「自分だけしか得をしないので、他の人が得をすることはない」とか「みんなも得をするが、自分ももちろん得をする」、さらには誰が得をするのか分からなかった時に「結局得をするのは俺だよ、分かったか!」と自慢する時など、様々なバリエーションがありますが、自分が損をすることはないようです。
俺が得をするのか疑問に思われていても、「俺得」と宣言すると少なくとも俺が得することを意味しています。
気持ち的には、やや余裕がある時に使う言葉のようです。
ちなみに、自分も含めてみんなが得すると思った時には、「皆得」という表現になるのです。
俺得は派生語
「俺得」という言葉が出る時には、その前に「誰得(いったいだれが得するの?」という疑問があったはずです。
その疑問に答えるように、「俺得(実は俺が得するんだ)」となったのです。
なので、「俺得」は「誰得」の派生語という訳です。
同じくネット用語の「誰得」
本来は、「誰得」という疑問のネット用語から始まったのです。
世の中は分からないことだらけです。
マスコミを通じていろんなニュースが流れてきますが、中には「これはどういう意味なのかしら」「こんなことをやって何の意味があるのかしら」という素朴な疑問を持つことも多いはずです。
例えば、最近パワハラやセクハラの告発が増えてきました。
あの映画でお馴染みのハリウッドでも、セクハラ騒動が起こりました。
なんでも有名なプロデューサーが何十年もの間に女優のセクハラ行為をしていたことが発覚したのです。
多くの女優さんがSNSで告白するようになったのです。
映画界だけでなく政界や経済界、スポーツ界まで巻き込んで大変な騒ぎになりました。
日本でも、スポーツ界でのパワハラの告発も見られました。
こんな騒動のニュースを見ながら、「何でいまごろこんなことを告白するのだろう」という疑問からが始まり、様々な人が意見を書き込むようになりました。
そのうちに、告白したある人物を取り上げて、「こんなことをして、誰が得をするのだろう」という疑問が湧九のです。
すると「この告白で、誰得?」となるのです。
告白したり告訴したりと目まぐるしいのですが、結局のところ誰が得をして、逆に誰が損をするのかがハッキリしない時が多いようです。
真実の闇は深いようですが、ネットでも「なぜ今頃になって、こんなことを告白するのか分からない」という意見も多いようです。
そこで、ネットに「誰得」と書き込んで理由を知りたいのです。
「誰が得するんだよ」という意味
「誰得」とは、漢字の通りで「誰が得するんだよ」という意味です。
損得がハッキリと分かる場合には使いませんが、どう考えても分からない時に「だれか、わたしに教えて!」と呼びかけるのです。
人気俳優や話題のタレントの不倫が発覚したけれども、その後なぜそんなコメントを発信するんだろうとか、なぜ雲隠れするんだろうなど、行動がよく分からない時があります。
それぞれの行動には意味があるはずですけど、それがわたしたちには理解できないのです。
そんな恋愛事情に興味がある時に、芸能雑誌を読んでも分からないしネットでも出ていないこと、つい「あんなことして、誰得?」と聞いてしまうのです。
人間は、得すると考えるから行動に移すはずです。
あえて損を覚悟で株を手放したりしますが、普通なら損得を考えているはずです。
でも、誰が得するか分からないことが多くて、スッキリしないのです。
スッキリしない人は、誰か教えてよ!と「誰得?」を連発するようです。
そんなもの、と低評価している状況
損得が分からないということと、もうひとつ「そんなことをして、何の意味があるの?」とか「そんなことをして、誰のためになるの?役に立つの?」という素朴な疑問も湧くことがあります。
得をするという以前に、何の役に立つのという不思議な疑問です。
先般、あるTVの情報番組で、餃子の売上ランキングと称して全国の都道府県の売上高順位を発表していました。
どこの県が一番餃子を購入しているかが分かるのですが、これを見ていた友人が「これって誰得?」餃子を販売している業者は、どこに売りに行けば売上が増えるかが分かるのでしょうが、一般の人にとっては「あっそお~」で終わってしまうのです。
売上一位になりたいと頑張っている人もいるとは思いますが、一時の話題だけでわたしたちには何の役にも立たないのです。