長年培ってきた友情や信頼は、仕事には関係ないのです。
仕事上で何かを任せられるかどうかは、友情とは無縁なのです。
その仕事に対する遂行能力があるかどうかです。
長年培ってきた友情は、趣味や遊びの時に必要なものなのです。
それをきっちりと区別できるのが「有能な怠け者」なのです。
人間の損得勘定も強いのです。
3.苦手なことには興味を示さない
「苦手なこと」とは、得意でないこと、扱いにくくて嫌なことです。
職場の中やサークルの中でも、「あの人はどうも苦手だ」という時があります。
自分にとっては嫌な相手なのです。
何かのスポーツで個人戦で対戦する時に「あの人は苦手なんだ」と言うと、どうやってもなかなか勝てそうにない相手だ」という感覚なのです。
対戦前から負けることをイメージしているようなものです。
反対に、「あの相手は得意なんだ」と言えば、「以前にも対戦したけれども、相手の弱点も分かっているし勝ち方も分かっている」と自信を覗かせるような表現なのです。
だから、このことは重要なポイントで、初めから失敗しそうなことには取り組まないことが失敗しないコツなのです。
「これを受けると、かなりヤバいな」と判断すれば、興味を示さないし取り組むこともしないのです。
いわゆる「逃げるが勝ち」なのです。
この名言は、兵法家で剣豪として知られている「宮本武蔵」が言った言葉なのです。
生涯負け知らずの剣豪ですが、相手が圧倒的に強い時、自分が準備不足で分が悪い時には、サッサと逃げていたのです。
つまり、苦手な条件では戦わなかったのです。
長い人生なので、体調や悪かったり心が折れている時もあります。
そんな時には恥も外聞も捨てて取り組まないことも選択肢の一つです。
「有能な怠け者」は、これが実行できる強い精神力を持っているのです。
どうも努力の割にはメリットが少ないとか、今やるには分が悪いとかを感じ取ると、苦手なことには興味を示さないのです。
何と言われようと噂されようとも、平気なのです。
好き嫌いがはっきりしている
色で言うと、白か黒かがハッキリとした性格なのです。
これは好き、これは嫌いとハッキリとしていて、みんなもそれを知っているのです。
「あの人は、これは嫌いだ」と明確なので、嫌いなことを敢えて持ってくるようなことはしないのです。
好きだろうと思われるテーマや仕事が届けられるのです。
だから、この仕事はどうですかというような無駄な時間は必要ないのです。
興味のあるテーマだけが届くようになるのです。
これだけでもかなりの時間短縮になっているのです。
万一嫌いなことが混ざっていたら、即座に却下されるだけのことです。
好き嫌いがハッキリしている人は、こだわりが強い人とも言えます。
好きなことをするにしても、これはこのようにするんだという方法論にも好き嫌いがあるのです。
ある意味では面倒な人間と煙たがられているようです。
そうなんです、身勝手でわがままな性格なのです。
自分の好みを平気で他人に押し付けるのです。
しかも、自分の好き嫌いを誇らしげに主張して自画自賛することもあるのです。
好き嫌いが度を超えると周りに迷惑をかけたり、人がよって来なくなることもあるのです。