経費を惜しむのではなくしゃれた感覚で持ち帰れるような紙袋の存在は、お客様に言いようのない安心感を与えるかもしれませんよ。
なかなか入手しにくい珍しいものを選ぶ
食べ物を渡す時の言葉以外の注意点の6つ目は「なかなか入手しにくい珍しいものを選ぶ」です。
人はプレゼントや贈物に弱い生きものです。
特に食べる事は人間が生きていく上で切っても切れない関係。
だから食べることは人間のあらゆる欲望の中でも絶対に失くすことのできない不変のものであり、そんな食べ物を贈られる問う事は「喜び」以外の何物にも代えられない感情なのです。
そんな不変の要望である「食べる」行為も、「飽食」といって毎回、同じものばかり食べていたらさすがに食べ飽きてしまって、別の味を求めるようになるのもこれ、人間の本能の一つのようですね。
だから、食べ物を渡す方の人は工夫が必要になります。
せっかく「ご賞味ください」と言うのですから毎回、同じものばかりを渡していたのでは芸がありません。
何か気の利いた、そしてなかなか入手しにくい珍しいものを提供するのです。
そうすれば、その料理がますます人間関係の幅を広げてくれるのは、疑いようのない事実となってあなたに却ってきてくれる事でしょう。
話に花が咲く
いつも当たり前のコース、同じ食べ物を注文していたら、食べ物に関する話題は食卓には出てこないかも分かりませんね。
しかし、珍しいものを食卓に出してもらえたら、それだけで話の輪があっという間に広がってゆくものです。
それくらい、ほとんどの人は美味しくて普段お目にかかれない珍しい食べ物に興味津々という訳なのです。
但し、いくら珍しいもの医がいいからと言って、ゲテモノと呼ばれるような食べ物はいけませんよね。
これではいくら味が珍味であってもとても「ご賞味ください」と言えるような雰囲気にはならないでしょうからね。
期間限定、数量限定に弱い人が多い
珍しい食べ物が、どうして人々の心を動かすのか。
それは食べ物に関わらず「期間限定」「数量限定」という言葉に人は異常なくらい反応するからなのです。
スーパーなどに買い物に行った際「期間限定品」とか「数量限定品」などというPOPや貼り紙を見た事はありませんか?
そしてその売り場には大勢に買い物客が押し寄せているシーンもありませんか?
これが人間の根本的な部分なのです。
他人が持っていないもの、今しか味わえないものに人は購買欲を思いっきりかきたてられるように出来ているようなのです。
これは今も昔も変わらない人間の本能のようなものなのでしょう。
料理をお出しする人が自信をもって「ご賞味ください」という前に今ここで紹介いたしました6つのことを忘れずに行えば、あなたの評価は以前にも増して上がることでしょう。
間違った使い方は恥ずかしい!要注意!
如何だったでしょうか?
今回は「ご賞味ください」にtづいて、いろいろと紹介させていただきました。
では「ご賞味ください」についてもう一度、振りかえっておきますと、
・「賞味」の意味
・「ご賞味ください」が使われている場面
・「ご賞味ください」の間違った使い方
・言葉以外にも食べ物を渡す時の注意点
というポイントで「ご賞味ください」を紹介していって参りました。
さて、そもそも「ご賞味ください」という言い方は、相手がお客さんの立場である時が最もこの言葉を使うに当たって違和感なく使える言い方になるはずです。
料理を作る側の人は、大事なお客様に対して敬意を払い、あわよくば出した料理を褒めてもらって「覚え目出度い存在」になりたい、と思ったりもするものです。
だからくれぐれもこの言葉の使い方は間違えないようにしましょう。
自分の魂胆があまりにも露骨に出過ぎてしまったら、何のための料理の振る舞いか分からなくなりますからね。
言葉の使い方を誤ってしまうと、せっかくのそれまでの努力が水の泡になってしまうのはどこの世界でも同じようですね。