すばらしい「女性の人権尊重」として評価されます。
アイスランドを見習うようにしましょう。
2位:ノルウェー
2位にランクされたノルウェーでは、上場企業は取締役会のメンバーの40%以上を女性にすることが義務づけられています。
北欧では全体的に女性の勉学精神が高く、女性の方が、高技能を要求される職といわれる医師とかエンジニア、経営者などについている女性の割合が高くなっています。
それでも、男女間の賃金の格差は残されています。
3位:フィンランド
3位にランクされたフィンランドでは、どうでしょうか。
その教育現場では、サイエンスの成績が男性よりも女性の方が高い状況ですし、女性がその領域でリーダーになれる機会が豊富に設けられています。
しかも議会では、女性の割合が男性よりも高いといわれます。
男性1人あたり女性が1.67人多い計算になっています。
これこそ、見習いたい重要な課題です。
4位:ルワンダ
ルワンダといえばジェノサイド(大虐殺)のイメージが強いカントリーですが、世界にはあまり知られていません。
それなのに、男女平等が評価されている理由はどこにあるのでしょうか。
ルワンダが男女平等ランキングで高く評価されている理由のひとつは、「女性議員の比率が世界一」であるからです。
その鍵となっているのが「クオータ制」といわれます。
5位:スウェーデン
実に、480日間もの育休・産休制度をはじめ、待機児童ほぼゼロの充実した保育制度など高福祉国家で高名なスウェーデンです。
世界幸福度のランキングだけでなく、男女平等ランキングの上位常連国になっているスウェーデンです。
日本は114位
世界経済フォーラム(WEF)は、世界各国の男女平等の度合いを示した2017年版「ジェンダー・ギャップ指数」を発表しました。
これによれば、日本は調査対象144カ国のうち、114位と前年より3ランクも順位はダウンしています。
なぜでしょうか。
なんといっても、女性の政治参画が遅れているのが要因でしょう。
発表された指数は女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析し、ランキング化していますが、日本では女性の閣僚や議員の少なさが目立ちますし、政治は123位と20ランクも順位が下がっています。
経済は114位と4つ順位を上げていますが、それでも低い水準です。
男女の収入格差が大きいし、専門職とか技術職のエリアで女性が少ないのが気になります。
教育では、識字率は世界1位ですが、高等教育の進学率が101位と低いし、教育の分野全体では、74位にすぎません。
健康では、出生時の男女のバランスが改善され、40位から一気に1位に浮上したのは評価されましょう。
男女平等はなくなる?それともなくならない?(まとめ)
これまで見てきた結果、男女平等の根拠とされる理由として、仕事で女性が不利、明らかに男性が上、女性が嫌な思いをする、そればかりか男性も息苦しい、社会的なバランスが保てないなど、数個の理由を確認できました。
そして男女平等の確率をみて、日本は先進国としては恥ずかしい下位にランクされているのが残念です。
男女平等の現状を改善するとき、乗り越えなければならない壁も明らかになりました。
男女平等は不要とする発想もありますが、男女の平等をなくしてはなりません。
これをなくしたのでは、人権の発展史において樹立された平等の原則を崩壊し、世界史の流れに逆行するからです。
高い壁を乗り越え、男女の平等を理想どおりに実現してゆく努力をしましょう。