最初にもお話しましたよね!
これも心配の押し売り。
でも、本人は気づいていないことがほとんどだと思います。
親が子を心配する…妻が夫を心配する…上司が部下を心配する…
相手が大切な人であればあるほど、人は、心配する気持ちを持つものです。
でも、それが過剰な心配だと余計なお世話にしかならず、おせっかいになってしまうんです。
心配からくるおせっかいは、受け取る側も困惑しがちです。
気持ちが分かるぶん、無碍に出来なかったりもします。
でも、本心は「信じてもらえていない」という気持ち。
筆者は心配性でおせっかいな親に、「心配してくれるのは嬉しいけど、応援してくれたほうがもっと嬉しいんだよ」と、諭します。
心配からくるおせっかいは、本人の役に立つどころか足を引っ張ってしまいます。
それが分かっていないと、おせっかいな人になってしまうんです。
⑧悪いことが思いついてしまう
そして“悪いことが思いついてしまう”のも、おせっかいを焼いてしまう人の特徴で、心配性の人と同じですよね!
よく言えば、先々のことを想像する力があると言えて、リスクや失敗を回避するために大いに役立ちます。
でもこれも、行き過ぎれば過剰なおせっかいを焼いてしまうことに…。
何より、本人も苦しいでしょう。
悪いことが思いついてしまうということは、不安を感じやすいということです。
その不安を払拭すべく、あれこれと手をまわしてしまいます。
それが、自分のことならまだいいのですが、他人にやってしまうのは…良い場合もあるかもしれませんが、過剰すぎると迷惑にしかなりません。
自分の不安な気持ちから他人におせっかいを焼いてしまうと、その時はリスクや失敗を回避出来たとしても、その人の成長のチャンスを奪うことにもなってしまいます。
確かに、悪い未来が見えているのに、そこに飛び込ませるのは不安かもしれません。
でも、おせっかいを焼いて回避したほうがいいことなのかどうか…それは、本人が決めることです。
勝手におせっかいを押し付けるのではなく、本人に選択させることが大事なんです。
⑨他人が優先、自分は後回し
おせっかいな人の特徴として最後に挙げるのが“他人が優先、自分は後回し”であることです。
これは利他の精神。
“自分のことよりも他人の幸福を願う”という、称賛されるべき考え方でもあるのですが…
なぜこれが、おせっかいになってしまうのか?
筆者は日ごろから、利他主義の人には2つのタイプがあると思っています。
“自己を犠牲にする”ことが動機の人と、“他人の幸福を願う”ことが動機になっている人です。
利他主義がおせっかいになってしまう人というのは、“自己を犠牲にする”ことを良しとしているはずです。
確かに、自己を犠牲にするということは、誰もができる行いではありません。
でもおせっかいな人は、自己犠牲を払うことで、自分でも無意識のうちに、自分に陶酔しているのだと思います。
そこには、自分を犠牲にしてでも得たい目的があるということです。
本来、利他の精神は“他人の利益や幸福を願う”ことが目的になるはずです。
そこに“自分を犠牲にしてあげた”ことに対する優越感はありません。
それよりも、他人が幸せであることが、自分のことのように幸せに感じられることに意義があるのです。
ある心理学の実験では、利己的な人は嫌われるが、利他的な人も嫌われるという結果がでているそうです。
やはりそこには、他人の幸せを願うのでは無い目的があるからだと、筆者は思います。