つまり、カラオケで大熱唱することは、ストレスに対応するホルモンのコルチゾールの出番が必要なくなるのです。
また、唾液は副交感神経が優位の時に多く出るのですが、副交感神経は心身をリラックスさせる働きがあるのです。
以上のことから、カラオケはストレスとそれに係わる嫌な記憶を解消する作用があるようです。
お酒を飲む
嫌なことを早く忘れたいと思うと、ちょっとお酒を飲みたくなるものです。
一般的には、嫌なことを忘れるために行う行動は、充分に睡眠を取る、お酒を飲む、音楽を聴く、趣味に打ち込む、などが手軽にできることから行われているようです。
女性では、甘いものを食べる、友人とお喋りをする、ショッピングをする、なども好まれます。
まずは、お手軽に気分転換を図っているのです。
この中でも、お酒はリラックスやストレス解消、仲間とのコミュニケーションにも役立つというメリットもあります。
お酒を飲む人は、「酒は百薬の長」(お酒は緊張をほぐして気分を良くするので、適度に飲めば薬にも勝る)ということわざを唱えるし、ちょっと知識のある者は、「お酒は、まったく飲まない人よりも、適量飲む人の方が長生きする」という研究報告があることを言うのです。
しかし、飲み過ぎる人は死亡率も高く、適量という範囲は個人差もあるようなのです。
多量にお酒を飲み続けると、アルコール依存症になって、心身共に壊れてしまいます。
嫌なことを忘れたいときに飲むならば、あくまでも自分の適量の範囲を超えずに、独りで暗く飲むよりは友人と一緒に会話をしながら飲むことをお勧めします。
また、注意することは、アルコールが分解されてできる毒性のある「アセトアルデヒド」は、発がん性があります。
このアセトアルデヒドを分解する酵素を持っていない人は、お酒を飲み続けることで発がんのリスクが高くなるので、自分の体質も知っておくべきです。
生まれつきお酒が弱い人、受け付けない人は、アセトアルデヒドを分解する酵素が少ないのです。
考え込まない
非常に慎重な人は、何かで悩んでも人に気軽に相談することができずに、一人だけで悶々と考え込んでしまうことがあります。
しかも、物事を深刻に考えてしまって、心配で不安でたまらなくなるのです。
自分だけで何とか解決しようと、あれこれと考えをめぐらすのです。
一つの解決策が見つかっても、そのために別の問題も発生するのに気が付くのです。
また、元の考えに戻ってしまうのです。
天真爛漫でノー天気な性格の人だったら、「なるようにしかならないよ!」と放り出します。
失敗することも怒られることにも、慣れているからなのです。
結局は、考え過ぎても、心配し過ぎても、何もいいことはないのです。
別のことわざもあります。
「案ずるより産むがやすし」です。
深く考えるよりも、先に行動する方が上手く行くということです。
無理に考え込まないように、誰かに相談することです。
関連するものに触れない
何か嫌なことがあったら、それに関連することには触れない、近づかないことです。
嫌な友人がいたなら、その友人の仲間とは距離を置くことです。
完全に避けてしまうと、そのことがまた問題になってしまうので、「つかず離れず」(一定の距離を保ちながら関係をつづけること)の感覚で対応するのです。
平気な顔をする
嫌なことがあっても、平気な顔を押し通すのは辛いことです。
勝負師が、悪い一手を打ってしまっても、相手に悟られないように平気な顔をしているのです。
勝負師は、相手の顔色を見ながら、状況を判断するからです。
何事もないよという顔をしているのを、「ポーカーフェイス」と言います。
チームの仲間や同僚、家族や友人、恋人にも、動揺を誘わないようにあえて冷静さを見せるのです。
嫌なことをされても、平気な顔をすることで、相手にプレッシャーをかけることもできるのです。