たとえば、勤務時間中の講習はもちろん、自分の興味のあるプロジェクトに勤務時間の一部を当てることを推奨するなど、なんにでも取り組める状況を作ることが活性化に繋がります。
モチベーションも高まりますし、スキルアップにも自然とつながっていくのです。
4、コミュニケーションを計る
社内での定期的なコミュニケーションはとても重要です。
と言っても、飲みニケーションと呼ばれる個人のプライベートな時間と金銭を割かせての上司だけが楽しいただの飲み会はコミュニケーションとは言えません。
部下が、「上司が自分のために時間を取ってくれている」と感じられるコミュニケーションが大切なのです。
定期的に話を聞いたり、意見を吸い上げたり、どうしても飲みニケーション的なものがしたいのならランチミーティングという手もあります。
ランチなら拘束時間が一時間と決まっているので上司との食事に抵抗感がある人でも参加しやすく、子どものお迎えがあるので定時で帰りたいという人に対しても有効です。
5、責任感を持たせる
責任感を持っていると、仕事への取り組み方も異なってきます。
特に新入社員ではなく中堅以上の社員に対して、責任を実感させることは育成に繋がりやすくなります。
責任のあるポジションにつけるなどして、今までとは違うやりがいを見出させ、今まで上司にまかせていたクレーム処理の鎮火作業のようなちょっとした修羅場を経験するのも後に役立ってくるはずです。
新規事業を立ち上げる場合のリーダーポジションにつけたり、海外支社に出向したりというのでも良いでしょう。
新人時代と比較して仕事には慣れた反面、新鮮さがなくなってきてマンネリ化している中堅社員にとっては、ちょうどよい刺激となり、再び成長していると実感できるようになります。
自分の能力でできることとできないことの切り分けができるようになり、足りないものを知ることで勉強すべき点を洗い出すこともできますし、謙虚な気持ちも持たせることができます。
入社してから比較的早い段階から期待をかけ、責任のあるポストを用意することがなにより大切なのです。
チームを持たせる
チームを持てば責任感も育ちやすくなります。
またこれは『リーダーシップを身につけさせる』ことにも繋がります。
リーダーに必要なスキルのひとつが、一緒に働く仲間を信頼して良い関係を築くというパートナーシップです。
これはリーダーだけではなく、良い人間関係を構築しながら日々勤務する上でも重要なスキルではあります。
リーダーの立場になる場合にはこれが更に重要視されるのです。
肩書だけリーダーになっても、仲間を信用していない、良い関係が築けないでただ指示だけしているようなら、ただ権力を振りかざすだけのはた迷惑なリーダーでしかありません。
そうした空回りにならないよう、チーム・メンバーと対等な関係を保ちつつリードしていけるようになることが理想です。
6、リーダーシップを身につけさせる
リーダーシップのある人間には部下もよくついてきますし、リーダーの仕事の仕方を見習って部下も効率よく働くようになるでしょう。
チームワークが良ければ社内の雰囲気もよくなり、仕事の能率アップにもつながります。
更に、良いリーダーの下で育った人は、良いリーダーになる可能性が高くなります。
新入社員を採用する際に、今いる社員よりも高いリーダーシップを持つ人を採用するようにするというのもおすすめです。
見る目のない人事担当の人の場合、リーダーシップ能力の高い新人を「生意気で協調性がない」と判断して採用しないというケースも多々見られます。
面談用のアピール用にでしゃばっているのと、真のリーダーシップ能力を見極めて採用できると良いでしょう。
面接のときには経営陣や社内のトッププレイヤーが面接官として参加し、面接対策の上辺だけのリーダーシップなのか、本当に本人が持っているリーダーシップなのかを対面することで見極めることができる場合もあります。
面接という短時間の間では、リーダーに向く資質のある、ものごとをしっかり考えて冷静に判断する、一面からではなく多面的にとらえて批判的な見方もできるというタイプはどちらかというと協調性がなく批判的でおとなしい人間と誤解されがちです。
長期的にはそのような人こそリーダーに向く可能性も高いので、面接担当官の見る目も非常に問われるところですね。
7、PDCAを意識させる
PDCAサイクルという言葉は、昨今だいぶ浸透してきたのではないでしょうか。
PlanのP、DoのD、CheckのC、ActのAを取って『PDCA』です。
計画して実行し、それがうまくいっているか確認をし、軌道修正して進めるということになります。
これが、いわゆるブラック企業ではひたすら『Do』のみ、上司の計画というよりただの思いつきに従って、無理難題なのにCheckもActもなくひたすらDoのデスマーチで消耗していってしまいます。
言わずもがな、これでは駄目です。