学生の皆さん。
毎日のお勉強、誠にお疲れ様です。
自分の将来の夢を叶えるため、もしくは、ただ単に来週の定期テストのために、夜遅くまで机に向かっておられることでしょう。
そんな皆さんが、もっとも効率良く勉強できる方法、というよりはせっかく頑張っている皆さんが知らず知らずのうちに勉強の効率が悪いやり方をしていては大変残念なことです。
ですから、巷で言われている間違った勉強方法をリサーチしてまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
もちろん、自分に合った勉強法は自分で見つけるものです。
ここで「間違っている」というものに該当したとしても、あまり気になさらずに、自分自身が納得のいく勉強を続けていただけたらと思います。
では、ここでご紹介するNGな勉強方法が、みなさんのお気に入り勉強方法とマッチしないことを祈りつつ、始めましょう!
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️その勉強法、もしかしたらNGかも!?
巷で言われている間違った勉強方法というものを、できるだけ「確実に間違っている」と証明できるように、さらに調べていきました。
そうすると、「間違ってはいない」という意見の方が多かったり、間違ってはいないと納得できる理由があったりしました。
実際、「この勉強方法は間違っている。あっちは正しい」と判断できるものはほとんどありませんでした。
事実、英単語や漢字は「書いて覚える」「書かなきゃ覚えられない」という意見が多いのです。
しかし、「漢字は図形(絵)として覚える方が、早く覚えられて忘れにくい」という暗記法を提唱するものもあります。
正直なところ、どの勉強方法もNGなど無いように思います。
ですので、ここでは、あきらかに「そんな事していてはダメだ」と言えるもの、誰もが納得できるNG勉強法をご紹介します。
作業しただけで満足してしまってる
昔からある「勉強失敗あるある」ですね。
英単語を覚えるために100~500枚ものフラッシュカードを作ったものの、その達成感が、まるで全て英単語を暗記したかのような満足感になってしまいます。
通学中の電車の中で活用しようと思っていたが、結局カバンの底に眠らせたまま。
なんてパターンです。
その他、学習時間も含めた一日のスケジュール表をはりきって分刻みで作ったものの、現実的ではないハードスケジュール。
結局スケジュール通りに勉強が進まなかったとか、一日で使わなくなったとか。
こんな感じで、準備に気合入れすぎちゃって、肝心の勉強に身が入らなくなったこと、ありありかと思います。
学習環境を整えるのは大事なことですが、何のための環境整備・準備か忘れないようにしないといけませんよね。
問題を解き放しにしている
とにかく過去問や小テストを解いて、出題のパターンや類似問題に強くなろうと、問題を早く多く解いていく勉強方法があります。
しかし、この勉強法、問題をこなしていく事に重点をおいていると、解いた問題の答えが正解していればOKとして、解きっぱなしにしてしまいます。
そうなると、「なぜその答えになるのか」と考えなくなります。
「ちょっと自信ないけど、答えはこれかな?」みたいな気持ちで解いた問題がたまたま正解している場合ももちろんあります。
そういうのを「中途半端な正解」といい、その状態のままにしておいてしまうと、本番の試験で大変です。
類似問題が出た場合、しっかりと解き方が頭に入っていないため、解けなかったり、間違った答えを書いてしまいます。
また、本番の試験は一発勝負で間違えばそれでアウト。
また時間制限があります。
早く問題を解いていく事を重視してしまった為に、解き方が身についてなく、なかなかその問題が解けなくて焦ります。
そして、「この問題何度も解いたのに…」と後悔の念が襲ってくることでしょう。
体育会系クラブと同様、何度でも失敗していい練習の機会に沢山失敗しておく事が大事です。
そして、成功したとしても、マグレということは往々にしてありますから、しっかり身に付くようにまた練習です。
暗記を避けようとしている
勉強の基本は「暗記」です。
暗記しないと勉強になりません。
なぜならば、私達の知恵や知識はすべて誰かが発見・発明してきたものを、暗記して記憶してきたものだからです。
その発見・発明をした偉い誰かも、それまで暗記して記憶した知識を応用して、新しいものを見つけることができ、発明することができたのです。
「暗記だけじゃだめだ」と言えるのは、車の運転やスポーツなど、運転マニュアルやルール・テクニックなど、実際に本で読んだだけではだめなものの部類になると思います。
それらは体で憶えなければいけないことになり、ちょっと次元が違う話になります。
ま、でも、体で憶えるのも、とどのつまり「暗記」ということになりますよね。
一度で全部を覚えようとしている
人間の潜在能力をもってすれば不可能では無いことですが、その能力を常に使える人ならば、そもそも勉強の時間をわざわざ作る必要もありません。
一般的には一度で全部を覚えようとするのは無理があります。
ある情報を脳に記憶しておくには、一回見ただけ、聞いただけで覚えられるものもあると思います。
それらはインパクトの強い出来事であったり、日常的に必ず必要になる情報であったりします。
実際、学校で習うことの半分とまではいかないかもしれませんが、多くは日常生活で絶対に必要かと言えばそうでもないモノばかりです。
例えば英単語や歴史上の人物、出来事、といったもの。
これらは実際生活する上でほとんど必要とされていません。
ですが、大学入試テストの問題としては出てくるもので、仕方なく覚えなくてはいけないモノであったりします。
そういったものを覚えようと思えば、何度も何度も繰り返し見て、読んで、書いて、口に出してしっかりと脳のシワとして刻み付ける他ありません。
ですから、一度で全部を覚えようとすると、時間的にも無理があるわけです。
また、一度に大量の情報を脳にインプットした場合、早々に忘れていってしまう可能性が高く、覚えようとして頑張った時間が結果的に無駄になることもしばしば。
勉強は焦らず、自分が覚えやすい適量を見つけて、時間に余裕をもってやりましょう。
また、その日覚えたことの3割は翌日忘れてしまう。
それはしょうがないことと、心にも余裕をもって取り組みましょう。
漢字を一日10個覚えたなら、翌日には3つ忘れてしまっている。
しかし、その忘れた3つを含めてまた10この漢字を覚えていく、すると、毎日3つは忘れてしまうが、7つずつ覚えた漢字が増えていっているというわけです。
問題集を最初のページから解いていく
第1章に自分の得意とする科目があるならそれでかまいません。
要は数ある問題の中から、自分の好きな科目から解いていった方がモチベーションを上げていける、最初からつまずかないということです。
一つの教科についてストーリー仕立てになっているものや、順を追って説明→出題→解説→応用という段階を踏むものは、もちろん最初のページから読んでいかないといけません。
そうではなく、違う分野に分かれていたり、同レベルの問題が集められたものであるならです。
最初のページから取りかかると、苦手な科目にぶつかった時、前に進まなくなってそこでその問題集をあきらめてしまったり。
立てたスケジュール通り勉強がはかどらなくて、テストまでに問題集が終わらなかったりします。
そして、もう一つ、上記とは全く逆の理由で問題集を最初のページから解かない勉強方法があります。
それは「苦手な科目から解いていく」という方法です。
全く逆ですね。
これは、自分の得意とするものに力を注ぐのではなく、苦手を克服するために時間と力をかけるべきだという考え方です。
90点取れる科目はあとどれだけ頑張っても10点しか上がりません。
しかし、50点しか取れない苦手な科目は努力することで、あと50点アップの余地があります。
ですから、すでに勉強することに関してはモチベーションが下がることのないと自身のある上級者は後者の勉強法をおすすめします。
応用問題をとにかく解きまくる
試験の問題には基本的な問題と応用問題とあるのですが、入試試験などには応用問題のほうがよく出題されます。
だから難しいわけなんですが、その難関を通り抜けるために応用問題が解けないとだダメだと考えて、応用問題をとにかく解きまくる人がいますが、いかがでしょう?
解けるようになったでしょうか。
実はちょっとした試験勉強の落とし穴なのがこれなんです。
というのも、基礎が身についていないのに応用問題、つまり難しい問題を解こうとしてもそう簡単に解けるもんでもありません。
そしてまた、応用問題の解説を読んだところで、なかなか理解できるもんでもありません。
それはやはり基礎力がついていないからです。
基礎問だからと言ってバカにせず、しっかり理解しておきましょう。
基礎問題というのは基礎なわけですから問題数は多くありません。
一方、応用問題というのは応用なわけですから、いくらでも問題は作れます。
しかし、その応用の元となった基礎を一つ身に着けておくかおかないかで、大きく道が分かれるということを念頭に置いておきましょう。
まとめただけで満足している
授業の内容や、教科書、説明書の内容を自分流にわかりやすくまとめるのは非常に重要なことです。
ただし、これも、英単語フラッシュカードを作っただけで満足してしまうのと同じで、それだけで満足、すなわち勉強した気になってしまいがちなのが落とし穴です。
ノートにまとめることと、脳に記憶することはまた別です。
しかし、ある勉強科目に対して、(勉強の)準備や、体制が整ったという第一段階における達成感が、その科目自体をひととおり勉強したという達成感と勘違いをしてしまいます。
ですので、ノートをまとめるのは何のためにまとめるのか、最初に目的を作った方が良いかと思います。
教科書一冊暗記するのは大変だから、要点だけをノートに(憶えやすいように)まとめるため。
とか、授業の予習として自分なりに教科書をわかりやすくまとめて、授業はノートを確認しながら受けて、そのまとめノートを完成させる。
その後は試験勉強用、暗記用テキストとして使用する。
など、考えてみましょう。
要はまとめたノートを作っても、その内容を覚えない限り意味はないということです。
ぶっ続けで勉強する
小学校から高等学校まで、授業の時間は40分から50分、大学となると90分と伸びていきます。
これは、人間が成長していくうえでそれぞれのステージにおける集中力の持続力を意味しています。
簡単に言えば、大きくなればそれだけ集中力が持続する時間が長くなるということです。
しかし、ご存知のように、次の50分間勉強に集中するためには、間に10分間程度の休み時間を挟んでいます。
これは教室移動のためにとられた時間ではなく、脳を休ませ、10分後からまた集中力を高めていくための時間です。
だからどの教育機関でも、この「休み時間」という時間が採られているのです。
これは家庭学習でも同じです。
休日一日中、放課後夜遅くまで机に向かって勉強することもあるかと思います。
1時間に1回は休憩をはさんだ方がよいでしょう。
もちろん、学校既定の授業時間よりも長く集中力を持続できる人もいます。
休憩をどこで入れるかは、自分の集中力がどれぐらい続くかで決めればよいでしょう。
とにかく、どこかで休憩をいれないと、この集中力持続時間を越えて読んだもの、聞いたものは効果的に脳に記憶されません。
ノートの字が小さい
基本的にノートは授業の内容や教科書をまとめて後に復習や確認、暗記用として使うべきだと考えます。
ですので、あまり字が小さいと、自分が書いたものでも読みにくくなり、書くだけ書いて後で見直さない、「書きっぱなし」になる恐れがあります。
しかも、小さい字でノートをとるということは、それだけ、一つのページに文字がつまり、内容が詰まるということですから、尚更読み返すのが億劫になりそうです。
せっかく、字が小さい教科書や辞書や参考書を調べてまとめて書くノートですから、少々汚い字でも、大きく書きましょう。
当然、内容を覚えるためにも大きい字でインパクトのあるノートの方が覚えやすいはずです。
反復復習をしない
テレビで、一度見たものは忘れないという超天才が東京大学に存在するというのを見たことがありますが、東大生はみんなそんな人なんでしょうか。
そんな能力が無いと入れない超難関なのでしょうか。
もちろん違いますよね。
皆、一度だけ聞いた、見た、読んだだけでは、記憶できません。
超天才以外の人間が、1つの事を頭に記憶しようと思ったら、絶対に反復復習が必要です。
反復復習をしない傾向にある人は、これまでに紹介してきた「作業しただけで満足」「まとめただけで満足」する傾向も同時に持ち合わせていそうです。
一度テキストを読んで「なるほど」「へ~そうなんだ」と思ったことで、自分の頭にそのことが記憶されたと思いがち、満足してしまいがちです。
何度も言いますが、記憶するには「反復復習が絶対に必要」です。
新しい問題に手をつけたがり
もちろん、これまでの基本的な問題等をこなしてきてからの、新しい問題に進もうという気持ちでしょう。
しかし、その前にもう一度いままでやってきた問題を復習して、完璧にしましょう。
基本がしっかりと身につくことによって、応用問題やレベルが一段階上の問題を解くカギを手に入れられます。
そして、それらの問題自体も基礎力となって、さらに難度の高い問題を解くためのチカラとなってくれます。
これを逆に言うと、新しい問題に早々に手をつけていると、基礎力がついていないので、ちんぷんかんぷんだった、ということもあり得ます。
そして、そこで行き詰って、精神的にも勉強意欲を削がれ、スランプになったりします。
そうなった時は、焦らず、もう一度基本的な問題から完璧に解いていってみましょう。
何冊もの参考書に手を出す
一冊の参考書を読んでいて、その内容が難しいからといって、新たに別の参考書を買う。
これは自分の理解力が無いのを参考書のせいにしているだけです。
同じ問題で同じ答えであるものを、独自の視点や考え方で捉え、解いていく方法を教えてくれるのが、それそれの参考書の持ち味ではあります。
しかしながら、どの参考書も教えていることは、方法さえ違いはあれども、同じ問題同じ答えです。
そこへたどり着けないのは参考書の教え方が悪いのではなく、自分にセンスがないのだと思いましょう。
まずは、焦らず、一冊の参考書を読み解きましょう。
ノートをきれいにまとめがち
何度も言ってきたように、ノートは覚えるために作るもので、授業や教科書をまとめることが最終的な目的ではありません。
つまり、きれいにまとめても、覚えなければ意味がないのです。
逆に走り書きでノートというよりメモみたいな書き方でも、後で読み直して理解ができ、覚えることができれば、それはそれで構わないのです。
やはりノートはきれいにとりたい、作りたい思ってしまうのが、人の気持ちというものです。
なので、授業中でも、自主学習中でも、色とりどりのラッションペン(蛍光ペン)を巧みに使う。
時にはシールを張ったり、自作のキャラクターまで登場させたりと、世界で二つとない、素敵なノートの作成に余念がありません。
そして、それが出来上がると、見事な出来栄えに満足し、かなり深く学習ができたように感じて筆を置く。
おいおい、覚えなくていいのか?って感じです。
インプットばかりでアウトプットしない
第二言語の習得などもそうですが、聞いているだけでは覚えることや実用化には至りません。
やはり覚えた単語は「使う」というようにアウトプットが必要です。
使わないと勉強した労力も半分は水の泡となって消えるでしょう。
ただ、このような英単語などは言語の一部ですから、アウトプットしようと思えばするチャンスはあります。
ですが、その他数学の方程式、歴史、科学というような、ひねくれ生徒に「こんなの勉強したって社会に出たとき本当に役に立つの?」と言われそうな科目は、日常生活の中では効果的なアウトプット方法がありません。
これらに関しては、やはり模擬試験などを定期的に受けて、覚えたことが実際にテストで役に立ったという直接的なアウトプットで実績を積んでいくしかありません。
勉強法やその計画が目的になってしまう
「準備して満足」「まとめて満足」「キレイなノートで満足」、といった、ここまでに紹介してきた勉強法のことです。
勉強法や学習計画というのは試験に合格するためにあり、また学んだものをその後しっかりと脳と体に覚え込ませ、外の世界で活かすためにあります。
そのために、まずは単語帳やノート、参考書や問題集といった教材のクオリティを高め、勉強するモチベーションを上げようと試むのです。
しかし、いつしかそれを達成することが目的と化してしまう場合が多くなってしまいます。
そして、それに気づいていない、つまりまだ勉強は始まっていないということに気付かない人も結構いますので、気を付けましょう。
️意外と効率のいい勉強法も紹介
ではここで、NGな勉強法とは逆に、意外と効率のいい勉強方法もご紹介します。
「まさか!?」と思うようなものもいくつかありますが、騙されたと思って、いや、気分転換に試してみてください。
思わぬ勉強効率の向上が望めるかも!?
踏み台昇降勉強法
高さ20㎝ぐらいの平らな台、もしくはステッパーを用意しておいて、その台に昇り降りしながらテキストを読む。
という勉強方法です。
リズム良く、昇って降りて昇って降りてを繰り返しながらテキストを読んだり、暗記カードをめくっていくと、机の上でただ本を読むよりも何故か内容が頭に入っていきます。
リズムに乗って覚えられるからなのか、勉強とは関係ない筋肉を動かすことによって、脳が活性化されるからなのか、全く良くわかりません。
逆に「本当にそんなので勉強に集中できるのか?」と疑問にも思います。
まさにこれこそ「騙されたと思って」やってみるだけの価値はある勉強法ですので、試してみてください。
ただし、運動しながらの勉強ですので、できることが限られます。
テキストや参考書を読む。
フラッシュカードで単語を覚える。
といった暗記向きです。
書いたり測ったりという作業的なことはできないでしょう。
体で覚える
上記の踏み台を昇降するやり方でなくても、体を動かして覚えるというのは案外古くから効率的だと考えられてきたようです。
たとえば、だいぶ昔、日本人は学校ではなく「寺子屋」とかいう私塾で勉強していた頃。
中国から渡ってきた学問、多くは倫理道徳を教えるものだったようです。
孔子の「論語」や「漢詩」などを覚えたり、書き写したりするのが勉強だったようです。
それらを暗誦するときに、ただ机の前に座って書物を読むというわけではなかったようです。
庭に出て、先生と呼ばれる、もちろんすでに完璧に暗記している人の後ろについて、庭をぐるぐる歩き回りながら暗誦したそうです。
また、ヨーロッパなどのキリスト教系の寺院には長めの回廊があり、修道士たちはそこをぐるぐる回りながら経典を暗誦したという話も残っています。
そして、実際の目的はわかりませんが、イスラム教徒も経典のコーランを唱える時、座禅を組んだ格好で座ったままですが、上体を左右に大きく動かしなら唱えています。
これも、やはり体を動かし、リズムに合わせて憶えてきたためだからではないかと思います。
ふせんを家中に貼りまくる
暗記モノの勉強にはかなり有効です。
暗記モノというと、簡単に言えばそれを暗記し、テストの時にちゃんと思い出せれば事足りるものなんですが、暗記って簡単にできるものではありません。
たかが暗記、されど暗記ですね。
そこで、覚えたいものとは、できるだけ長い時間、多い回数、生活の中で触れ合うことによって、いつの間にか覚えてしまっている。
というようにするのが、この勉強法、暗記法です。
例えば、英単語を書いた付箋・ポストイットをその単語と関連する家具に張り付けたりすると、実物と単語が完全に結びついていますから、かなり効率が良いです。
家具類や家の中の物と関係のない単語、もしくは暗記する事柄などは、トイレのドアの内側に張る、つまり、便座に腰掛けた時に目の前に暗記表等がある状態にするというのはどうでしょう。
短い時間しかトイレには滞在しませんが、これが、案外記憶に残る暗記法なんです。
自分の部屋のデスクといった日常的な勉強スペースを飛び出して、「ちょっとした異空間」で見聞きしたものは、結構頭に残っているものなんです。
テストのとき、「あ、これトイレで覚えたやつだ!」って頭に記憶が蘇ってくるはずです。
もちろん、トイレだけじゃなくても、ちょっと変わった異空間、つまり勉強をするような場所じゃないところなら、それなりの暗記効果は見込めます。
学生さんなら、自分の通っている学校で、「夏休みの受験勉強合宿」みたいな企画があるかと思います。
なんでわざわざ合宿なのか?
毎日通ってる学校に、夏休みも同じように通い、いつもの教室で勉強しても、勉強時間は変わらんのじゃないか?と思うことだと思います。
結局あれも同じことで、合宿という非日常的な生活と空間の中で勉強することによって勉強したものが記憶に残りやすいためです。
️勉強に悪影響な習慣
勉強というものは、年に1回すればよいものではなく、月に1回、週に1回でも少なすぎて、絶対に身に付きません。
週5日で学校に通って、さらに予習復習と塾にも通っている優等生がクラスに1人はいると思いますが、それだけやるから優等生になれるんです。
「優等生」ってどんだけすごいのかというと、結局は単に学校の授業についていけて、テストで良い点を取っている人の事です。
でも、そんな当たり前な人になるためには、結構な努力が必要なんですね。
はい、そこで、勉強は習慣づけることが大事だということがわかります。
そして、逆にその毎日の勉強のリズムを崩してしまう悪習慣もあることがわかると思います。
勉強と言うものが、精神的にも多少の面倒さといった苦痛を伴うものである限り、それとは逆の悪い習慣というのはすぐ身についてしまいます。
そして、なかなか直せないものです。
これから、その、勉強生活に悪影響を及ぼす習慣をいくつかご紹介しますので、ちょっと気を付けておきましょう。
不規則な生活
人間の体には体内時計というものがあり、普通に生活していると、毎日同じ時間に眠くなり、同じ時間に目が覚めて、同じ時間に腹が減ってくるものだと思います。
そこで、毎日同じ時間に勉強をしていたら、体はその時間に、その体の持ち主が何も言わなくても「勉強がはじまるぞ!」と、臨戦態勢に入ります。
そのように、人間は、寝る時間、勉強する時間帯を体で憶えて、リズムを作り、その時間がちかづくと一番その動きができやすいように体調や脳を調整しているわけです。
それが、昨日は食べたが、今日の朝食は無し。
昨日は深夜までテレビを見ていて睡眠不足、今日はちょっと授業中に居眠りしてしまった。
今夜は飯も食わずに早寝する。
なんて生活をしていると、体は「いったい、いつ起きるように体内時計をセットすればいいの?夜は何時ぐらいから脳を休ませるようにしたらいいの?」と混乱してしまいます。
すると、体は勉強に適した時間帯を調整することができず、脳が活性していない時に必死で暗記ものをして、その日のうちに全部忘れてしまったりします。
毎日、一生規則正しい生活をするのは大変ですが、受験勉強期間など、ここで頑張らなければという時期はできるだけ規則正しい生活を心がけましょう。
すると、逆に体は勉強に一番適した時間帯を覚えて、その時間に一番脳が集中できるように調整してくれます。
これも、効率の良い勉強法の一つといえるでしょう。
睡眠時間がバラバラ
起きている間は日によってやることやらなくてはならないことが変わります。
先に述べたように、規則正しい生活を送るための原則は、同じ時間に同じ長さの睡眠を取ることです。
バランスの悪い食事
食事のバランスは、勉強のみならず、生活の中の色んな事に影響を与えます。
直接的に脳を活性化させる栄養を摂るのはもちろん大事です。
体調を崩して寝込まないようにするためにも、偏った食生活は避けなければなりません。
勉強も仕事も何事も「体が資本」です。
お酒やタバコ
成人に達している学生さんであっても、「猛勉強」しなければならない期間は、酒タバコは控えましょう。
タバコは体に良くないのはご存知かとおもいます。
毛細血管が縮み、血行が悪くなり、頭をぼうっとさせます。
タバコを吸うことによって、およそ勉強に適した心身を作ることはできません。
「勉強のストレスを発散させるのに吸いたい、吸えないとさらにそれがストレスになる」と言う人もいます。
しかし、そういう精神状態に陥ってしまうほどタバコを吸っていては、絶対に勉強効率は上がりません。
体が蝕まれてしまい、勉強どころではなくなるでしょう。