いとこと結婚をすることは「いとこ婚」と呼ぶそうです。
ステキな同年代の異性のいとこがいるなら、結婚するしないは別として法事などで一緒になった時には気になってチラ見するものです。
簡単な挨拶や会話でも、緊張するものです。
ましてや恋愛対象になって、密かにデートでもするところを親戚の誰かにでも見つかったら、すぐに噂は広がるようです。
いとこ婚は、日本では法律的には認められているのです。
つまり民法では3親等以内の結婚は禁止されていますが、4親等以上離れていれば直系でない限り血族同士の結婚も許されるのです。
いとこからみて、親・祖父母・親の兄弟姉妹・その子供、という関係は4親等ですから、この間での結婚は可能なのです。
とは言いながら、実際にいとこ婚の割合は、全婚姻のうちの数%だそうです。
欧米の国では、全婚姻に対して1%未満であって、決して多くはありません。
興味深いのは、イスラム文化圏では血縁は濃いことが喜ばれることもあって、いとこ同士のお見合い婚も多いようです。
女性は普段は顔を隠しているため、女性の顔を確認することができないため、小さい頃から顔を知っている従姉妹が恋愛対象になってしまうことにもなるようです。
このような状況では、必然的にいとこ婚も納得してしまいます。
でも、日本の場合はそうはいかないようです。
もし身近ないとこに素敵な異性がいるとしたら、あなたは結婚の対象として考えることができるのでしょうか。
最近の日本の若者の意見としては、いとこを恋愛の対象として考えることができるかと尋ねると、過半数の人はできないという答えになります。
逆に対象になり得ると答えた人は10%以下のようです。
もちろん、年頃の異性のいとこがいない人は除いています。
未婚の女性に限ると、恋愛の対象にならないと答えた人は約7割りでした。
では、なぜそのように恋愛の対象になりにくいのでしょうか。
そのあたりを考えてみました。
あなたの周囲にいとこ同士で結婚した人はいますか?
いとこ同士で結婚した人は、婚姻者の全体の約1~2%ですから、数的にもごく少数の人達です。
それに「わたしたちはいとこ同士で結婚したの」と口外する人も極めて少ないので、あなたの周囲にいても気が付かないのかも知れません。
わたしも、周囲の人でいとこ婚した人を知りませんし、そんな噂を聞いたこともありません。
いとこ同士で結婚すると、夫婦仲が良いと聞きましたので、楽しそうに暮らしている身近な人達の中にいるのかも知れません。
そもそも、「いとこ」とは?
そんないとこ同士の話しですが、そもそも「いとこ」とは、どんな血縁関係なのか整理しておきたいと思います。
「いとこ」とは、自分からみて親の兄弟姉妹の子供に当たります。
血縁関係は4親等になるのです。
自分からみた親の兄弟姉妹の呼び方は混同するので整理しました。
・両親の兄(伯父:おじ)、姉(伯母:おば)「両親よりも年上」
・両親の弟(叔父:おじ)、妹(叔母:おば)「両親よりも年下」
両親よりも年上の場合と年下の場合に分かれます。
間違いやすいのは、呼び方が同じでも、漢字で書くと違いは明らかです。
次に、両親よりも年上の兄と姉(伯父と伯母)の子供の場合、
・息子で自分よりも年上 従兄(じゅうけい)
・娘で自分よりも年上 従姉(じゅうし)
両親よりも年下の叔父と叔母の子どもの場合、
・息子で自分よりも年下 従弟(じゅうてい)
・娘で自分よりも年下 従妹(じゅうまい)
この「従兄、従姉、従弟、従妹」のことを「いとこ」と呼んでいます。