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人の顔を覚える6個のコツを伝授!今...(続き3)

そしてメモをとるということを習慣にしていきましょう。

イメージを忘れないためにも

イメージを忘れないためには、できるだけすぐにメモをとることが肝心です。

相手と別れてまだ時間がたっていない、記憶が新鮮なうちにメモという形で残しておきましょう。

文字を書いてメモにすることで自分が抱いたイメージも整理され、同時に脳の中の記憶も整理されていきます。

人間の記憶というものは案外あやふやなもので、すぐに忘れてしまったり別のイメージと記憶が置き換わったりしてしまいます。

最近では名刺に顔写真がついていることもありますね。

この場合はこの顔写真を頼りに、写真を見ながらメモを整理していきましょう。

もしイラストを描くことが得意な人なら、簡単な似顔絵を書いてみるのも良いです。

似顔絵を描くということは、相手をよく観察して特徴を捉え、それらの情報を簡潔に整理して形にするという作業になりますから、記憶を紐付けるのに良い作業です。

自分で描いたイラストなら自分の記憶を思い出すのに手がかりになりやすく、より覚えやすいでしょう。

メモを見ながら繰り返す

手の空いているときに、名刺やメモを見返しながらその人の顔を思い出すようにしましょう。

何度も思い返すことが、記憶を確かなものにしていきます。

地道に反復学習を繰り返すことが、遠回りなようでいて近道なのです。

また、単純に繰り返すだけでなく「インターリーブ学習法」を取り入れてみるのも良いかも知れません。

「インターリーブ」というのは、もともとはITの用語です。

コンピューターなどが情報などのなにかのデータを処理する際に、同じものを連続で扱うのではなくて、わざとランダムに配置したものを扱うことで性能をあげるというものです。

ハードディスク全体をブロックに分割して、複数のブロックを交互に読み出しや書き出しなどのアクセスをすることで、アクセス速度が早くなります。

計算機科学や電気通信などでも使われる用語です。

これと同じように、人間がなにかを記憶しようというときにも、わざと関連性のないものを混ぜるというのがインターリーブ学習法というものなのです。

これは2006年に学生たちに対して行った実験で明らかになりました。

絵とその画家の名前を見せて、画家の作品スタイルを覚えさせるという実験で、ブロック学習を行わせるチームにはAさんの絵を連続で見せ、次はBさんの絵、という形で記憶してもらいました。

一方ランダム学習を行わせるチームには全ての絵をシャッフルし、ランダムに見せていきました。

こうしたところ、後者のランダム学習をしていたチームの方が画家の作品スタイルをよく記憶していたのだといいます。

ひたすら反復するブロック学習よりも、ランダムに学習するインターリーブ学習の方が効果があったというのです。

ひとつずつ順番に覚えていった方が効率が良い気がしてしまいますが、実際にはランダムの方が印象に残りやすくなるようです。

ポモドーロ・テクニックといって、人の集中がもつ25分をめどに短時間でひとつのことを作業し、25分たったら5分ほど休憩して違うことをまた25分行う、というやり方があります。

こうすることで常に高い集中力を保ったまま作業を行うことができます。

25分たったら途中でも切り上げるようにします。

キリが良いところまで25分過ぎても継続して作業を進めてしまうよりも、途中でやめた方が記憶に残りやすくなります。

これには心理学で『ツァイガルニク効果』という名前がついています。

中途半端に終わってしまうと続きが気になるので、印象に残りやすくなるというわけです。

ただ繰り返してメモを見返すだけでなく、25分以内にメモはランダムにして見たり、名刺を見て記憶を思い返すだけでなく全く別の作業と交互にやったりと、工夫をしてみましょう。

5.似ている人を探し、印象深くする

単純に繰り返すだけではなかなか覚えられないので、やはり物語をつけたり背景を考えたりと想像を広げて少しでも覚えやすくすることがおすすめです。

名前や顔、趣味や口癖などの得られた情報を元に、似ている人を探してみましょう。

自分の中に既に蓄積されている情報と関連づけることで、記憶に残りやすくなります。

芸能人

「芸能人のあの人に似ているな」と思ったら、それを紐づけする手がかりにしてみましょう。

自分にしかわからないような、そこまで芸能人にそっくりというわけではないという場合でも、自分がその人のことを記憶するためには十分な手がかりになります。

また、本当に似ているなら他の人と話すときに、「芸能人のあの人に似ている人だよ」と言えば「あぁ、あの人か!」とすんなり伝わるという利点もありますね。

御本人に「芸能人のあの人に似ているって言われませんか?」と話題を投げかけてみるというのも手かもしれません。

「よく言われるんですよ」「一度も言われたことないですよ?!」と、どちらにしろなんらかの話題には発展するはずです。

似ていると言われて嫌な芸能人というのでも無い限り、相手の機嫌を損ねることも少ないはずです。

友達

芸能人でなくても、自分の友達や家族、親戚などでも構いません。

高校時代の古文の先生に似ているな、などでも良いでしょう。

相手との関係性にもよりますが、「実は自分の友達にちょっと似ていて、勝手に親近感を抱いてしまいます」なんて言ってみるのも良いかも知れません。

「友達に似ている」「弟に似ている」とだけ言われても相手も反応に困るかもしれませんが、「だから親しみがわきます」と言われたら悪い気はしないはずです。