一期一会…なんて素敵な言葉なのでしょう。
人は誰もがこの言葉に沿った体験をしながら生きています。
そしてその言葉は一生の思い出になり、あなたの人生をよりいっそう深いものにしてくれますよ。
一期一会の意味を知り、あなたのこれからの毎日を彩ってください。
一期一会を大切にする人は魅力的
一期一会、聞いたことはあるけど意味はよくわらないという方も多いかもしれません。
でも意味を知っていなくても、この言葉の意味を知らないうちに実践している人もいます。
一期一会はその人の人となりを表していると言ってもいいでしょう。
そして、一期一会は自分の鏡でもあり、あなたを人間として成長させてくれる大事なチャンスでもあります。
これから一期一会の意味を少しずつ紐解いて、あなたの心の中で育ててみましょう。
一期一会はきっとあなたの人生をより良いものにしてくれますよ。
一期一会とは?
この四字熟語、みなさん聞いたことがあるでしょうか。
でも意味はよく分からないという方のためにお伝えしますね。
一期一会とは…「一生に一度だけの機会、障害に位置限りであること、一生涯に一回しかないと考えてそのことに専念すること」
一期とは一生涯、生まれてから死ぬまでのことで、一会とは一度の出逢いのことなのです。
仏教用語では一会とは法要などの意味を表します。
人と人との出会いを意味し、今後会うことがなくとも人と人の出逢いを大事にして誠実に接していこうという意味なのです。
私たちは毎日が一期一会です。
人と人とだけでなくて、今までの経験したことないことを目の前にするのもまた一期一会ともいえるのです。
いつ出来た言葉?
千利休の弟子である山上宗ニの著書の中で、利休の言葉をこう記してあります。
「路地へ入るより出づるまで、一期に一度の会いのように亭主を敬い畏まるべし」という一文を残しています。
つまり、生まれてから死ぬまで人の一生の中でその茶会は一度しかありません。
その気持ちで人を敬い茶会を行いましょうとの意味があるのです。
また、こうも記してあります。
「茶会ではどんなに普通の客であっても、手を抜くことなく心からおもてなしをしなさい」とあります。
茶道との関わり
一期一会はいわゆる四字熟語です。
この言葉が皆に知られるまでには、茶道との関わりがあるのです。
歴史上の人物、井伊直弼が関係していると言われています。
彦根藩の井伊直弼は「埋木舎」と名付けた屋敷で青年期を過ごして文学や武道を修養を重ね、中でも茶道には熱心に取り組み、武家の茶道である石洲流の一派を作ったのです。
井伊直弼の独自の茶道の世界を展開したのです。
彼にとって茶会は青年の頃から学んでいた茶の湯の実践の場で、茶会におけるもてなす側の在り方、美しい作法の形、道具に込めた美意識など、彼の茶会への思いが込められいたのです。
彼の著書「茶湯一会集」の内容には、たとえ毎回の茶会がいつもの顔ぶれであっても、今日のこの日がまた繰り返されるとは限らない。
そう思って、おざなりに客をもてなさずに真剣な気持ちで接しましょう。
とあります。
この精神から一期一会の言葉は定着して、現在の日本の日本人の心構えとして生きているのです。
一期一会の使い方をチェック
一期一会の意味はご理解いただけたでしょうか。