あなたの周りに、地頭の良い人はいますか?
学校や本で得た知識や、自分が得た経験ではなく、自らの思考力に優れた人は、何をやらせても理解力が早く、どのような方法を用いても正解に辿り着くことができます。
そのように優れた思考力を持つ地頭の良い人の特徴や、地頭を良くする方法についてご紹介します!
地頭の良い人の14個の特徴
勉強して知識を得て頭が良くなった人と、地頭の良い人とでは思考方法が大きく異なっています。
自分が人生の中で経験を積み重ねてきたものも、知識を得たことと同様に、「頭の良さ」に繋がります。
一方で、地頭の良し悪しは、自分が未知のことに対しても直ぐに理解して飲み込めるかどうかですので、勉強した学んだことではありません。
例えば知恵の輪を渡されて、誰にも正解を教えてもらうことなく1人ですんなりと解いてしまったり、仕事を一通り教えられて、直ぐにそれを理解して行動することが出来たりと、優れた思考力を持っているかどうかで地頭の良さが決まります。
ということはつまり、勉強して知識を得ることが、地頭が良いということではないのです。
勉強していないことに対して、直ぐに理解出来る思考力を持っている人こそが、地頭が良い人なのです。
世の中には頭の良い人はごまんといますが、地頭の良い人はそこまで多くはありません。
では、そんな地頭が良い人には、どのような特徴が見られるのでしょうか?
以下にご紹介していきます。
1.論理的に物事を考えることができる
論理とは、「考えや議論などを進めていく筋道」です。
「思考や論証の組み立て」という意味もありますので、こうした論理に沿って物事を考えていける人のことを、論理的と言います。
例えば10個の物事があるとします。
これをまったくバラバラのものとして捉えることもできますが、論理的な考えをする人は、これら10個のものを、1から10まで順序良く並べて繋げて試行していくことができます。
頭の良い人であれば、これまで自分が得てきた知識や経験を用いて、考えた末に論理的に考えることはできるでしょう。
しかし地頭の良い人は、これらを過去の知識や経験など関係なしに、その場で新しく試行して論理的に考えることができます。
地頭の良い人は、どんな物事を思考する時にもこのように論理的な考え方をします。
そのため、思考の根拠がなかったり、行き当たりばったりの勘で答えを出したりすることはありません。
2.相手のレベルに合わせて分かりやすく話すことができる
地頭の良い人は、会話をする相手のレベルに合わせて分かりやすく話をすることができます。
例えば相手が機械に詳しくなければ、専門用語を用いることなく、身近にあるものに例えて相手が理解するように努めながら説明ができます。
また、相手が自分と同等のレベルであれば、遠慮なく専門的な話もするでしょう。
地頭の良い人は、常に自分と話す相手のレベルに合わせようとしますので、相手のレベルを見極めるためにも相手をよく観察します。
ただし、相手のレベルに合わせるということは、相手を見下しているというわけではありません。
あくまでも相手に伝えやすいように話をするために、相手のレベルに下げて自分も話をしようとするのです。
3.柔軟な考え方ができる
地頭の良い人は、常に物事を柔軟に考えることができます。
自分の得た知識や経験に頼っている人は、誰かがそれと違う意見を言えば、「いや、自分の考えの方が正しい。」と頑固になって相手の意見を受け入れようとはしません。
誰の考えが正しいだなんて、本来は誰が決めつけられることではありません。
しかし、自分で知識や経験を持っていると、それを信じ切ってしまう人は少なくはないでしょう。
地頭の良い人は、そうした知識や経験にとらわれることなく思考することができますので、時には相手の意見に合わせたり受け入れたりすることができます。
自分の知っているやり方がダメなら、またすぐに別のやり方を考えようとする思考の柔軟性ゆえに、普通の人よりも考え方を広げていくことができます。
それはある意味で、自分の知識や経験に執着していないとも言えるでしょう。
4.頭の回転が速い
頭の回転が速い人というのは、これまでの知識や経験によって考えをすぐに切り替えていくことができる人と、知識や経験に頼ることなく、その場でたくさんの可能性を見出していける人とに分かれます。
前者の場合は一般的に頭が良いと言われる人で、後者の場合が地頭の良い人です。
地頭の良い人は、何かトラブルに直面した時に、直ぐにその内容を理解した上で、対処できるいくつかの可能性を頭で考えます。
そしてその中から最も相応しいと思われる行動を取り、それでトラブルが収束すればそれ以上問題はありませんし、万一上手くいかなければ直ぐにまた次の考えを思いつくことができます。
自分の考えに執着している人は、自分が「こういうもののはずだ」という思い込みの感情をなかなか捨てることができません。
だから新しいアイディアが思いつきにくいですし、次の考えへと頭を切り替えるのも難しいのです。
しかし、地頭の良い人は、自分の思考にさえも執着することはありませんので、次々に頭を回転させていくことができます。
【頭の回転が速い人の特徴は、こちらの記事もチェック!】
5.臨機応変さがある
頭の回転が速い人は、それゆえに臨機応変さにも優れています。
Aのやり方がダメならBのやり方、というように、試してもダメなことがあれば、直ぐにその考えは捨てて別のやり方を試すことができます。
とはいえそれは決して「数打ちゃ当たる」戦法ではありません。
どの方法もすべてが論理的に考えられたものばかりです。
そして1つのことをしている時に、急に別のことでトラブルが起きた時にも、直ぐにそれに対応することができます。
目の前のことに執着する人は、トラブルが起きてもまずは目の前のことを先に片付けようとしたり、切りがつくまでやろうとしたりします。
しかし、トラブルとは急な対応が求められるものですので、もたもたしていたら事態はどんどん悪化してしまうでしょう。
一方で臨機応変さがある人は、トラブルが起きたら直ぐにそちらに思考を切り替えて、集中して短時間で問題を解決し、また元の作業に戻ることができます。
それは当たり前のように思えて、案外スッとできる人は少ないものです。
6.物事の本質を見極める力がある
人は周りの意見や評価、噂などにとても左右されやすい生き物です。
誰かが「Aさんは悪いことをしている。」と噂すれば、それが本当なのかどうかを確かめることもなく、「Aさんは悪いことをしているのだな。」と信じ込んで、Aさんのことをそのように見てしまいます。
また、人は見た目で相手の性格を判断してしまいがちです。
ちょっと強面の人が悪いことをすれば、「やっぱり、そういうことをやりそうだと思った。」と根拠もなくそんなことを噂するでしょう。
しかし、どんな物事も自分の目で確認しなければ、それが真実なのかどうかは分かりません。
お金を盗んだ理由が、単にお金が欲しかったからなのか、それとも身内が死にそうになっていて今直ぐにお金が必要だったのかが分からないように、人の噂や意見だけでは何も本質は判断出来ないのです。
適当な情報に踊らされる人が多い中で、地頭の良い人は、物事の本質を見極める力をしっかりと持っています。
そのため噂や他人の意見に自分の心が惑わされることはなく、強い意志を持っています。
7.原因と結果がすぐわかる
例えば何かトラブルが起きた時に、地頭の良い人はその原因と結果を直ぐに理解することができます。
もしテーブルの上に猫がいて、テーブルの下にコップが落ちて水が零れていたのなら、誰が見ても「猫がテーブルの上にあったコップを下に落としたのだな。」と原因と結果を推察することができるでしょう。
しかし、物事はそのように単純なことばかりではありません。
仕事でミスがあれば、そのミスを誰がどのようにしてしまったのかが曖昧なこともありますし、一見原因不明なトラブルが起きることもあります。
地頭の良い人は、持ち前の観察力によって、他の人よりも速く原因と結果を判断することができます。
その思考力のセンスは、単に知識や経験を得ているだけでは得られないものでもあるでしょう。
8.検証力がある
検証とは、「実際に物事にあたって調べ、仮説などを証明すること」です。
よく探偵が事件を推理して解決に導くことがありますが、検証はそれに近いものがあるでしょう。
推理の場合には、ある事実をもとにして、まだ知られていない事柄を推し量ることですので、検証よりもさらに自身の予想や想像に頼る部分が多いでしょう。
一方で検証は、あくまでも事実から読み取れることで、物事の仮説を考えます。
地頭の良い人は、検証力に優れていますので、何かあった時にも直ぐに検証して対応することができます。
9.改善する力がある
プライドが高い人や、自分の知識や経験に自信を持っている人は、自分とは違う意見に対して真っ向から対立することが多いです。
それは、自分の中の考えを根拠として、「自分の考えは正しく、相手の考えが間違っている。」と思っているからで、世の中にそんな考えを持つ人は多いです。
例えばある人が仕事をしていて、上司から「そんなやり方ではなく、こうやれ。」と指示を受けたとします。
上司は自分が新入社員の頃に教わったやり方が一番正しいと信じているので、そのやり方を部下にもやらせようとします。
一方で部下からすれば、上司のやり方は古臭く、今自分がやっているやり方の方が効率的で速くできると考えています。
命令されれば渋々従いますが、内心では「こんな非効率的なやり方はおかしい」と文句を零すことでしょう。
この場合、上司も部下もどちらも自分の考えの方が正しいと思っています。
そのため相手の意見を頑として認めようとはしないのです。
地頭が良い人の場合、自分の考えに執着することはなく、柔軟性に優れていますので、相手の意見も参考として受け入れることができます。
その上で、自分が改善するべきだなと思えば、素直に改善する力があります。
10.推測力がある
推測とは、「ある事柄をもとにして推量すること」です。
推察と同じような意味があるため、先に挙げた検証とも同じようなものだと言えるでしょう。
地頭が良い人は、推測力も持っていますので、起こった出来事から原因と結果を導き出したり、推測して正解に辿り着いたりすることができます。
この推測力がない人の場合、いつまでも同じような場所でぐるぐると思考の渦から抜け出せなくなってしまうでしょう。
11.説得力がある
地頭が良い人は、起こった物事を検証して仮説を立て、そこから正しい答えへと辿り着くことができます。
また、自分の頭の中の考えを分かりやすく言葉にまとめることもできるため、人に説明する際にも説得力があり、相手をすんなりと納得させることができます。
例えどんなに頭が良くても、自分の考えを人に上手く伝えることができなければ、その考えを他人に理解してもらうことは困難でしょう。
皆がピンチに陥っている時に、せっかく名案を思い付いても、それを人に上手く伝えられなければ、現状を打開することは出来ません。
一方で地頭が良い人は、説得力のある話し方ができますので、皆をピンチから救うこともできるでしょう。
12.「百聞は一見に如かず」を体現している
「百聞は一見に如かず」とは、「人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見る方が確かであり、よく分かる」という意味のことわざです。
例えばディズニーランドに行ったことがない人が、よく行く人から「園内の作りはこうなっていて、アトラクションにはこんなものがあって・・・」と何度説明を受けたところで、いまいちその想像が頭の中ではできないでしょう。
話す方が説明下手ならば、余計に想像などつきません。
しかし、例えば実際に行ったことはなくても、ホームページの画像で園内の様子を見れば、「ああ、なるほどね。」と一目で納得することができます。
さらに実際に自分も行ってみれば、相手の言っていたことがよく理解できることでしょう。
地頭が良い人というのは、この「百聞は一見に如かず」を体現しています。
そのため言葉にも説得力がありますし、内容も分かりやすいことが多いです。
13.周囲に流されない
地頭の良い人は、自分の中にぶれない軸を持っています。
考え方はその都度変えることはしても、本質的な芯の部分は例えどんなことがあってもぶれることがないため、周りの意見や噂話に惑わされることはありません。
また、「皆がやっているから」「流行っているから」と周囲に流されることもなく、常に自分らしさをしっかりと保っています。
周囲に流されないことで、常に物事の本質を見失うこともありません。
14.将来の目標がある
地頭の良い人は、将来の目標を持っていることが多いです。
将来の目標でなくても、目先のやりたいことや、人生に目的を持っていることが多く、それに向けて真っ直ぐに進んでいきますので、性格も前向きで、積極性があります。
もし挫折することがあったとしても、他の道を探したり、回り道になってでも確実な方法を選んだりする力があります。
そのため、確実に自分の目標に向かって一歩ずつ進んでいくことができるのです。
そもそも地頭とは?
地頭という言葉は、普段はあまり使うことはないでしょう。
それゆえに言葉の意味を知らないという人もいるかもしれません。
地頭は「じあたま」と読み、教育で与えられたのではない、その人本来の頭の良さです。
論理的思考力やコミュニケーション能力のことなどを言います。
つまり、本や学校で得た知識とはまったく関係のない、その人本来の頭の良さを表わすのが地頭なのです。
また、知識とは関係のない部分での頭の良さですので、論理的思考力や他人とのコミュニケーションの部分でも、他の人よりも優れている部分が多いです。
例えば人との距離感をはかるのが上手かったり、相手に理解させやすい言葉選びをできたりなど、誰にも教わっていないことを自然とできることが多いです。
知識の量よりも考え方など
頭が良い人を想像する時、私たちは「ものをよく知っている」「知識や雑学が豊富」などと考えやすいです。
確かに頭が良い人はそれだけたくさんの知識を身に付けてきていますので、普通の人よりもものをよく知っていることでしょう。
しかし、地頭が良い人の場合、知識の量は関係ありません。
一般的な知識の量でも、考え方が優れているため、知識ばかりが豊富な人よりも、よほど柔軟な考え方をして、正解にいちはやく辿り着くことができます。
人間にとって知識による頭の良さと地頭の良さとでは、地頭の良さの方が最終的には役に立つことが多いですし、周りからも優れていると評価されやすいです。
中途半端に知識を持って賢い気でいる人よりも、地頭の良い人の方が周りからは求められるでしょう。
テストの点数が良いのとは種類が違う
テストの点が良い人は、頭が良いと周りからもてはやされます。
テストの点が良い人の場合、それだけたくさん勉強して知識を付けたので、確かに他の人よりも頭の回転が速かったり、ものをよく知っていたりするでしょう。
一方で、地頭の良い人の場合、テストの点数が良いのとは種類が違います。
テストの点の良さは知識をつけた頭の良い人であって、それは地頭の良さではありません。
とはいえ、地頭が良い人はそれだけ向上心も強いので、他の頭の良い人と同様に努力する人も多いです。
その場合、知識としての頭も良く、また地頭も良いため、非常に優秀な人材と言えるでしょう。
地頭を良くする方法とは
知識としての頭の良さも大切ですが、地頭の良さがあれば、物事の正解を導き出しやすかったり、頭の回転を速く出来たりします。
何より人とのコミュニケーションも達者になりますので、人間関係が苦手な人でも、上手に周りと付き合っていくことができるようになるでしょう。
そんな地頭の良さを手に入れるには、どうすれば良いのでしょうか?
地頭を良くする方法を、以下に具体的にご紹介していきます。
地頭の良さを手に入れて、今よりも優れた思考力を身に付けましょう。
1.ボーっとする時間を減らして頭を使う
何もやることがないと、ボーっとして頭をまったく働かせることがないという人は多いでしょう。
何もすることがなく、またやりたいこともないのなら、頭を動かす必要もないため、空白のような時間を過ごすことはあります。
しかし、ボーっとしていると、それだけ時間を無駄に過ごしていますので、そこから新しく何かを発見したり、考えついたりすることはできないでしょう。
日々忙しく過ごしているのなら、時には頭を空っぽにする必要があるかもしれません。
しかしまだ考える余裕があるのなら、ボーっとする時間を減らして、その分頭を使いましょう。
どんなことに頭を使うのかは自由です。
読書でも良いですし、仕事やプライベートのことに頭を使っても良いでしょう。
頭を使うという行為が、地頭を良くさせるためには必要な行為でもあります。
2.論理的に話せるよう訓練する
日頃からつい感情的に話をしてしまいがちな人は、論理的に話せるように訓練を重ねましょう。
感情的になると、つい根拠もなく自分の主張を全面に押し出してしまいがちです。
しかし多くの場合、自分の喜怒哀楽の感情だけで意見していますので、相手から冷静に論理的な反論をされてしまったら、こちらは何も言えなくなってしまうでしょう。
そうなってはこちらが悔しい思いをするだけですので、できるだけこちらも論理的に話ができるように訓練しましょう。
例えば会社で残業がきつくて上司に文句を言いたいのであれば、「疲れる」や「辛い」といった個人的な感情は避けて、労働基準法などの法的な話を持ち出すことで、論理的に自分の主張を通すことができます。
論理的に話をするためには、それだけ物事についても詳しくなければなりません。
そのため、感情論にならないためにも、日頃から新聞を読むなり、自分の中の知識を増やすなりしながら、少しずつ論理的な話ができるようになっていきましょう。
文章を書く練習から
いきなり論理的な話し方をしようと思っても、会話の内容をボイスレコーダーにでも記録しておかない限りは、自分が論理的に話せているのかどうかの確認もしっかりとできないでしょう。
そのため、まずは文章を書く練習から始めるようにしましょう。
何か本を読むなり、自分でテーマを決めて調べものをするなりして、その内容を文章で論理的にまとめます。
そしてまとめたら何度も読み返して、それがきちんと論理的な内容になっているのかを確認しましょう。
もし自分で分からない場合には、誰かに読んでもらって、内容に筋が通っているか、説得力があるかなどを確認してもらうと良いでしょう。
1日1つのテーマでもいいので、書く練習を重ねていくことで、次第に論理的な思考を身に付けていくことができるようになります。
論理的な思考が身に付けば、今度はそれを口に出せるように練習することで、実際に論理的に話をすることができるようになるでしょう。
起承転結を意識する
物事はどんなことにも、起承転結を当てはめて考えることができます。
例えば犬がいたずらをした時にも、その原因と結果を踏まえた上で、どんな状況の時に犬がどんなふうにいたずらをして、それがどのような結果になり、どうなったのかと起承転結にまとめることができます。
起承転結にまとめることで、それを聞く側にも内容を分かりやすく伝えることができます。
小説を書く際にも、エッセイを書く際にも、文章を書く人たちはすべて起承転結を意識して書いています。
そのため、文章として論理的にまとめる際にも、起承転結を意識して書くようにしましょう。
普段文章に馴染みがない人は、まずはごく短い数行の文章から、起承転結を意識して書いてみると良いでしょう。
3.感性や直感で判断しない
感性や直感は大事です。
人に備わった第六感のようなものですので、それを信じて行動した結果、正解に辿り着くという人も中にはいるでしょう。
しかし、感性や直感に頼ってばかりでは、論理的な思考を身に付けることはできません。
感情的なものが喜怒哀楽からきているのだとすれば、論理的思考は検証を行い、確かな根拠を用意しておきます。
そして感性や直感の場合、感情的なものでも論理的なものでもないため、理由を問われても「なんとなく」としか答えようがないでしょう。
自分1人で行動するのであればそれでも良いでしょうが、周りを納得させて進んでいこうとする時には感性や直感ほど頼りにならないものはありません。
自分は自分の感性や直感を信じていても、それを他人も同じように信じるのは不可能でしょう。
そのため、地頭を良くしたいのであれば、感性や直感で判断するのは控えましょう。
4.地頭の良い人と仲良くなる
お金持ちになりたければお金持ちと仲良くするのが一番手っ取り早いように、地頭が良くなりたいと思ったら、地頭の良い人と仲良くなることが大切です。
地頭の良い人と常に一緒に行動することで、その人がどんな風に物事を考えて行動しているのかが分かるようになります。
とはいえ、頭の中で考えていることですので、こちらが下手に予想するよりも、直接相手に「どうしてそう思ったのか」と聞くようにしましょう。
自分では分からないところで地頭の良い人が何かを考えて行動したのなら、その理由ややり方を聞き、それを真似しましょう。
そうすることで少しずつ、自分も地頭の良さを身に付けることができるようになるかもしれません。
考え方や話し方を参考にする
地頭の良い人になりたいと思ったら、実際に地頭の良い人の側で、その考え方や話し方を参考にするのが一番です。
考え方は直接聞かなければならないため、物事が済んだ後で「どうしてああいう風にしたのか」とそれとなく考え方を聞き出しましょう。
よほどこちらが含みを持たせた問いかけをしない限りは、相手も快く「こう思ったからこうしたんだよ」と考えを教えてくれることでしょう。
また、地頭の良い人は話し方も人とのコミュニケーションを上手く取れるように話していることが多いため、どんな話し方をしているのかも参考にすると良いでしょう。
5.根拠を大切にする
例えば何か意見を主張する時、そこには根拠となるものが求められます。
根拠があることで、話を聞く相手を納得させることができますし、話の内容にも筋が通ります。
一方で何も根拠がなければ、周りも「聞くに値しない」と聞く耳を持ってはくれないでしょう。
人の気持ちを惹きつけるためには、感性や直感などではなく、根拠のある論理的思考が必要になります。
そのため、どんな小さなことであっても根拠を大切にしましょう。
訓練すれば地頭は良くなる!
地頭の良さは、生まれつき持っている人の場合、地頭を良くするという意識は恐らくないでしょう。
周りから見れば優れた思考力を、ごく当たり前に使いこなしていますので、どんなふうにして自分が論理的な思考をしているのかを、いちいち考えている人はいないでしょう。
一方で、自分が今よりも地頭を良くしたいと考えているのなら、地頭の良い人が持つ特徴を自分でも身に付けることが出来るように、意識して努力を重ねましょう。
相手に分かりやすく伝える話し方や論理的な思考、物事に対する柔軟性など、自分で意識して行動し続けることで、少しずつ地頭を良くしていくことができるはずですよ。