CoCoSiA(ココシア)

「ご賞味ください」の意味と失礼にな...(続き5)

要冷凍食品を召し上がっていただくためには、それ相応の配慮を忘れないようにしましょう。

相手が嫌いなものではないか?

食べ物を渡す時の言葉以外の注意点の3つ目は「相手が嫌いなものではないか?」です。

これは飲食業界に携わる人間ならば知っていて当たり前、配慮をする必要もないくらいのレベルで普段から意識しておいてもらいたい事ですね。

他人の味覚というものは万人が共通している訳ではありません。

甘いものはすべての人が好きだろう、という発想も時としてリスクを背負わなければならない事態になってしまうかもしれません。

それくらい人の味に対する好き嫌いは千差満別どころのものではないのです。

それなのに相手の嫌いなものばかりお出しして「ご賞味ください」などと言ってしまったら、もうこんな店、二度と来るか!というような結末が待っているかもしれませんね。

飲食に関わる仕事をされている方は、お客様へのおもてなしの心と配慮・気配り・心配りというものは必須事項中の必須事項なのです。

相手の嫌いなものを平気な顔をして出してしまうその無神経さでは、とてもお客様相手の仕事をやりこなすのは至難の連続かも分かりませんね。

できれば好みを事前にリサーチ

もしあなたが飲食のプロを自覚するならば、料理を作る腕自慢ばかりでなく、相手への気遣いというものをもっと磨くべきでしょう。

そうすれば料理を提供する相手の好みを事前にリサーチする事も可能になりますし、お客様からの満足の声もより多くいただけるのではないでしょうか?

とにもかくにも、お店をやっている人間からすれば「リピーター」のお客様というのは非常に重要になってくるものです。

そしてそのお客様の口コミによってそのお店の人気はますます上がっていくはずです。

だから、自分のこだわりの料理ばかりを出すのではなく、お客様の生の声を素直に拾って料理に反映させるべきなのです。

ここまでの配慮・気遣いが出来るようになっていれば自信を持って言えるはずですよね、「ご賞味ください」という言葉を。

出すタイミングも重要

食べ物を渡す時の言葉以外の注意点の4つ目は「出すタイミングも重要」という事です。

あなたが「ご賞味ください」と言えるタイミングは、相手の方が食べる体制を整えてからです。

それを確認もせずに食べ物を運んでくるのはどうでしょうか?

またもしかしたら、相手の方の気分がすぐれない時もあるでしょう。

そんな時というのは空腹であっても食事が喉を通らない時もあります。

また、悲しい時や気分が落ち込んでいる時も食欲というのはもう一つわかないものなのではないでしょうか?

よって美味しそうな料理も出すタイミングを間違えてしまったら、せっかくの苦労が水の泡、という事態にもなりかねないという事が言えるのです。

マナーの基本

食事を楽しむためには、料理を出す方、料理をいただく方、それぞれのタイミングがしっかり一致していることが重要です。

もしお客様が全然空腹でなかったなら目の前にどっさりと料理を並べられてしまったら閉口するでしょう。

反対に空腹で仕方がない時にほんのちょっとのお口直し程度の一品を出されてしまったら、自分の食欲を隠し切れなくなりガツガツやってしまうかも分かりません。

そんなことになったら相手の方の名誉もプライドもガタガタに崩してしまいますよね。

食事にはテーブルマナーなどといったいろいろな格式が存在しますが、食べる方のマナーばかりを重視していると、料理を出す方のマナーがないがしろになってしまう事もあり得ます。

心から「ご賞味ください」と思っているのなら、相手の方が今、どのような思いでテーブルにつき目の前の料理に向き合おうとしているのか、そのあたりのニーズをつかむことは「ご賞味ください」と言う側の最低限のマナーとして知っておくべきことでしょうね。

紙袋はどうする?

食べ物を渡す時の言葉以外の注意点の5つ目は「紙袋はどうする?」です。

料理を完食できる方ならばいいでしょうが、中には小食でとても食べきれない、という方もいらっしゃるかも分かりません。

そのような方のためにさりげなく紙袋や持ち帰りに便利な手提げの紙袋類を前もってご用意しておくことも、「ご賞味ください」と言う側の気遣いの一つと思ってみてもいいのではないでしょうか?

料理の種類によっては女性では食べきれないものも結構あるものです。

特に中華料理などはボリュームもあって女性だけではテーブルの上の料理を食べきれないケースもあるでしょう。

そのような時のために、持ち帰りに気を遣わせないような配慮も欲しいところです。

美味しいものは自分だけでなく家族全員に味わってもらいたいと思うのが人情。