ところがそれがいい、というのがコアなファン心理というものです。
綺麗なところはそのまま、更に時間の経過とともに朽ちたり壊れたりしている箇所があっても現状を損なうことなく再現してくれている方が真の「お城ファン」心理をくすぐってくれる、という訳ですね。
これが「リアリティ」を追求しだすとそのお城が建立された当時の真っ新で綺麗な状態だけを再現しようとします。
それが「リアリティ」を追求するということ、と言われてしまったらやはり納得するしかないのかもしれませんね。
どちらにしてもその作品のいいところを漏れなく再現してくれる細部へのこだわりは、ファン心理を焼き付けてはなさないでしょう。
「リアル」であっても「リアリティ」であってもいいものはいい、という形になってくれたら日本のモノづくりにおける技術力はますます、海外からも絶賛の嵐を受ける事でしょう。
リアリティは多用しすぎるとバカっぽいので注意して!
如何だったでしょうか?「リアリティ」について
・リアリティの解説
・リアリティの意味
・リアリティは英語から由来
・リアリティの使い方
・リアリティとリアルの違いとは
という点を意識して紹介して参りました。
さて、「リアリティ」という言葉は元々、英語から使われるようになった言葉です。
普通に「現実的」とか「真実」とか言っていればいいのに、いつのまにやら言いまわしがインテリっぽく聞こえるからかどうかわかりませんが、今では広く一般的な「日本語」のような言葉になってしまいました。
しかしながら、日本語と英語とでは根本的に意味がかみ合わない部分がどうしても出てきてしまいます。
だから日本語を英訳して外国人に伝えるのは難しいのです。
それは日本語には「心情描写」に関わる表現力が英語とは比べものにならないくらいたくさんの言い回しがあるからなのです。
日本語の「現実」と「真実」は厳密にいえば全くの別物ですよね。
なのに英語では一言で「real」あるいは「reality」と言うだけです。
その単語の真の意味は前後の文脈から想像して解釈するしかありません。
だから日本語に訳しにくくなるのです。
よって、日本人が頻繁に「リアリティ」という表現ばかりをやっているといい加減、その人のボキャブラリーの底の浅さが露呈してしまう羽目になってしまうのですよね。
確かに何でもかんでも英単語を使って処理しておけば楽でしょう。
微妙な意味の違いを「リアル」とか「リアリティ」と言っておいて、その文章の真意を相手任せにしているのですからね。
これでは日本人の国語力が低下してしまうのも頷ける話なのですよね。
そういえば、大学受験において現代国語の読解力を試す問題の答案は男性よりも女性の方は高得点を取れるようですね。
こういったところにも安易に英語ばかり使う男性と国語としての日本語のいいところを守ろうとする女性の違いが出ているのかも分かりませんね。
ちょっと最後のまとめが長くなってしまいましたが、「リアリティ」という言葉の乱用はバカっぽく見えてしまいますから、十分気を付けて使いましょうね。