一社とても良いと思う提案をしてくれた会社があったのでそこに決めたいのですが、社内会議において上司からいくつかその提案内容についての質問がでてきました。
その質問を先方に伝えて、詳細を教えてもらいたいです。
そうした時に、「昨日ご提案いただいたデザインについて、詳細をご教示いただけますでしょうか」と先方の担当者にご連絡します。
例文3「差支えのない範囲でご教示下さい」
出展する展示会で、他の出展社はどんな会社がいるのか気になりました。
展示会が近くなれば、大抵の展示会では公式サイトで出展社一覧が公開されます。
でも社内会議で、同業他社の情報を集めて展示内容はそれによって考えたいという意見が出てきたのです。
どんな会社が何社出るのか、出展内容もわかれば完璧なのですが、展示会主催社でもそんなことは把握していないでしょう。
もし把握していたとしても、公式サイトでまだオープンにしていない情報を教えてくれるとは思えません。
でも、「現時点では10社ですよ」、とか「例年は30社ですね」とか、「去年の出展者一覧なら参考としてデータでお渡しできますよ」など、少しでも情報を貰える可能性もあります。
そんな場合には、「差支えのない範囲でご教示いただければ幸いです」と、相手の立場を慮りつつ、まだ公開できないであろうことは把握しているのだけれど、その上でも知りたいのでというニュアンスを混ぜつつ問い合わせてみます。
例文4「その節は、ご教示くださいますようお願いいたします」
いくつかのバス会社に、社内行事で貸切バスを一日借りたらいくらになるかの見積りをお願いしていました。
一社とても良いなと思うところがあったのでほぼそこに依頼することに決まりかけていたのですが、社長都合で社内行事が延期になってしまいました。
まだいつに延期するかが確定していないので、一旦貸切バスの予約はキャンセルすることになりました。
でも、ルートや時間などいろいろ相談に乗ってもらい、初めての貸切バスを借りる行事ということもあっていろんなことを教えてもらっていました。
また相談をするかもしれませんので、顔はつないでおきたい。
そんなときは「日程が決まりましたらまたご相談させていただくことになるかと思います。
その節は、ご教示くださいますようお願いいたします」とお伝えしましょう。
例文5「ご教示を賜り、ありがとうございました」
先日、取引先の方とゴルフへでかけました。
実はゴルフは打ちっぱなしにいったことしかなく、ゴルフ場へ行くのは初めてで、とても接待ゴルフができるような実力はありませんでした。
でも、先方は「やったことないなら教えるから!」と気さくに言ってくれてでかけることになり、ゴルフ場でもとても丁寧に教えてくれました。
いろいろ教えてくれてありがとうとお礼のメールを送るときは「先日はいろいろとご教示を賜り、ありがとうございました」という感じで使いますね。
「ご教示」の言い換え
では、この「ご教示」は他にどんな言葉で言い換えることができるでしょうか。
お教え
上でもご紹介しましたが、教示は教えるということですから、教えてくださいに敬語接頭辞の「お」をつけて、「お教え下さい」と言い換えることができます。
ご指導
教え導くという意味ですから、「指導」という言葉で言い換えることもできます。
「指導してください」に敬語接頭辞の「ご」をつけて、「ご指導ください」ですね。
「ご指導ご鞭撻の程」と、鞭撻という言葉と合わせて使われることも多いです。
鞭撻とは「べんたつ」と読み、鞭打って強く励ますという意味です。
「今後共ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」のように使います。
ご指南
「指南」も、教え導くことを意味する言葉です。
指南車(しなんしゃ)といって、中国で昔使われていた方向指示が語源になっています。
指南車は歯車仕掛けになっていて、台車の上に仙人をかたどった人形が乗っていて、指を指しています。
指南車には方位磁針の機能はないので、方位を自分で見つけて指差すことはできません。
指南車を地面において人形の指で南側を指ささせます。