つまり知らず知らずのうちに「ネガティブ思考」の人間に変わっていくという事です。
何かに対して嫌々やったり、心から納得できていない心理状態で仕事を引き受けてしまったら、必ずや途中段階において心理面の葛藤が起き、「何故、俺はこんなやりたくない事をやっているんだろう」という気持ちになってしまって自問自答するようになるものです。
その結果、心が途中で折れてしまい気持ちが弱くなり音を上げてしまう、というパターンに陥りやすくなってしまうのが多くの人の失敗ケースではないでしょうか。
つまり、気持ちが前向きになっていないと人間の達成意欲というものは恐ろしい程減退し、自分自身を苦しめる、という結果になってしまうという事ですね。
些細なことでも感謝して喜ぶように意識する
例えば、あなたの仕事がノルマばりばりのキツイ営業の仕事だったとします。
毎日、毎日足を棒のようにして歩いても契約はなかなか取れません。
会社に帰ったら怖い上司がカミナリを落としてくるシーンが目に映ります。
足取りは自然と重くなり、このままどこかに逃げ去りたい気持ちになってしまうでしょう。
音を上げるのも仕方がないかもしれませんね。
ここで問題になってくるのがあなたの心構えなのです。
どんなに嫌な仕事であったとしても、「仕事は仕事」という開き直りの気持ちがあったなら気持ちはそこまで辛くならないのではないでしょうか。
「仕事の時間さえ終われば自分のしたい事が出来る」というように気持ちを切り替えることができたなら、どれだけ精神的に楽になれる事でしょう。
ましてや今やっている仕事とその他の楽しげに見える仕事、一体どこに違いがあるのでしょうか?
自分のやっている仕事はそれほど世の中の役に立たない仕事なのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありませんよね、あなたの仕事だってちゃんと誰かの役に立っているはずです。
訪問先のお客様がもしかしたら「暑い中をご苦労さん」っていう感じでひと声かけてもらったら嬉しいでしょう。
こういった些細な小さなことの積み重ねに対して感謝して喜べるようになった時、あなたはもう全く音を上げる人間にはなっていないでしょう。
別の見方をすれば、あなたは自分を変えることのできる格好の舞台に立っているのです。
そんな場所は他の楽そうな仕事では味わう事は出来ないでしょう。
まさに一生を捧げるに相応しい貴重な体験をあなたは行えているのです。
感謝するしかないでしょうね。
3.困難の乗り越え方を知る
困難の乗り越え方を知ることもメンタルを鍛える方法です。
あなたが音を上げる原因は何なのか?それはあなたの目の前に横たわる「困難」があるからでしょう。
困難、これほど私たちの行く手を遮る嫌なものはありません。
誰かこの困難をやっつけてくれる人がいたらすぐに来てやっつけて欲しいと思うのが多くの人の共通の思いでしょう。
しかしながら、困難は他力本願ではいつまでたっても乗り越える事が出来ません。
否が応でも自分から手を付けて解決していかなければならないのです。
それが出来ないのなら半ば永遠にあなたは「音を上げる」地獄から脱出することは出来ないでしょう。
困難から逃げてしまっているうちは、乗り越え方を永久に自分のものにすることが出来ないのです。
困難を乗り越えてきた話を聞く
では一体どうやればいいのか?
それはまずあなたが抱えている困難の対象を知っている人から話を聞いてみる事です。
出来ればその困難を乗り越えた経験を持つ人の方が望ましいでしょう。
それも複数の方から聞けたら尚、心強いでしょう。
あなたがこれまで思い悩んでいたことに対して、自分一人だけが悩んでいたのではなかったんだ、という新たな発見を得られるはずです。
そして一通り、困難を乗り越えてきた話を聞き終わったなら、今度は自分が実践する番です。
聞いた事と、実際に行うのでは必ずや思い違いが起こるに違いありません。