道徳的には「怠け者」は✖で「働き者」は〇なのです。
そしてさらに、「働き者」=「偉い」と結び付けるのです。
「働き者」は自分で行動できるので、偉いともてはやされていたのです。
しかし、行動そのものを見つめた時には、無能であればとんでもない間違いを起こしていても、自分では分からないのです。
ここが問題で、こんな行動は「余計なお世話」「ありがた迷惑」となって批判されてしまうのです。
その点では、「怠け者」の方が周りの人も厄介なことに巻き込まれることもなく安心していられます。
怠け者によって危害を加えられることもほとんどないのです。
無能であれば、「これはどうだ」「こんなことがやれるか?」と、面倒なことも依頼することができるのです。
存在価値があるのです。
「有能な怠け者」は、先を見通した判断ができるので、それを手掛けるために信頼できる人間に頼むことができるのです。
そして、仕事を任せることで大きな成果を得ることができるのです。
つまり、人を使う経営者や管理者になれるのです。
戦場では司令官という訳です。
怠け者であるがゆえに、自分ではしないで他人に任せるのです。
人の力を借りれるのです。
そして、ここぞという時には、自分が表に出て働くのです。
その時の決断力も高いのです。
任せること、自分で行動すること、これらのバランスがとても重要なのです。