使わないと勉強した労力も半分は水の泡となって消えるでしょう。
ただ、このような英単語などは言語の一部ですから、アウトプットしようと思えばするチャンスはあります。
ですが、その他数学の方程式、歴史、科学というような、ひねくれ生徒に「こんなの勉強したって社会に出たとき本当に役に立つの?」と言われそうな科目は、日常生活の中では効果的なアウトプット方法がありません。
これらに関しては、やはり模擬試験などを定期的に受けて、覚えたことが実際にテストで役に立ったという直接的なアウトプットで実績を積んでいくしかありません。
15.勉強法やその計画が目的になってしまう
「準備して満足」「まとめて満足」「キレイなノートで満足」、といった、ここまでに紹介してきた勉強法のことです。
勉強法や学習計画というのは試験に合格するためにあり、また学んだものをその後しっかりと脳と体に覚え込ませ、外の世界で活かすためにあります。
そのために、まずは単語帳やノート、参考書や問題集といった教材のクオリティを高め、勉強するモチベーションを上げようと試むのです。
しかし、いつしかそれを達成することが目的と化してしまう場合が多くなってしまいます。
そして、それに気づいていない、つまりまだ勉強は始まっていないということに気付かない人も結構いますので、気を付けましょう。
️意外と効率のいい勉強法も紹介
ではここで、NGな勉強法とは逆に、意外と効率のいい勉強方法もご紹介します。
「まさか!?」と思うようなものもいくつかありますが、騙されたと思って、いや、気分転換に試してみてください。
思わぬ勉強効率の向上が望めるかも!?
踏み台昇降勉強法
高さ20㎝ぐらいの平らな台、もしくはステッパーを用意しておいて、その台に昇り降りしながらテキストを読む。
という勉強方法です。
リズム良く、昇って降りて昇って降りてを繰り返しながらテキストを読んだり、暗記カードをめくっていくと、机の上でただ本を読むよりも何故か内容が頭に入っていきます。
リズムに乗って覚えられるからなのか、勉強とは関係ない筋肉を動かすことによって、脳が活性化されるからなのか、全く良くわかりません。
逆に「本当にそんなので勉強に集中できるのか?」と疑問にも思います。
まさにこれこそ「騙されたと思って」やってみるだけの価値はある勉強法ですので、試してみてください。
ただし、運動しながらの勉強ですので、できることが限られます。
テキストや参考書を読む。
フラッシュカードで単語を覚える。
といった暗記向きです。
書いたり測ったりという作業的なことはできないでしょう。
体で覚える
上記の踏み台を昇降するやり方でなくても、体を動かして覚えるというのは案外古くから効率的だと考えられてきたようです。
たとえば、だいぶ昔、日本人は学校ではなく「寺子屋」とかいう私塾で勉強していた頃。
中国から渡ってきた学問、多くは倫理道徳を教えるものだったようです。
孔子の「論語」や「漢詩」などを覚えたり、書き写したりするのが勉強だったようです。
それらを暗誦するときに、ただ机の前に座って書物を読むというわけではなかったようです。
庭に出て、先生と呼ばれる、もちろんすでに完璧に暗記している人の後ろについて、庭をぐるぐる歩き回りながら暗誦したそうです。
また、ヨーロッパなどのキリスト教系の寺院には長めの回廊があり、修道士たちはそこをぐるぐる回りながら経典を暗誦したという話も残っています。
そして、実際の目的はわかりませんが、イスラム教徒も経典のコーランを唱える時、座禅を組んだ格好で座ったままですが、上体を左右に大きく動かしなら唱えています。
これも、やはり体を動かし、リズムに合わせて憶えてきたためだからではないかと思います。
ふせんを家中に貼りまくる
暗記モノの勉強にはかなり有効です。
暗記モノというと、簡単に言えばそれを暗記し、テストの時にちゃんと思い出せれば事足りるものなんですが、暗記って簡単にできるものではありません。
たかが暗記、されど暗記ですね。