ならば志を頭に置いて行動する他ないでしょう。
一期一会はその「思いやり」を実践するために目標と言えるのです。
他人や本当に一度しか会わないような人に思いやりの気持を向けるのは正直難しいでしょう。
でも身近な人にならどうでしょう。
自分の家族や恋人に一期一会という言葉はあまり適当でないのかもしれません。
でもお互いにその気持ちでいれば自然と相手に思いやりの心が芽生えてくるでしょう。
集中力が増すから
目の前にあなたにとっての「絶好のチャンス」が表れることがあるとしましょう。
これも立派な一期一会です。
みなさん当然飛びつくでしょう。
しかし、飛びついたのはいいけどどうも力が出てこない、心の中で「またきっと別な機会がやってくるだろう、その時にやればいいや」など思ったりすることはありませんか。
やる気がだんだんと下がってきてしまう…これは物事に一期一会があると知らないから、ついつい気持ちが緩んでしまうのです。
今日、自分の目の前に来たチャンスは今日しかありません。
今日やらなけれ次はないのかもしれないのです。
そう考えて取り組めば必ず集中力が出てくるものです。
集中力はやる気だけでは維持できません。
やらなくてはいけない意味がしっかりしていないと続かないのです。
人生の奥深さを理解できるようになるから
ある日、誰かの幸せな様子を見て「幸せそうだな」と心の中で思った次の瞬間に、「自分はどうなんだろう」と誰かと比べてしまって、急に心の中に寂しい風が吹いてしまったことはないですか。
人は生きていれば出逢いもあれば別れもあります。
特に別れの時は寂しく思える時があり、そんな時は自分が世界で一番寂しいやつだと思てくるものです。
でもそんな時に思い出して欲しいのが一期一会です。
一期一会は出逢いの事ばかりを意味しているのではありません。
別れは次の一期一会を意味しているのです。
特に男女の関係の場合はそうでしょう。
男女の別れは悲しみのどん底に叩きつけられますが、次の一期一会を思えばこれはこれで幸運な事なのです。
これが一期一会を心に置いている人と置いていない人の違いなのです。
一期一会を知らない人は人生の奥深さ、つまり出逢いの可能性を見出すことが出来ずに悲しんでしまいますが、知っている人は奥深さに感謝して行けるのです。
時間をより大切にするようになるから
一年は365日、一日は24時間あります。
しかし人によってはこの時間の感覚が違うようです。
年齢によっても男女によっても違ってくるでしょう。
皆平等に与えられた時間なのに、時間を持て余す人と時間がいくらあっても足りない人がいるのです。
平穏な時間を過ごし暇に過ごすのもたまには必要でしょう。
しかし毎日がそうでは人生に彩がなくなってしまいます。
自分はもっとキラキラと輝けるはずだと嘆いてはいませんでしょうか。
もしそうなら、一期一会の言葉を思い出してください。
今日という日は二度と来ません。
そして時間も戻ってきません。
それは人生が一期一会の繰り返しだからです。