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育成のコツ18個。優秀な人材を育て...(続き4)

実現可能な計画を練り、定期的に見直して刷新し、よりよい方法で進めることを意識しましょう。

8、褒めるところと指導するところを見極める

新しく入社した人に研修が行われることはよくあるパターンでしょう。

マナー研修なども大切ですが、まず会社の雰囲気を知ってもらうことが第一です。

ネガティブなイメージで言えば『洗脳』するということになります。

この会社の価値観を知ってもらい、それを共通の価値観として把握してもらう必要があるのです。

このためには大人でも号泣する研修だ、と得意げにトレーナーが言うような、外部の厳しい研修を採用する会社もあるかもしれません。

とにかく否定し上からの命令は絶対だと思わせる洗脳タイプの研修は、軍隊の訓練ではつきものです。

ただ、これは優秀なリーダーがいて、そのリーダーの指示に瞬発的に従うことでチーム全員の命を守るためのものなので、一般企業においてはやりすぎな感じも否めません。

ブラック企業が表沙汰になりつつある現代では、人権問題にも発展しかねないでしょう。

新入社員にとっては苦痛でしかありません。

厳しく指導することもときには必要ですが、それだけでは人間関係は回っていきません。

厳しくするのと同じだけ、丁寧で優しい指導も重要だということは念頭においておきましょう。

たとえば導入研修の担当者がいて厳しく指導を行うとしたら、採用に関わった人事担当が丁寧に接してメンタルを担当するといった具合が良いでしょう。

面接時に関わった担当が親身になってくれると、新入社員としても心強いですし、味方だと感じて相談もしやすくなります。

9、プロジェクトに参加させる

なにかのプロジェクトに参加するということは、チームワークの勉強になります。

興味のある分野を広げスキルアップにもつながりますし、責任感ややりがいも持てるかもしれません。

普段の仕事とは違う業務内容なら視野も広がり、いつもの仕事についての見方も変わってくるかもしれません。

10、社外とのコミュニケーションを取らせる

これはリーダーシップを身につけることとも関連があります。

リーダーシップとは一朝一夕で身につくものではありません。

リーダーシップを発揮できるようになるにはとても時間がかかるものです。

実際にリーダー候補に抜擢されてからでは間に合わないので、新人の頃から準備を始めるべきなのです。

リーダーに必要なスキルのひとつが対人スキルです。

そもそもリーダーシップというものは、リーダーひとりが持って入れば良いというものではなく、チーム・メンバー全員が持っており互いに補い合いながら進んでいくことが理想なのです。

更にはボスマネジメントといって、自分の上司に対してリーダーシップ能力を発揮して自分たち部下に対する支持や支援を引き出すといったスキルが持てると尚良いでしょう。

なにか問題が起こったときでも責任を取ってくれる上司は、その人の資質もありますが部下を如何に信頼しているかという点も重要になってきます。

信用してくれていれば、なにか新しい提案をしたときも支持してくれやすいでしょう。

上司がどのような考え方なのか、どんな信念を持っているのかを把握し、先手を打って上司が言い出すよりも先に提案したり作業をしたりするとボスマネジメントにつながっていくでしょう。

11、役割を与える

上司は部下とコミュニケーションを計り、上司として、会社として、部下に期待している役割を具体的に伝えましょう。

信頼していて、応援もしている、なにかあったときには上司としてサポートもするし責任もとるから、といったことも合わせて伝えると、部下は上司を信頼しますし、モチベーションも保てます。

思いついた時に「がんばれ」と発破をかけたり、なにかミスをしたときだけ叱咤したりするのはむしろ逆効果です。

常にメッセージを発信し続けましょう。

13、人を育成する

人を育てるということが、本人にとっても成長につながります。

勉強をひとりでしているより、誰かに教える方が大変なのと同じです。

人に教えるためには、単純に自分で把握している以上にきちんと把握し、内容を整理して発信しなければならないのです。

よくあるパターンでは、新入社員の教育担当に一期先輩の社員をつかせるといったものです。