裏取引をする企業とか、億単位の大金を動かす職場では、男性しか配属されません。
女性が嫌な思いをする
男女平等の理由として、性差により「女性が嫌な思いをする」ケースがあげられます。
なぜ女性には、「嫌な思い」が「好きな思い」に先行するのでしょうか。
理由は、「好きより嫌い」が記憶に残りやすい女性心理の仕組みにみられます。
男性と女性の心理で、大きく違う点を確かめてみましょう。
まず男性には嬉しい、楽しいなどの「プラスの感情」をともなうケースが印象に残りやすいのです。
これに対し女性には、辛い、悲しいなど「マイナスの感情」をともなうケースが強く印象に残りやすい傾向があります。
ですから、女性にとって嫌な思い出は、いつまでたっても嫌なまま記憶に残ります。
時間が経過すれば、嫌な思いがする気持ちは和らぎますが、嬉しい経験、楽しい経験があったからといって、嫌な思いは消え去ることも、忘れることもありません。
女性が経験した「嫌な思い」といえるのはどのような事情でしょうなか。
初めて駅のプラットフォームですれ違い、倒れかかった女性を若い男性が受け止めてくれました。
おかげで女性はケガをしないですみました。
そこで「ありがとうございました」と深く頭を垂れてから男性を見上げると、返事もしないで、
女性だからと馬鹿にしたような目つきで女性を見下ろしました。
女性は「嫌な思い」をしたにちがいありません。
女性がひとりでレストランに入っていきました。
空いている席に座り、メニューを告げたのに、いつまで経っても料理は届きません。
後から席に座った男性に料理が届いたのに、女性は後回しにされました。
男性の店員は女性だからと後回しにしたらしい。
女性は、くやしい思いをしたでしょう。
高齢の夫人が電車に乗り込んできました。
夫人はいつものように、優先席に近寄りました、そこには若い男女が座っていたので、仕方なく腰を延ばして吊革に手をかけるしかしかありませんでした。
そこへ胸に弁護士バッジを佩用した中年の男性が現れると、若い男女は立ち上がり、弁護士に席を譲りました。
弁護士は座りましたが、白髪の夫人をみると、これはどうもと、席を高齢の夫人に譲りました。
夫人は恥ずかしい思いをして、何度も頭を下げ、優先席に座りました。
女性の老婆だからと座別され、さぞ、恥ずかしく、嫌な思いをなさったでしょう。
いずれにしても、女性だからといって、差別し、嫌な思いをさせる行為はおすすめできません。
男性も息苦しい
男女平等の理由として、「男性の息苦しさ」が考えられるでしょうか。
男女の平等が徹底されていないエリアでは、女性が嫌な思いをするケースがあるかもしれません。
しかし、男女平等を強調すると、男性も息苦しくなりはしないでしょうか。
あまりにも男女平等を強調すると、女性だけでなく、男性も息苦しくなりはしないか、気になります。
たとえば、徹底して男女平等になったとしたら、出産のできる女性に対し、男性はその役割上において、肩身の狭い思いをするでしょう。
腕力だけがものをいう時代は過ぎ去り、男性の役割は必要なのかと問いたくなる社会になりかねません。
これに対し、男女平等を徹底すると、女性は出産・子育て・仕事をすべてこなすことが必要になってしまいます。
たしかに平等の世の中になったので、子育てとか家事などは、男性が手伝うこともできますが、平等となっても、なすべき家事の役割上からみると、出産からの流れで女性が家事育児を担うことが多いはずです。
そうすると、子育てだけでも大変なのに、家の外の仕事まで女性が受け持つのは、むりの状態ともみられます。
この状況を見れば、男性も息苦しくなります。
男女平等という原理は、女性の社会進出のためにたしかに必要ではありますが、男女という肉体の構造、本来の役割まで無視し、すべての社会面で平等にしてしまうことは、男性と女性の両性ともに苦労を増やすだけではないかと気になります。