まずやり方を教えて、次に実際に一緒に作業をしてみて教えることが大切です。
OJTという言葉もだいぶ浸透してきました。
OJTとは、「OntheJobTraining」の頭文字をとったものです。
実際に仕事をしながら学んでいくということになります。
ここで勘違いしてはいけないのは、なにも知らない新人をいいからやれ、やればわかるから、と言って現場に放り込むことがOJTではないということです。
事前の予備知識もなくただ現場に放り込まれて、何をすればよいかわからず何もすることがなくて暇になってしまったり、「なにも知らないのか、ちゃんとわかっているやつを出せ!」とお客様に怒鳴られてしまったりすれば、モチベーションが下がってしまうのは当たり前です。
また、現場でも自分の仕事をするだけでいっぱいいっぱいなのに、自分の手を止めて新人に教えなければいけないというのは大変な負担です。
教育係やメンターを設定し、教育に割けるだけの時間の余裕が持てるよう、仕事量を減らすなどのシステムは必須となります。
そうした措置がなければついた人の人柄や忙しさで新人教育の中身が左右され、きっちり教えてもらえる人と、ただ放置されたり雑用を押し付けられたりするだけの人が出てきてしまいます。
名ばかりの実践教育にならないよう、注意が必要です。