ビジネスシーンで時々耳にすることのある「クライアント」という言葉。

この言葉の意味をあなたは知っていますか?

クライアントの意味やどんな相手に対してその言葉を使うのか、またクライアントに対してすると喜ばれることや、怒られてしまうことなどをご紹介していきます。

社会人であれば知っておきたいクライアントのさまざまな知識を、この機会に身に付けておきましょう!

クライアントってなに?

会社で働いていると、誰でも一度は「クライアント」という言葉を耳にすることがあると思います。

クライアントはどんな会社やお店にも必要な存在であり、クライアントの存在があるからこそ私たちの仕事は成り立っていると言っても過言ではないでしょう。

また、場合によっては私たち自身がクライアントになっていることもあります。

それを自覚していないだけで、日々の生活の中で誰もがクライアントを相手にしたり、または自分がその立場になったりしているのです。

そのため、クライアントという言葉は、とくにビジネス―ンにおいて頻出の単語です。

実際に、仕事でクライアントという単語を使う機会は多いけれど、プライベートでそれを聞く機会は少ないという人が大半でしょう。

そんなクライアントという言葉の意味を、まずはご紹介していきます。

クライアントの意味

クライアントは、辞書で引くと別名を「クライエント」とも言います。

意味は「得意先や顧客」で、とくに広告代理店が広告主を指してそういうことが多いです。

また、弁護士や会計士、建築家などが依頼主を指していったり、カウンセリングなどの心理療法を受けにきた人や来談者に対してもそう指していうことがあります。

一方で、コンピューターネットワークにおいて、さまざまな機能を提供するサーバーに対して、その機能やデータを利用する側のコンピュータのことを指す場合もあります。

さらにはサーバーが提供する機能やデータを利用するためのブラウザーを始めとしたソフトウェアのことを指す場合もあります。

それぞれの意味についてはこれから詳しく見ていきますが、このように依頼・利用する側の人間や、サービスやソフトウェアを利用する側のコンピュータに対してクライアントという言葉を使っています。

依頼人

クライアントという言葉を使う人の多くは、「依頼人」という意味で使っています。

例えば仕事中に、「クライアントから契約の変更依頼があった」「クライアントに納期を早めて欲しいと言われた」など、クライアントから何かしらの要求や依頼を受けて、それに関して話をしている人たちの姿を見かけることがあると思います。

そうした場合のクライアントは、すべて依頼人という意味で言葉が使われています。

もし営業の仕事であれば、営業をしている社員一人ひとりがそれぞれのクライアントを持っているため、一口にクライアントと言っても、それが一体どの依頼人のことを指すのかは、その言葉を使う人によって違っています。

例えば自分が営業を担当するクライアントがAさんであっても、同僚が担当するクライアントはBさんということは当たり前にあります。

一方で、もし複数人で同時に一人のクライアントを担当する場合には、クライアントは同じ一人の人物を指すことになります。

クライアントという言葉は、主に弁護士や会計士、建築家などが依頼主に対して使いますが、それ以外の職種でも依頼主のことをクライアントということは多いです。

取引先

クライアントは、何も依頼主に対してのみ用いる言葉ではありません。

会社の取引先に対しても、同じようにクライアントの言葉を使う場合があります。

例えば車の部品を作ったり、化粧品を作ったりと、工場で物品を生産している会社の場合、そこに発注依頼をしてきた会社に対してクライアントと呼び名を使うことがあります。

また、自分の会社にプロジェクトの依頼をしてきた取引先や、受注発注関係にある取引先の会社に対しても、「クライアントから来週までに商品の発注依頼があった」などと使う場合があります。

取引先という意味でクライアントという言葉を使っている場合には、自社と取引関係にある会社はすべてクライアントとなります。

そのため、もし取引先がたくさんあるのなら、自分が今、どの取引先に対してクライアントと用いているのかを他の人にも分かるように話す必要があります。

顧客

依頼主と同じくらいにクライアントの意味として多く使われているのが「顧客」です。

例えば一人ひとりの顧客に対して営業をかけていく仕事をしている場合には、それぞれの顧客がすべて自分のクライアントになります。

また、例えば銀行で働いていて、自分が融資の担当をしている顧客に対してもクライアントの言葉を使うことがあります。

顧客に対してさまざまなサービスを提供する会社はたくさんありますが、社員一人ひとりが決まった客を担当することなく、常に不特定多数の客を相手にする場合にはわざわざ「クライアント」と使うことはありません。

実際に飲食店やショップ店員のように、大勢の客を相手にするサービス業の仕事をしている人で、「クライアント」と口にしている人はあまりいないでしょう。

一方で、社員一人ひとりが自分の顧客を持っている仕事の場合には、顧客のことをクライアントと呼ぶことがあります。

そのクライアントも、担当する社員によってまったくバラバラですので、一口に「自分のクライアントが~」と言っても、他の社員にはそのクライアントが誰のことを指しているのかまでは分からないことが多いです。

患者

医療関係の仕事に勤務している人たちの間では、クライアントは患者のことを指すのが一般的です。

ある医者が、自分の担当している患者に関して意見を述べる際に、「私のクライアントには◯◯の症状があり~」などと使うことが多いです。

医療の面から見ると、患者一人ひとりはあくまでも医療機関を利用する患者の立場であって、そこに個人情報や氏名などはあまり重要視されていません。

そのため、患者のことを口に出す際には個人名ではなく、クライアントという呼び方であることが多いのです。

最近では個人情報の取り扱いにも厳しくなっていますので、なまじ患者の氏名を口にするよりも、クライアントと代わりの呼び方をする方が、都合が良いとする考えもあります。

コンピューター・アプリケーション

クライアントには、コンピューター・アプリケーションという意味もあります。

コンピュータの世界では、サーバーへサービスの提供依頼を行って、そのサービスの提供を受ける側のコンピュータや、またアプリケーションなどのことをクライアントと呼んでいます。

これらは一般家庭でも当たり前に目にするものです。

分かりやすく例えるなら、私たちが日頃使っているパソコンのwebブラウザーもクライアントソフトウェアですし、またパソコン自体もクライアントマシンやクライアントコンピュータという呼び名で使われています。

私たちが当たり前にパソコンを利用しているという、それ自体がサーバーからパソコンがサービスを受けている状態なのです。

このように、顧客であれ依頼主であれコンピューター・アプリケーションであれ、クライアントという名がついているものはすべて何らかのサービスを受けている側ということになります。

クライアントの使い方

クライアントの意味や定義が分かったところで、次はクライアントの使い方についてご紹介していきます。

せっかく意味が分かっても、使い方が間違っているとその場の雰囲気を乱してしまったり、または恥をかいてしまったりする可能性があります。

クライアントという言葉をよく使う職種であれば、当たり前にそれを口にしますが、普段は口にしないような職場で「クライアントが~」と口にすると、聞く人によってはわざとらしい、気取った印象に思えてしまいます。

「わざわざクライアントなんて言い方をする必要があるのか?」と怪訝に思われてしまうかもしれません。

そのため、その場に相応しくない使い方をしてしまわないためにも、きちんとクライアントの使い方についても覚えておきましょう。

クライアントとのアポを取る

「クライアントとのアポを取る」といった使い方をする場合、そのクライアントは依頼主や顧客を指すことが多いです。

アポとはアポイントメントのことですので、依頼主や顧客との会合や面談の約束を取り付けようとする際にこうした使い方をすることがあります。

自分が担当するクライアントがいて、そのクライアントと次の打ち合わせについて相談する際に、「クライアントとアポを取ります」と言ってクライアントへ連絡をするのが一般的です。

自分一人だけでクライアントにアポを取る際には、わざわざそれを口にする必要はありませんので、こうした使い方をする場合には、上司や同僚に対して自分がこれからクライアントにアポを取るという意志を伝える際に用いることが多いでしょう。

クライアントの依頼を受ける

クライアントとは、継続的な契約関係にあることが多いです。

そして契約をしている以上、度々何らかの仕事の依頼を受けることもあります。

そうして依頼を受けた際には、「クライアントから依頼を受ける・受けました」といった使い方をすることがあります。

クライアントからの依頼内容は、依頼を受ける会社によって実にさまざまです。

商品や物品の発注もあれば、クリエイティブ関係の仕事の依頼もあります。

また、広告関係の仕事の依頼もあれば、デザイン系の依頼や、探偵のような仕事の依頼もあるでしょう。

そうしたさまざまな仕事の依頼を受けることを、一言「クライアントから依頼を受ける」と表現することがあるのです。

クライアントの課題を解決する

クライアントによっては、さまざまな課題を抱えている場合があります。

例えば銀行の融資を受けているクライアントが、返済の見通しが中々立たなくなってしまった際には、その問題を担当者が一緒に解決していかなければなりません。

また、建物の建築依頼を受けている業者が、クライアントから出されている要望に応えるのが難しい場合には、その課題を何とか解決させていく必要があります。

時にはクライアントから会社側に対して課題が出され、また時にはクライアントの抱える課題を会社が一緒に考えていく必要があります。

このような場合に、「クライアントの課題を解決する」という使い方をすることがあります。

クライアントの課題を一緒に解決することが出来れば、クライアントからの信頼は厚くなり、互いにより良い関係を築いていくことが出来るでしょう。

考えるべきクライアントへの対応


クライアントとは、自分にとっての依頼主であり、顧客であります。

そのため、クライアントとより良い関係を築くことが出来れば、継続して依頼を受けることも可能ですし、そこからさらに他のクライアントを紹介してもらえる可能性も十分にあります。

一方で、もしクライアントを怒らせてしまったり、トラブルを起こしてしまったりすると、クライアントとの関係は悪化してしまい、仕事を失ってしまうこともあります。

そのため、仕事をしたり依頼を受けたりする側にとっては、クライアントとの関係はとても大切にしなければならないものであり、またクライアントへの対応についても、常に考えていなければなりません。

そうした誠実で一生懸命な対応を取ることで、どのような仕事の変化が起きるのでしょうか?

仕事の評価につながる


クライアントから自分に対する評価が上がると、それに比例して仕事の評価も上がっていきます。

例えばクライアントから商品の発注依頼を受ける際に、丁寧にクライアントに対応した結果、クライアントがこちらを気に入ってくれて、本来の発注数よりも多めに発注を依頼してくれたとします。

そうなると当然一つの仕事で通常よりも大きな成果を上げたことになりますので、自分自身の仕事の評価に繋がります。

次の仕事につながる

クライアントに誠実に対応して結果を出し、信頼を得ることが出来れば、それが次の仕事へと繋がることは多いです。

例えばあなたが一人暮らしをする際に、家探しを担当してくれた人がとても誠実で親切に対応してくれたとしたら、その担当者に対して良い印象を抱きますよね。

そして、もし同じエリアでまた引っ越しをすることになったなら、前に親切に対応してくれた担当者にまたお願いしたいと思うことでしょう。

このように、自分に対して誠実に対応してくれた相手に対しては、クライアントはまた依頼をしたいと思うものです。

それで継続して仕事が続くこともあれば、別のクライアントを紹介してもらえる可能性もあります。

クライアントに良い対応をすればそれだけ、次の仕事に繋がる可能性が増えるのです。

業績が上がる

クライアントに対して良い仕事をすれば、それだけクライアントからは信頼を得ることが出来ます。

そしてそのまま依頼が継続することもありますし、別のクライアントを紹介してもらえることもあります。

そうして次々に仕事に取り組んでいくことで、個人的な売上げを伸ばすだけでなく、会社の業績を上げることにも繋がります。

会社の業績が上がれば、それだけ会社からの評価も上がりますので、その分昇給や昇進が望める可能性が高くなります。

クライアントと良い関係を築くことで、クライアントからも会社からも信頼され、仕事をする上で自分に有利になることも多いです。