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謹啓とはどういう意味?正しい用法と...(続き2)

どういうことかというと、ビジネス文書の場合、「記書き」といって、詳しい内容を箇条書きにして記す場合が多いです。

例えば文の内容が、「謹啓」の後で軽い挨拶と、次回の打ち合わせの詳細についてだったなら、結語は挨拶の後、詳細の前に書くことになります。

それを簡単な文書にすると次のようになります。

「謹啓いつもお世話になっております。次回の打ち合わせについて詳細をお送り致します。ご確認を頂けましたら、お手数ですが折り返しご連絡をお願い致します。謹言(※結語)○詳細~」

このように、文章が一区切りついて、詳細に入る前に結語を入れます。

頭語と結語については知っていても、その正しい使い方を知らないと、詳細の後に結語を入れてしまうことになり、相手側にはこちらの教養の足りなさが露見してしまうでしょう。

謹言

「謹言(きんげん)」は、「つつしんで言上すること」という意味があります。

結語として手紙の結びに用いるのが基本で、相手に敬意を表す語でもあります。

先にご紹介した「謹啓」が「つつしんで申し上げます」だとすれば、この「謹言」は「つつしんで申し上げました」といった意味になります。

もっと簡単に言えば「申し上げます」→「本文」→「申し上げました」という一連の流れになります。

文章で相手に送るのは分かっているのに、わざわざこのような頭語や結語など使う必要はないのでは、と感じる人も中にはいるでしょう。

しかしこれらには、日本人に特有の昔からある相手への気遣いや敬意の気持ちが込められています。

そのため、とても丁寧な挨拶や連絡として、今でも頻繁にこの形式でのメールや手紙のやり取りが日常的に行われています。

謹白

「謹白(きんぱく)」は「つつしんで申し述べること」という意味があります。

これも「謹言」と同様に「謹啓」の結語としてよく用いられる結びの言葉です。

「謹啓」が「つつしんで申し上げます」なら、「謹白」は「つつしんで申し述べました」という意味になるでしょう。

「謹言」のように、相手に対する敬意の表れでもありますので、同じく使われることが多いでしょう。

また、頭語が「謹啓」や「拝啓」「前略」といくつかの種類があるように、結語にも「敬白」や「草々」「敬具」などの種類があります。

この頭語と結語の組み合わせで、どのように言葉を組み合わせればいいのかと悩む人も少なくはないでしょう。

最近では「謹啓」という頭語に対して、「敬白」という結語を用いることが多いです。

本来であれば「謹啓」が最も丁寧な頭語ですので、結語も同じく丁寧な「謹言」もしくは「謹白」を用いるのが普通です。

しかし最近では「謹啓」に対して「敬白」の結語を用いるのもマナー的に大丈夫だとされており、実際に「謹啓」「敬白」のセットで使っている人も多いです。

とはいえ、それは最近のマナーの変化であるため、昔堅気の人や、相手によってはその挨拶を失礼だと感じる人もいます。

相手に失礼だと思われることなく、無難にやり取りを済ませたいのなら、今風の使い方ではなく、昔からの「謹啓」には「謹言」もしくは「謹白」のセットで使うようにしましょう。

「拝啓」と「謹啓」って何が違う?

手紙やメールを送る時、「謹啓」よりも「拝啓(はいけい)」の頭語を用いることが多い人も少なくはないでしょう。

むしろ「拝啓」という言葉から始まる手紙やメールの方が、一般的でより日常的にも多く使われています。

しかし、ビジネス文書の場合には、「拝啓」よりも「謹啓」の方が圧倒的に多く使われていることでしょう。

「拝啓」も「謹啓」も、辞書的な意味はほとんど同じです。

そのため、本来であればどちらを用いても間違いではありません。

しかし、「拝啓」は家族や友人、親戚や恩師など、比較的自分と近しい、または親しい間柄の人に対して用いる機会が多いため、「謹啓」よりもやや軽い印象に思える場合があります。

一方の「謹啓」は、家族や友人などに対して送るには少々堅苦しい印象に思えますが、反面ビジネスの場には「拝啓」よりも相応しい雰囲気があります。

また「拝啓」よりも敬意が高いため、メールや手紙を受け取る相手も気持ちよくやり取りが出来ることでしょう。

拝啓の結語

「拝啓」の結語は「敬具」が一般的です。

他にも「敬白」や「拝具」などがありますが、これらには「啓白」や「拝呈」といった頭語が最適な組み合わせとされていますので、同じように「拝啓」の最適の組み合わせとされている「敬具」を用いるのが普通とされています。

時々「謹啓」の頭語に対して「敬具」の結語を用いていることがありますが、これはより丁寧な敬意を表す頭語に対して、結語は一般的な挨拶となってしまいますのでおかしいでしょう。

例えるなら、最初は「日頃より大変お世話になっております」と丁寧な挨拶をしておきながら、文の最後には「じゃあまた次に会う日まで」といきなり馴れ馴れしい挨拶になっているようなものです。