そして、「この問題何度も解いたのに…」と後悔の念が襲ってくることでしょう。
体育会系クラブと同様、何度でも失敗していい練習の機会に沢山失敗しておく事が大事です。
そして、成功したとしても、マグレということは往々にしてありますから、しっかり身に付くようにまた練習です。
3.暗記を避けようとしている
勉強の基本は「暗記」です。
暗記しないと勉強になりません。
なぜならば、私達の知恵や知識はすべて誰かが発見・発明してきたものを、暗記して記憶してきたものだからです。
その発見・発明をした偉い誰かも、それまで暗記して記憶した知識を応用して、新しいものを見つけることができ、発明することができたのです。
「暗記だけじゃだめだ」と言えるのは、車の運転やスポーツなど、運転マニュアルやルール・テクニックなど、実際に本で読んだだけではだめなものの部類になると思います。
それらは体で憶えなければいけないことになり、ちょっと次元が違う話になります。
ま、でも、体で憶えるのも、とどのつまり「暗記」ということになりますよね。
4.一度で全部を覚えようとしている
人間の潜在能力をもってすれば不可能では無いことですが、その能力を常に使える人ならば、そもそも勉強の時間をわざわざ作る必要もありません。
一般的には一度で全部を覚えようとするのは無理があります。
ある情報を脳に記憶しておくには、一回見ただけ、聞いただけで覚えられるものもあると思います。
それらはインパクトの強い出来事であったり、日常的に必ず必要になる情報であったりします。
実際、学校で習うことの半分とまではいかないかもしれませんが、多くは日常生活で絶対に必要かと言えばそうでもないモノばかりです。
例えば英単語や歴史上の人物、出来事、といったもの。
これらは実際生活する上でほとんど必要とされていません。
ですが、大学入試テストの問題としては出てくるもので、仕方なく覚えなくてはいけないモノであったりします。
そういったものを覚えようと思えば、何度も何度も繰り返し見て、読んで、書いて、口に出してしっかりと脳のシワとして刻み付ける他ありません。
ですから、一度で全部を覚えようとすると、時間的にも無理があるわけです。
また、一度に大量の情報を脳にインプットした場合、早々に忘れていってしまう可能性が高く、覚えようとして頑張った時間が結果的に無駄になることもしばしば。
勉強は焦らず、自分が覚えやすい適量を見つけて、時間に余裕をもってやりましょう。
また、その日覚えたことの3割は翌日忘れてしまう。
それはしょうがないことと、心にも余裕をもって取り組みましょう。
漢字を一日10個覚えたなら、翌日には3つ忘れてしまっている。
しかし、その忘れた3つを含めてまた10この漢字を覚えていく、すると、毎日3つは忘れてしまうが、7つずつ覚えた漢字が増えていっているというわけです。
5.問題集を最初のページから解いていく
第1章に自分の得意とする科目があるならそれでかまいません。
要は数ある問題の中から、自分の好きな科目から解いていった方がモチベーションを上げていける、最初からつまずかないということです。
一つの教科についてストーリー仕立てになっているものや、順を追って説明→出題→解説→応用という段階を踏むものは、もちろん最初のページから読んでいかないといけません。
そうではなく、違う分野に分かれていたり、同レベルの問題が集められたものであるならです。
最初のページから取りかかると、苦手な科目にぶつかった時、前に進まなくなってそこでその問題集をあきらめてしまったり。
立てたスケジュール通り勉強がはかどらなくて、テストまでに問題集が終わらなかったりします。
そして、もう一つ、上記とは全く逆の理由で問題集を最初のページから解かない勉強方法があります。
それは「苦手な科目から解いていく」という方法です。
全く逆ですね。
これは、自分の得意とするものに力を注ぐのではなく、苦手を克服するために時間と力をかけるべきだという考え方です。
90点取れる科目はあとどれだけ頑張っても10点しか上がりません。