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俺得とは?誰得と合わせて使い方を解説!(続き3)

このネット用語のひとつである「俺得」も、いずれ新たな言葉に変わるか集約されるかも知れません。

ネットの掲示板の中には、「俺得」はもう古い、と書き込んでいる利用者もいます。

しかし、現在ではまだ利用されているネット用語でもあります。

俺得の意味

では、「俺得」の意味についてまとめてみました。

「俺が得する」の略

ネットで、「(そんなこと)いったい誰が得するんだよ」と投げかけてきた時に、「誰が得するって?そんなことが分からないか?得するのは俺に決まっているよ」と言うことを「俺得」と表現するのです。

また、単に損得の問題だけでなく、好き嫌いの会話にも使う時があります。

何かの話題を取り上げて「こんなもの、好きな奴はいないだろう!」と言うと、「俺得」(自分はそれが好きだ)と答えることもあります。

つまり、権利を主張したり自分の存在をアピールする言葉でもあるのです。

いろんな議論を延々と繰り返した後で、結局最後に残ったのは俺だ、俺に権利がある、俺が一番ということだ、と自分を誇示するのです。

まあわたしの考えでは、古い時代劇で恐縮ですが、水戸黄門の印籠(いんろう)のような感じだと思うのです。

なんだかんだとネットの騒ぎに巻き込まれて収拾がつかなくなった時に、「うるさい、静まれ!いろんな意見が出たけれども、結局は俺が得するだけだから、後はよろしく」と終わってしまうようなものです。

みんなはあっけに取られて、開いた口が塞がらない状態なのです。

問題提起下本人が、強引に閉じてしまう感じです。

自分だけが得をする状況


「俺得」と書き込める人は、偶然にその場に居合わせたわけでもないようです。

あくまでも、結果的には自分が得することを見抜いているはずです。

じっくりと考えてみてから、俺が得していたんだ、などと悠長な事態では無いと思います。

自分が得することを知っていても、あえてテーマとして投げかけて見て、いろんな人の意見を集めて議論させて置いてから、実は「俺得」なんだとするのです。

ある意味、確信犯なのです。

「俺得」は男性が使う言葉ですが、女性の場合はというとやはりありました。

「私得(わたしとく)」です。

「俺得」の女性版です。

誰の得にもならないようなこと(誰得)でも、わたしには得になる(私得)という時の表現です。

「俺得」も「私得」も、誰も得にはならないことだという議論の中でも、俺だけが(わたしだけが)得になると言う意味で使われることもあります。

自分も含めてここにいるみんなが得になる(皆得)という言葉に対して、「そうではないよ、俺得だ!(自分だけが得するがみんなは得しないよ)」と否定するのです。

キッチリと得するのは自分だけだと言い切る時も使うのです。

自分はそれが好きである

「俺得」という言葉には、先ほどのように「俺だけが」という意味があります。

みんなとは違うんだと区別をしてほしい気持ちも表現されているのです。

みんなの意見にあえて逆らって発信することです。

例えば、ある掲示板で外国のいろんな料理の話しになった時に、どこの国のあの料理は絶対に不味いし日本人の口に合わない、という料理の話題が出ました。

参加した仲間の中からは、あそこのレストランで試しに食べてみたが、やはり不味くて食べれなかったわ、臭いがきつくて食欲が落ちたの、とかさんざん悪口が続きました。

そんな時にある人が、「しかし、あの料理はスパイスが独特で俺得!」と書き込んだのです。

ここでいう「俺得」とは、みんなが嫌いと言うけれども、俺は好きだよ、と好きなことを強調したのです。

このように、多くの人が嫌だとか興味ないと否定した時に、俺だけは好きだよと肯定する意味もあるようです。

文脈の中の話しの展開を掴めば、すぐに理解できる言葉でもあります。

少なくとも俺が得をするという意味

「俺得」という言葉には、少なくとも俺は損をしないという意味なのです。