どちらかが確固たる技術を持っていて、どちらかが既に顧客を獲得しているような状態の方が、仕事がスムーズにいくのではないでしょうか。
ターゲットもいないのに仕事だけをしても仕方ありませんし、きちんとそこの部分は確認しておくようにしましょう。
意思決定のスピードの差
協業する前に確認しておく必要があるのは、意思決定のスピードの差なのではないでしょうか。
意思決定にはスピードがありますし、ここの部分がきちんとしていなければ、トラブルになってしまう可能性があります。
どちらかのスピードが速く、どちらのスピードが遅いと、遅い方は焦ってしまいますし、早い方は逆に相手の速度の遅さにイライラするでしょう。
そのような状態ではうまくいくはずもないと思います。
意思決定にはそれぞれのスピードというものがありますが、それがあまりに違うと問題です。
これは、相手の会社がどのような意思決定を行っているのかということを確認すれば良いでしょう。
合議によってなっているのか、上の決定が強いのかなど、決定に使っている手段が似ていれば、使うスピードも同じかもしれません。
できる限りスピードが同じところを選ぶことができるように、協業の相手に使う企業のことは事前に調べておきましょう。
機密保持契約は必ず交わす
協業体制を作る際に大切なのは、機密保持契約をきちんと交わしておくということでしょう。
機密保持契約を結んでおかなければ、後々トラブルになる可能性があります。
必ずしも同じ気持ちで仕事を行っているわけではないので、トラブル防止のためにはできる限りのことをしておく必要があるのです。
協業というと仲間になったような気がしますし、確かにその期間だけはそのような状態になることは違いないでしょう。
ですが、協業の期間が終わってしまったときには、仲間であった人は、また「違う会社に勤める人」となりますし、相手が損をしようと関係ないということになるのです。
協業という体制を使っておきながらも、結局は違う会社、そしてライバルになりかねない企業だということはきちんと覚えておかなければいけません。
そのためにも機密保持契約はきちんと結んでおくようにしましょう。
お互いに弁護士を挟んでも良いかもしれませんね。
曖昧なところを残しておくと、後にそこがトラブルの原因となる可能性もあるのです。
一緒にいて楽しい人と協業しよう
協業体制を作るのなら、一緒にいて楽しい人と仕事をするということが必要ですね。
これは絶対に必要なところではないかもしれませんが、一緒にやっていて苦痛を感じる相手とよりは、一緒に仕事をしていて楽しい人としていた方が良いでしょう。
必ずしも協業しなければいけないというわけでもないのなら、一緒にやっていて苦痛の相手と組むとストレスがひどくなってしまうでしょう。
ストレスをわざわざ感じる必要はどこにもないのです。
協業するときには、相手と一緒にいることできちんとメリットを感じることができるような相手、そして一緒に働いていて苦痛のない相手、できればそれ以上に、一緒に働いていて楽しいと感じることができる相手を探すことが必要です。
協業で注意するべきポイント6つ
ここでは、協業をするときに注意しなければいけないポイントについて解説します。
事前に確認しておかなければいけないポイントでもありますが、もっときちんと注意しておかなければいけないところです。
協業というのは企業同士で行うところですから、やりすぎかもしれないというくらいには、きちんと相手の意思を確認して、意志の疎通が図れているのかということを確認しておかなければいけないのです。
以下の6つのポイントは、事前に、そして協業中に注意しておいて損はないですし、むしろきちんと事前にチェックしておかなければいけないポイントだといえます。
しつこいようではありますが、きちんと自分と相手との間で問題なく協業ができるのか、協業をしているうえで将来的に大きくなりそうな小さなトラブルがないのかということを、事前に調べておきましょう。
協業の目的に相違がないか確認しよう
まず確認しなければいけないのは、協業の目的が同じかどうかというところですね。
こちらも契約の内容に盛り込んでしまって構わないのではないでしょうか。
全く違う方向を見ている人たちが協業しているというのは、何の役にも立ちません。
もしくは、どちらかだけが利益を得るようなことになってしまいます。
それではトラブルになって、協業でメリットを得るどころかデメリットばかりになってしまうでしょう。
協業の目的や最終的なゴールはきちんと決めておかなければ、後からのトラブルを招きますし、ぎくしゃくした関係性を招くことになります。