子供の頃からの癖になっていることが多く、本能的に赤ちゃんが母の乳首を求めることとも関連していて、口さみしさと甘えたいというのが一緒になっているからかもしれませんし。
甘えたい場合は恋人にじゃれつくように軽く噛んだり、寂しさをまぎらわすためにストローや爪を噛むことがあります。
物を噛んでしまう人は甘えたいという気持ちを相手にぶつけづらいタイプの人が多いので、察して愛情の言葉をかけてあげたり抱きしめてあげるとやめる傾向があります。
5、恐怖心を軽減するため
恐怖心や過度の緊張状態にあると誰でも歯を食いしばるもので、噛み癖のある人はそれを物や人を噛む形で表します。
感情をコントロールするために何かを噛んで落ち着こうとするためであって、恐怖心による噛み癖のタイプはむやみやたらと噛むわけではないので頻度は低めです。
怖いから噛むというのはとても動物的です。
とくに人に噛みつく場合、自分の攻撃性、強さを示して自分を守ろうとする行動であり、飼い犬などにも見られます。
ちょっかいを出され過ぎてイラッとしたとき「怒ると怖いんだぞ!」と示すために飼い主などの手を噛んだりする行動のことです。
6、自分にかまってほしい
かまって欲しいという心理の場合も、物を噛むタイプと人に噛みつくタイプにわかれます。
かまって欲しいけど言葉に出せない人は物を噛むことでストレスを発散し、率直なタイプは犬のじゃれつきのように恋人に甘噛みするケースがあります。
恋人でもない人にじゃれついて噛む人は…両想いだと勘違いしているかもしれないのですね。
7、肌の感触を味わいたい
人を噛むタイプは単純に噛みたいだけという場合があります。
酔っ払うと発現することが多いです。
柔らかそうな二の腕やお腹など、噛み心地の良さそうな部位を見つけると噛みたいと思ってしまい、アルコールのせいで自制心がぶっ飛んでいるので、欲望のままに噛んでしまうことがあります。
恋人の場合は、スキンシップの一環として噛む人もいます。
ぽっちゃり好きな人はもともと肉感や肌の感触を好む人が多いので、柔らかい感触を味わいたいという人もいるでしょう。
これは食欲と性癖がごっちゃになっているともいえます。
団子や大福などモチモチの食べ物をを噛むのが好きだったり、肉を食べるときの噛み応えに快感を覚えている人は、お酒に酔えばとくに恋人を噛んでしまうかもしれません。
8、不安の解消
感情をコントロールしづらくなっているときは不安やストレスを抱えているので、ストローや爪を噛んで落ち着こうとします。
愛情不足を感じるのも不安の一種なので恋人に噛みつくことも同じです。
噛むことで落ち着かせているだけで根本的な解決にはなっていないことから、不安の根源が解決されない限り噛み癖がなおることはめったにないでしょう。
9、許してくれるのが心地よい
相手がとても大人で何をしても許してくれる場合、人間とは贅沢なもので、どこまでやったら怒られるかを試してみたくなる場合があります。
その1つが噛みつきです。
物や爪を噛むこととは違い、恋人に噛みつきます。
しかし、それすらも許してくれるとなると、ひどいことをしても存在を認めてもらえていると思えるので心地よくなるのかもしれません。
親の大事な物を誤って壊してしまった子供が、怒られるのを覚悟で告白したところ「けがはなかった?」と物への悲しみより自分のことを心配してくれる親に深い愛情を感じるのと近しいものがあるのでしょう。
10、相手を信頼している証し
物や自分、酔っ払って理性が完全に飛んだ状態で噛むタイプではなく、シラフなのに人を噛むタイプの心理です。
愛情の確認でもありますが、どこかで許してくれると思っていないと人に噛みつくことはしないでしょう。
知らない人に噛みつくなんてできないし、そんなに親しくもない人なら軽蔑されてしまう可能性もあります。
シラフで噛むからには、ある程度好まれているという自信を持てる相手、あるいは恋人など素の自分を出せる信頼関係のある相手といえます。