何をするにもめんどくさい時ってありますよね。
むしろ年がら年中めんどくさすぎて気づいたら何年も大したことしてないなぁと思うこともあります。
このままじゃいけないとはわかっていても、腰に生えた根は図太く、がっちりと地面をつかんでいて離してくれません。
そんな「めんどくさい」を直すために、とりあえずめんどくさがらずに読んでみてください。
「めんどくさい」から卒業しよう
めんどうくさいから卒業するにはどうしたらいいのでしょうか。
しかし、それを考えることすら面倒くさいもの。
しかも考えて状況を打破できるならとっくにやっていますよね。
でも段階を細かく踏んでいけば、その度に身軽になっていきます。
順序立てて見ていきましょう。
めんどくさいってどういう状況?
まずは「めんどくさい」がどういう状況を指すのかを確認します。
「いや、自分はめんどくさがりではない」と思ってもこれから腰に根が生えていく恐れもありますから。
予備軍かどうかチェックするためにも状況を知ることが大切です。
なかなか行動にうつさない
めんどくさがりは、思うことはあっても行動しません。
なかなか行動に移さない人の具体的な例を見てみましょう。
・テレビやネットでイベント情報を見て興味があっても実際にはいかない
・気になる映画が公開されても映画館には行かないしDVDが出ても購入やレンタルはせずテレビ放映されたらなんとなく見る
・テーブル周りに全ての物が揃っている
・椅子から立ち上がることにトイレ、来客など必然性のある理由が必要
・必要が迫られるまで買い物はしないし、してもネット通販
・雨が降ると洗濯や外出をしなくていい理由になるから安心する
・気づいたら休日が終わっていた
・頻繁に買い物したくないから日持ちしない野菜を買わないし、日持ちするものすらダメにする
・家での食事は基本、具無しインスタントラーメン、たまに出前
・靴が全然傷まない
・いつか何かの日のために、と取っておいた服を数年間引っ張り出してない
・コーデを考えるのすらめんどくさいから干したものをまた着る
・明日でいいや、の明日は永遠に来ない
何か1つでも当てはまっている、あるいは近しいものがある人は立派なめんどくさがり屋です。
究極はベッドから動かない
休日の10時くらいに目が覚めるも、二度寝。
12時くらいで寝れなくなって体を起こしはするものの、手近にテレビのリモコンがスタンバイしているので、とりあえずベッドの中からスイッチオン。
とくに面白いわけでもないテレビ番組をぼーっと眺めていたら15時くらいになっている。
おなかすいたなぁと思っても「まぁ今食べなくても死ぬわけじゃないし」と前日にベッドサイドにおいた飲みかけの水分を口に運びながら、スマホをいじってゴロゴロ。
夜が来るとそのままおやすみなさい。
これが究極のめんどくさがり屋です。
カーテンが開くことなど滅多にありません。
チェックして!面倒臭がり屋の特徴
面倒くさがり屋にはいくつかの特徴があります。
「面倒くさがり屋=怠惰」という印象が強いですが、中には意外なものもあるので驚きがあるはずです。
自分がどのタイプかわかると、それに見合った対処法を選びやすくなるので、下記に挙げる項目を確認してみましょう。
なんでも後回しにしがち
「また後で」「明日やる」「来年こそ」など何かと先延ばしにするのは、面倒くさがり屋の特徴です。
仕事においては「明日でいいことは明日やる」にしないと帰れなくなるのでいいのですが。
面倒臭がり屋は今日やらなければならないことも、明日の自分が頑張ればなんとかなると考える傾向があります。
後回しにする事柄はとくに限定的ではありません。
物が定位置に収まることがない。
カレンダーがめくられないまま翌々月になったり。
掃除も後回しなので、トイレや風呂の黒ズミとはお友達で埃とも同居が当たり前。
そんな日常生活のことから、役所への書類が遅れたり、提出書類を後回しにしたまま間に合わなくなって仕事で他者に迷惑がかかるなどもあります。
頭がいい
実は、面倒臭がり屋は頭が良いという説があります。
その裏付けとして、アメリカ(フロリダ)の大学で学生60人を対象に調査したところ怠け者ほど思考力が高いという結果が得られたという発表がありました。
日中に活動的な人ほど思考をする時間を持っていないということのようです。
また、学術誌「CreativityResearchJournal」はインテル主催の科学コンテストで入賞した高校生を対象に調査したところ、賢い人ほど物事を先延ばしにして生産性を上げているという結果が得られたと発表しています。
しかし、これらは意図的に肉体は活動をしていないだけで思考は動いていること。
考えを寝かせることでより効果的な解決を得たり、優先度を組み替えて対処しているなど、単なる怠けとは違った側面があります。
そして、頭が良くて何でも面倒くさがる人こそ、今のものよりさらに便利にすることを考えるので、新たな発明をつながります。
こうした人たちは慣例にしばられません。
仕事で長年同じ方法やツールを使ってきたとしても、もっと効率よく出来るやり方を知っている人にとっては「なんでそんな、かったるい方法やってるの?」という疑問にしかなりません。
慣例通りにやらなければならないなら、やる気が失せます。
また、頭の良い人なら物事への対処を先延ばしにしても大体うまくいってきたという経験もあるでしょう。
夏休みの宿題を溜めに溜めても頭の良い人なら最後の日だけでどうにかなります。
大学でのレポート提出も他の人以上に遊んで過ごしていたって期限前には書きあがるからです。
省エネ派
行動しないタイプの面倒くさがり屋は言い換えれば省エネともいえます。
買い物に行かないという選択は、今家にあるものだけで生き延びる術を持っているということでもあります。
行動が最小限なのでお腹が空くこともなく食費も抑えられます。
外を出歩かなければウイルスを持ち込むリスクも少ないです。
風呂すら面倒臭がるのはちょっとどうかと思いますが、水道光熱費が抑えられているといえなくもありません。
仕事においては面倒くさがりがむしろ良い結果をもたらすこともあります。
何故かを簡単な一言にすると「むやみやたらと手をつけない」からです。
たとえば、下記のような例があります。
・ちゃぶ台返しがお得意の取引先の仕事はとりあえず話が確実に固まるまで寝かせる
・それらしい結論は出たが裏付けが判然としないため行動はしないでおく
・責任所在のわからないことや作業内容が明確でないことは手が空いていても手伝わない
これらのことは、手をつけてしまうと話が翻ったときにそれまでの作業が無駄になるため、あえて時間を経過させた方が好転する場合が多いです。
面倒臭がりというよりは、無駄になりそうな作業をしないでおくという判断です。
しかし何故寝かせているのかの説明を行わないと、他者から見ればただの面倒臭がりに見えることがあります。
人付き合いが苦手
面倒臭がり屋が人付き合いを苦手とする理由はいくつかあります。
まず出不精であるため休日のお誘いには付き合うことが難しく、仮に遊びに行く約束をしたとしても、当日になると急に行きたくなくなるので「行けたら行く」が常套句です。
こまめな連絡も苦手なため万人受けするタイプではありません。
そして、話の長い人に付き合うのも面倒なので人を選びます。
かといって自分のペースだけでまくしたてる人のことも面倒に思います。
面倒臭がり屋は、ときたま連絡を取り合うくらいの距離感かつ互いの負担になるような悩み相談を持ち込まないような関係を好む傾向があります。
お節介などの干渉は受け付けません。
また、面倒臭がりの根本に損得勘定が大きく働いている人は人付き合いが苦手というより、そこに価値を感じていません。
損得を抜きにして感情で仲良くなってしまうと、何かと付き合う時間がとられます。
協力を求められることもあるため、誰かれ構わず仲良くすると疲れてしまうからです。
見てみないふりをするのが得意
損得勘定が大きく働いているタイプの面倒くさがり屋は見て見ぬふりをするのが得意。
助けるべき人か場面かを瞬時に判断します。
自分に得があるならば手を差し伸べることもありますが、単なる親切心で動くほどエネルギーを持て余しているわけではありません。
SNSなどのタイムラインでストレスを吐きだしている友人がいても、相談なんてされたら面倒臭いので華麗にスルーします。
職場で隣の席の人がいかにも手伝って欲しいオーラを出しまくっていても、面と向かって依頼されるまでは声をかけないようにしています。
他力本願
自分がする必要のないことは他力本願という特徴があります。
仕事で「これ明日までなんだけど誰かやってくれない?」と声をかけられても絶対挙手しません。
誰かが酔いつぶれても介抱しないし、細々としたことも誰かがやる可能性があれば手を付けないようにしています。
そればかりだと出世も人望もないように感じますが、面倒くさがり屋といってもキメどころではキメるので、結構うまくいっていたりします。
ただ、他力本願な面倒臭がり屋は必要性を迫られない限り何もしないので、1人暮らしの場合部屋の中はめちゃくちゃになっている可能性が高いです。
自分さえ何がどこにあるかわかっていればいいので物を定位置に戻す、片づけるということがなく、洗濯物もたまりがち。
着るものが無くなってきたら洗濯するかぁといったくらいです。
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・めんどくさいと思ってしまう人の6個の特徴や心理とは?
めんどくさいを直す方法10選
めんどくさいと思うこと自体は人間である以上多少はありますが、その頻度や対象が多いならちょっと改善した方がいいかもしれません。
冷静に周囲を見渡してみると、自分が今日まで不自由なく生きてこれたのは他の人が都度助けてくれたり尻拭いをしてくれていたおかげかもしれないからです。
では、直すための具体的な方法10選をご紹介します。
1、見えないものを可視化してみる
なんでも後回しにしたとしても、潜在的に優先度付けができていて上手くいっているならそれで構いません。
しかし、いつも期日的に追い込まれるまでやる気が出ず、ギリギリでなんとか片づけている状態だと、いつかうっかり忘れたことがあったり、大きなミスを伴ったときに破滅します。
後回しにできるという考え方は「まだ余裕がある」という思いから生まれます。
そこで、本当に後回しできるのかできないのかを把握するために、一定期間内でやるべきことを書き出してみましょう。
まずは整理せず乱雑に書きだすだけで構いません。
これをすることで、自分がどのような記憶の取り出し方をしているか理解できます。
このままだと思い出したものから手をつけてしまいそうというリスクもわかったりします。
2、段取りを組む
可視化が終わったら次は段取りを組みます。
もしかしたら、今までも要領良くやってこれたと思っていても、さらに効率的に物事を片づけることができるかもしれません。
たとえば、1つの仕事を片づけるにしても、別の仕事に伴うを調べ事をしてからの方が共通してた情報があるので説明の説得力が増す。
承認をとらなければならない仕事は承認者が社にいる時間帯に回す。
など、手間や時間を無駄にしないやり方はたくさん見えてきます。
段取りは時間の区切りを設けないのがコツです。
「何時間でやる!」のように決めてギチギチのスケジュールを組むのではなく、何から片づけるかということに注力しましょう。
時間で区切るのは明確に「何時までにメールをしなければならない」などやるべきことに元々時間の期限がついているものだけです。
なぜかというと、電話や急に飛び込んだ優先度高のものによって、結局予定通りにはいかないからです。
どうしても時間で区切りたいなら、それぞれの予定の間ごとに調整に使える時間を設けましょう。
3、完璧を追求しようとしない
何事も面倒臭くなる人は意外と完璧主義な場合があります。
何事も高い完成度を求めるため、そこに到達するまでの過程が困難に思えてやる気をなくしてしまうのです。
掃除などがわかりやすい例です。
完璧主義はやるとなったら年末の大掃除レベルで綺麗にしないと気が済みません。
ちょっと汚れが残るくらいならやらなくても一緒という考えになってしまうわけですね。
料理も顆粒出汁を使ってもいいのに昆布やカツオ節から出汁を取ってみたり。
魚も丸ごと買って捌くなど「手料理とはこうあるべき」という完璧像にやる気を奪われてしまいます。
家事は1人暮らしなら他者に迷惑をかけません。
しかし、仕事は完璧にできるイメージができないと手をつけなかったり、友達との約束や旅行も完璧なスケジュールが組めないとダメなら問題ありです。
4、断ることを覚える
面倒臭がりを直すこととはちょっと逸れますが、面倒臭がり屋だとバレないようにするには“断ること”を覚えるのが最短ルートです。
面倒臭そうな態度を周囲に見せさえしなければ面倒臭がり屋だとは思われないわけですから、自分がそう思ってしまいそうなことを断っていきましょう。
友達と遊ぶ約束をしても面倒くさいなぁと思ってしまう恐れがあるなら、最初から約束しなければいいのです。
面倒くさい態度を露わにしながら仕事をするくらいなら、最初からその課題を断った方が会社の雰囲気に悪影響を及ぼしません。
また、何でも断らないで引き受けてしまった結果、面倒臭くなってしまっていることもあります。
自分のキャパをとうに超えているのに仕事や悩み相談を引き受け、自分の体力も精神力もどんどん奪われてしまうという状況です。
これでは本来面倒臭がり屋ではなくてもそうなってしまいますから、まずは断る度胸をつけましょう。
面倒臭がり屋は断れないことが多い
面倒臭がり屋が断れないことが多いのにはいくつかタイプがあります。
まず自分の持っているタスクの整理しら面倒臭くてやっていないので、まだ自分のキャパがどれだけ空いているかをわからず安請け合いをしてしまうタイプが挙げられます。
また、断ることすら面倒臭いというタイプもいます。
これは、断った結果、相手からあれこれ言われたりする方が面倒臭いのでとりあえずとの場しのぎで請けておこうとするためです。
そして、次にご紹介するのが一番やっかいなのですが、良い人と思われたい欲望があるのに途中で放り出すことを悪いと思っていないタイプです。
頼まれれば良い人に思われたいからと請け合うのに、根が面倒臭がり屋で実際に手を動かしたり頭をつかったりすることが嫌いなため、やる気は出ず放棄してしまいます。
そのくせ悪びれもせず「忙しかった」などと言い訳しているので人望を失っていきます。
5、優先順位をつける
心理テストを例として挙げてみます。
次の内どの順番で取り掛かるでしょうか。
・わが子(赤ちゃん)が泣いている
・風呂が満杯であふれそう
・電話が鳴っている
・インターホンが鳴っている
・トイレに行くのを我慢している
心理テストとしては、自分が大切にしていることの順番だそうです。
赤ちゃんは恋人、風呂はお金、電話は親、インターホンは友人、トイレは自分を表します。
さて、心理テストの結果はさておき、現実問題として考えた場合、まず風呂の水を止めるのが最優先。
次にインターホンごしに待ってもらって、トイレを済ませる。
そして、玄関先で応対をしてから赤ちゃんを泣きやませて電話を折り返す、が妥当でしょう。
なぜなら、風呂の水は一瞬でとめられます。
インターホンで慌てるということは予測していなかった来客なわけですから、訪問販売なら即座にお断り、宅配ならインターホン越しから一旦待ってもらいます。
トイレは他のどの対応をしている最中にも怪しいので玄関を開ける前に済ませておくのが無難です。
赤ちゃんはできれば即座に駆けつけたいところですが、有事でなければ玄関先での手荷物受取の間くらいは問題ないでしょう。
泣いている原因の究明から対処まで時間を要するというのも理由です。
そして電話は折り返せばいいのですから優先度は低めです。
これを真逆の順番でやってみると想像してみましょう。
電話が思いのほか長電話になってしまうかもしれません。
その間も子供は泣き続け、トイレが我慢できなくなり、玄関先の人は去ってしまうし風呂の水は溢れ続けます。
去ってしまった来客者が誰だったかもわからず、仮に宅配で不在票が入っていても時間指定にも幅があります。
次も受け取れるとは限りませんし、赤ちゃんも辛い思いをし、自分が漏らしたら悲惨です。
こんなめちゃくちゃな状態になると、もう面倒臭いなんてレベルじゃなく、何からどうしていいのかわかりません。
こう考えると優先度をつけることがいかに大切かよくわかったのではないでしょうか。
仕事だって同じこと。
なんとなくの感覚で物事に取かかる優先度を入れ替えていると、それがドンピシャでなかった場合にツケがたまって回収できない事態に陥ります。
そして、余計に対処が面倒臭くなりますから気を付けましょう。
6、捨てる技を身につける
片づけが苦手な人は文字通り物を捨てる習慣や癖を身に付けましょう。
物を出しっぱなしにしてしまうなら、その物を捨ててしまえば出しっぱなしになることがないからです。
コップも飲んだら飲みっぱなしになってしまうなら紙コップを使えばいいのです。
服も干したそばから着るのであればクローゼットに入っている服はほとんど不要なのですから捨てたってなんの支障もありません。
その分別のものを仕舞い込めば部屋がスッキリします。
埃とダニの温床になるカーペットやラグは掃除機をかける癖がないなら捨ててしまいましょう。
ベッドのマットレスが重くて干したり掃除したりできないならベッドごとサヨナラして敷布団に変えるのも手です。
抽斗の中も適当に放り込んでも余裕のある物量にしておけば、中身はごちゃごちゃでも放り込めばいいだけですから、とりあえず見た目は片づけられます。
このように普段の自分が維持できるような物だけを揃えるようにしましょう。
また、比喩表現ですが人間関係を捨てるというのも、この項目でご紹介しておきます。
面倒くさくなるからには、やる気を阻害するような何かがあるということです。
よくよく思い返してみたら何かと頼みごとをしてくる輩のせいで本当にやりたいことに手が出せていないことが、あらゆるやる気を奪っているのかもしれません。
あるいは、何かにつけて上から評価してくる人のせいで達成感が得られずらくなり「どうせ成功しないんだ」と思い込んでいるのかもしれません。
そのような人との付き合いは断ってみると面倒くさがり屋の自分が引っ込んでくれる可能性があります。
7、期限を設けて行動する
明日やるやる詐欺を自分にしている人はもっとしっかり期限を設けてみましょう。
明日やるやる詐欺は、実際は明日じゃなくてもいいけど今月中にはしなければならない程度のものです。
それなら最初から「今月中」という目標にすれば毎日「やらなくちゃ!」と焦る必要がないので面倒臭いと思わなくて済みます。
仕事において考えてみましょう。
次のことを今月中に全てやらなければいけないとします。
・A社への発注内容の連絡
・A社からの見積もり取り寄せ
・A社への発注
・部下の相談に乗る
・月半ば発表のプレゼンの資料づくり
・プレゼンの練習
・今月末の請求書の有無確認
・営業メール
・クライアント5社との打ち合わせ
さて、これを優先度をつけて同月の中で割り振っていきます。
まず真っ先にやるべきことは、部下の相談に乗ることです。
なぜなら、部下が悩みを抱えながら仕事をしていると効率が悪くなり、こちらが尻拭いをしなければならない確率が上昇するからです。
気持ちよく働いてもらうためにまずは相談に乗りましょう。
次はA社への発注内容の連絡をします。
見積もりに1週間かかると言われたらそれを待っている間にクライアント5社との打ち合わせを済ませ、合間の時間でプレゼンの資料の作成を始めておき、見積書がきたら発注を完了してプレゼンの資料作りを本格的にやります。
ここまででまだ2週間かかっていません。
プレゼンの資料作りが固まったら冷静に見直すために一旦置いて営業メールに取り掛かり、再度見直して練習、発表が終わったら月末に向けて請求書の有無の確認を始めれば全て余裕をもって完了できます。
これが期限付を間違うと大変なことになります。
感情的に「成功させたいから!」とプレゼンの資料作りの期限を1週間として月頭からガッツリやれば、その間に見積もりの取り寄せがおくれ、発注も月末でドタバタ、請求書の確認などが疎かになります。
営業メールを行うよりも、確実に会えるクライアントとの打ち合わせを優先するべきです。
フラストレーションのたまった部下が体調まで悪くなって休みでもしたら大変です。
優先度と業務効率を考慮し、期限はいくつか同時並行していてもいいので、余裕を持って終わらせられるように決めましょう。
8、後から大変になることを自分に言い聞かせる
性格上焦らないとやる気が出ないという人がいるのもわかりますが、それでなんとかなるのは結構奇跡的です。
その他の面倒臭いことが降りかかる恐れが全くない状況といいますか、何にせよ思わぬトラブルが生じた瞬間に全て破綻するのは目に見えています。
「後でやる」にした事が全部月末に集中するなど一気に襲ってこないように配分しましょう。
期限をつけるという項目で例示したように、今月内でいいものばかりであっても、それを今月内に処理するためには、必然的にそれぞれの期限はもっと細かく区切られていきます。
もしあの例示の中で見積をつくるのに2週間かかると言われたり、見積もりが思ったよりずっと高くて別の会社を探さなければならなくなるとしたら、到底間に合いません。
これを残業や徹夜でなんとかするのはあまりにも無計画です。
危機感を持たせる
細々としたことは期限を設けることで危機感を持つことができますが、人生設計上の目標や資格の取得などは、なかなか疎かになりがちです。
ただ、それも未来の自分を明確に描いてみることで、このまま面倒臭がっているとどうなるのかを知れば危機感が生まれてくるはずです。
今までも「高校の頃もっと勉強していればいい大学に入れていたかもしれない」
「学生のうちに資格を取得しておけばよかったかもしれない」
しんな後悔があるなら、未来の自分がまた「20代のうちに、30代のうちにしていれば…」と考えるのを防ぐために、今しかないという危機感を持って何事にも挑んでみましょう。
9、最低ラインを見つける
完璧主義によって面倒臭がりになってしまったタイプは最低ラインを見つけるのが効果的です。
よく引き合いに出されるのが企画書です。
まだ社内で揉む段階の企画書すら完璧なものを目標にして取り組んでいる間に、社内の別の人がラフ段階で提案した企画の話が進んでいたなんてことがあります。
どんな場面で誰が相手かを検討し、どの段階までできていればとりあえずテーブルに乗るのかという最低ラインを見極めることも仕事の1つです。
デザイン業務などはそれが露骨です。
ラフ段階から精度を高くして提出しても、それがクライアントの趣旨と合致しているかはわかりません。
制度をあげるよりラフを迅速に提出して評価を待つ方がよほど早く事が進みます。
家事なども、あまりに完璧を目指すのではなく、とりあえずは栄養がとれる食事を作る。
四角い部屋を丸く掃いてもやらないよりはマシ。
など、あまりに乱雑にならない程度のラインを維持するくらいにすればやる気が失せるのも回避できます。
10、なんでもない時も外に出てみる
とにかくなんでも面倒臭がる人は、そのせいで体力が落ちていて尚更何をするにも億劫になるという悪循環が生じている場合があります。
それなら、とりあえず何の用もなくても近所をうろついてみるなどして、フットワークだけは軽くしておきましょう。
外に出ることすら面倒臭くなる状態からは脱することができます。
めんどくさいを直すとこんなにいいことが!
めんどくさがりは頭が良いかもしれませんが、可視化や優先度の最適化をすることでさらに頭の良さを活かせるようになります。
めんどくさいを直すだけで、さらにいいことがあるので最後にご紹介します。
人生に余裕が出てきてハッピーは気持ちになる
物事を的確に整理して処理できるようになると、ギリギリになって追われるように片づけていた生活に余裕が生まれ、物事の全体像を見ることにつながります。
そうすることで、もっと簡単に処理できる方法に気付けたり、より適任な人が見つかったりしていいことづくめです。
めんどくさいと思わなくなる
めんどくさいと思わなくなるだけでも人生で無駄にする時間が減ります。
たった0.1秒めんどくさいと思うだけでも、それが日中に3回毎日あって、30歳から80歳までずっと続いたとすると50年で5475秒、つまり91時間、約4日もめんどくさいと思うことだけに時間を使っていることになります。
人生の最後にあと4日あるかどうかと考えると大分大きな違いではないでしょうか。
たった0.1秒でもこれだけあるのですから、一瞬でもめんどくさいなんて思わなければもっと人生を楽しめるようになりそうです。
まとめ
ここまで読んでいただいたのなら、そこまでの面倒臭がり屋ではないことは明らかです。
それならば、あとは行動してみるだけ。
めんどくさがるのをやめて行動し始めると、余裕が持てるようになります。
そうすることで自分に向きあう時間も増え、今よりも良い環境に自分を導くことができるはずです。
これを機会に「めんどくさい」から卒業してみましょう。