のことと未来志向になって行きます。

その時に問題となることは、子孫に障害を持つ子供が産まれてきやすいという現実です。

歴史的に考えると、いとこ婚のような近親婚は昔は多かったようです。

地位や財産がある一族としては、財産の分散を防ぐために一族間での近親婚を勧めていたようです。

海外の有名な例では、スペイン・ハプスブルク朝では、近親婚を繰り返したために、虚弱な子供ばかりが誕生することになってしまい、17世紀末に王朝が断絶することになったそうです。

血が濃いと、子供に遺伝的な疾患が現れるようです。

障害の確率

イギリスに住むパキスタン人は、約55%がいとこ同士の結婚をしているようです。

いとこ同士の両親、祖父母、さらにはその祖先もいとこ婚である場合は、遺伝子障害が発生する率が高く、一般住民の約13倍もの高率だそうです。

バーミンガムでは、これらのいとこ婚の子供の10人のうち1人は幼児期に遺伝病で死亡しているのです。

このように、いとこ婚では障害児が生まれる確率は約10%なのです。

兄妹、父娘間の近親相姦では、44%の確率で奇形児が生まれるようです。

竹内久美子氏の著書「万世一系のひみつ」の中に引用されているデータでは、兄妹、父娘間の近親相姦でうまれた子供161人を調査したところ、そのうちの71人(44%)に先天的な
異常が見つかったそうです。

この調査では、精神的な障害は除いているので、実際はもっと酷い状態であったと推測されます。

ちなみに、近親でない結婚で生まれた時の障害者は約1%程度とのことです。

これらは、本来わたしたちが持っている遺伝病の劣性遺伝子によるもので、近親婚ではこの劣勢遺伝子が発現し易くなるのです。

近親婚は種の絶滅を導くことにもなるので、動物でさえ近親相姦を避ける本能が働くようです。

人間の場合は本来なら早くから法律で禁止しておくべきであったのですが、昔は戦略的に近親婚を勧めていたこともあって、難しかったようです。

高等なほ乳動物ほど近親婚は障害を持つ子供が生まれやすいのです。

いとこ同士は4親等で法律上は問題はありませんが、遠い将来にも障害を引き起こす危険もあり、あまり勧められる結婚ではないようです。

上手くいかなくなった時に別れづらい

いとこ同士の結婚であれば、親戚同士の付き合いも多くなるので、日頃から顔見知りも多いので人付き合いが比較的楽であるというメリットはあります。

ただし、よく知っている間柄だからこそ、何か問題が起こると情報は親戚中に筒抜けになる時があるのです。

良いことも悪いことも、たちまち噂になってしまいます。

そんな事は二人にとってはどうでもよいことなのですが、もしもふたりの間にすきま風が吹いて上手く行かなかった時には、両親のこともあるので別れづらくなりそうです。

赤の他人であれば、問題が起こって離婚してもその場限りということができても、親戚同士であれば、後々までしこりが残りそうです。

上手く行かなかったら、どちらかが我慢することになります。

離婚したら親族分裂の恐れがある

いとこ同士の結婚と言うと、何かふたりの強い情熱が起こした奇跡とでもいうような感じがするのです。

その当時には、両親や親戚の人達からも、一言や二言は意見が出たはずです。

「なぜ、いとこ同士で結婚することになったの?」とか「冷静になって考えたらどうか?」などと、大半はもっと別の相手を探したらどうかという忠告のようなものばかりのはずです。

親戚が少なければ良いのですが、親戚が多いと結婚式に招待する人も親戚だらけで、新鮮さにかけてしまいます。

昔なじみの友人には、あまり喜んでもらえなさそうなので、招待状も出さずにがまんすることにもなります。

そんな中で、燃え上った愛は消すことができなかったようです。

その後、結婚生活が初まって見ると、その熱意もだんだんと薄れていくと、つまらないことでも喧嘩が増えることがあります。

親戚の人の手前、何ごともお互いに我慢していたのですが、何か重大なことで衝突することになります。

夫の方はつい口では言えない時に暴力を振るったりモラハラを引き起こしたりとこじれてきます。

若い時の情熱は、いとこ同士であれば冷めるのも早いようです。

妻の方が我慢の限界を超えると、離婚にまっしぐらとなります。

そこで困ることは、親戚が集まる法事とか婚礼とか、みんなが集まったところですぐに話題になってしまうのです。

本人は離婚したらそれで終わりとはならないのです。

離婚しても親戚であることは変わらないので、親戚同士としてのお付き合いは続くのです。

これに耐えきれない時には、親族との縁を切る覚悟で再出発することです。

親族が多いほど、縁を切ることは難しいのが現実です。

両親の立場もあるので、下手をすると親族分裂の危機もあります。

まとめ

いとこ同士の結婚は、地方によっては昔から多いところもあるようです。

現代のように人口が増えてSNSなどの情報交換が盛んでなかった頃には、恋愛の相手を探すことは容易ではなかったのです。

地方の小さな町や村では、お見合いが盛んであり、仲人に紹介してもらった相手は、実は親戚同士であったことも多かったようです。

最初にそのことがわかっていたら遠慮したかも知れませんが、素敵な年頃の男女がいれば、世話好きな人は放っては置けないのでしょう。

そんな形で知り合って交際して、愛が芽生えてしまってから、じつは親戚同士だったと知っても、既に大人の関係ができていればすぐには別れられないのです。

そんないきさつで、それなら結婚しろとなった夫婦も多いはずです。

単なる一時的な火遊びではすまなくなるのです。

障害を持つ子供ができやすいと言いますが、まっとうな子供ももちろん生まれます。

しかし、孫やその後の子孫まで影響が続くことも事実なのです。

それだけの覚悟で結ばれるのですから、いとこ同士の二人は固い決意で結ばれるようです。

最近の若者の意識としては、自分はいとことの恋愛には否定的ですが、他人がいとこ同士で恋愛関係になることに対しては、約半数の人がそれもアリとの考え方です。

まずは、愛を育てたことに対して賛辞を送っているのでしょう。

ただし、その後の結婚までは大多数の人が否定的なのです。

恋愛はOKだが結婚はNOということです。

いとこ同士の結婚は、女性側にすれば嫁姑の問題が少ないことがメリットですが、結婚までには近親との摩擦が大きいことと、万一離婚することとなっても親戚との縁が切れないことはデメリットです。

もしも、あなたの周りにいとこ同士で恋愛中の人がいたら、奇異な目で見ないように温かく見守ってほしいものです。