ですので、あまり字が小さいと、自分が書いたものでも読みにくくなり、書くだけ書いて後で見直さない、「書きっぱなし」になる恐れがあります。
しかも、小さい字でノートをとるということは、それだけ、一つのページに文字がつまり、内容が詰まるということですから、尚更読み返すのが億劫になりそうです。
せっかく、字が小さい教科書や辞書や参考書を調べてまとめて書くノートですから、少々汚い字でも、大きく書きましょう。
当然、内容を覚えるためにも大きい字でインパクトのあるノートの方が覚えやすいはずです。
10.反復復習をしない
テレビで、一度見たものは忘れないという超天才が東京大学に存在するというのを見たことがありますが、東大生はみんなそんな人なんでしょうか。
そんな能力が無いと入れない超難関なのでしょうか。
もちろん違いますよね。
皆、一度だけ聞いた、見た、読んだだけでは、記憶できません。
超天才以外の人間が、1つの事を頭に記憶しようと思ったら、絶対に反復復習が必要です。
反復復習をしない傾向にある人は、これまでに紹介してきた「作業しただけで満足」「まとめただけで満足」する傾向も同時に持ち合わせていそうです。
一度テキストを読んで「なるほど」「へ~そうなんだ」と思ったことで、自分の頭にそのことが記憶されたと思いがち、満足してしまいがちです。
何度も言いますが、記憶するには「反復復習が絶対に必要」です。
11.新しい問題に手をつけたがり
もちろん、これまでの基本的な問題等をこなしてきてからの、新しい問題に進もうという気持ちでしょう。
しかし、その前にもう一度いままでやってきた問題を復習して、完璧にしましょう。
基本がしっかりと身につくことによって、応用問題やレベルが一段階上の問題を解くカギを手に入れられます。
そして、それらの問題自体も基礎力となって、さらに難度の高い問題を解くためのチカラとなってくれます。
これを逆に言うと、新しい問題に早々に手をつけていると、基礎力がついていないので、ちんぷんかんぷんだった、ということもあり得ます。
そして、そこで行き詰って、精神的にも勉強意欲を削がれ、スランプになったりします。
そうなった時は、焦らず、もう一度基本的な問題から完璧に解いていってみましょう。
12.何冊もの参考書に手を出す
一冊の参考書を読んでいて、その内容が難しいからといって、新たに別の参考書を買う。
これは自分の理解力が無いのを参考書のせいにしているだけです。
同じ問題で同じ答えであるものを、独自の視点や考え方で捉え、解いていく方法を教えてくれるのが、それそれの参考書の持ち味ではあります。
しかしながら、どの参考書も教えていることは、方法さえ違いはあれども、同じ問題同じ答えです。
そこへたどり着けないのは参考書の教え方が悪いのではなく、自分にセンスがないのだと思いましょう。
まずは、焦らず、一冊の参考書を読み解きましょう。
13.ノートをきれいにまとめがち
何度も言ってきたように、ノートは覚えるために作るもので、授業や教科書をまとめることが最終的な目的ではありません。
つまり、きれいにまとめても、覚えなければ意味がないのです。
逆に走り書きでノートというよりメモみたいな書き方でも、後で読み直して理解ができ、覚えることができれば、それはそれで構わないのです。
やはりノートはきれいにとりたい、作りたい思ってしまうのが、人の気持ちというものです。
なので、授業中でも、自主学習中でも、色とりどりのラッションペン(蛍光ペン)を巧みに使う。
時にはシールを張ったり、自作のキャラクターまで登場させたりと、世界で二つとない、素敵なノートの作成に余念がありません。
そして、それが出来上がると、見事な出来栄えに満足し、かなり深く学習ができたように感じて筆を置く。
おいおい、覚えなくていいのか?って感じです。
14.インプットばかりでアウトプットしない
第二言語の習得などもそうですが、聞いているだけでは覚えることや実用化には至りません。
やはり覚えた単語は「使う」というようにアウトプットが必要です。