電話応対自体難しいものなのです。
この例文のつきましてはは文頭につけていますが、事前に伝えた内容を本題に進めていきたい時の接続詞として使用されます。
例文通りその件につきまして…と申し上げているので相手にどういう対処をしてもらうかが鍵になっているとも言えるでしょう。
「お忙しい中お集まり頂きありがとう御座います。つきましては皆様が楽しんで頂けるよう、ささやかではありますが料理やお酒を用意させて頂いております。」
上記の例文は結婚式やお葬式など、冠婚葬祭の際に使用される文章ですね。
基本的につきましてはは接続詞なので文章の前に使用される事が多いのですが、今回は文章の冒頭ではなく、後ろの文章に来ています。
このように後ろにつきましてはが来ている場合、依頼内容を示す文章ではありません。
依頼内容ではなく、結論を示す意味合いが含まれていると考えて下さいませ。
例文をご覧いただくとわかりやすいと思いますが、別に依頼しているような内容ではないですよね。
こうだからこうですって感じではないでしょうか。
「先日は御社に大変な不手際、不愉快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございませんでした。つきましてはこの件に関しまして、お詫びをさせて頂きたく存じます。どうかお納め下さいませ。」
クレーム対する返答や、謝る際などにも使用される事はあります。
つきましてという言葉は接続詞としての役割を持っていますが、目上の方にも使用できる言葉というのはお伝えさせて頂きましたね。
例文中で使用されている「関しまして」という言葉とは同じ意味合いになります。
使う頻度は限られているのですが、つきましては+関しましてはを同時に使用する事でより丁寧な文章となっているのです。
組み合わせが少々難易度高いですので、ある程度つきましてはの使い方をマスターできたら使用して見るものよいかもしれません。
カッコを付けるために無理矢理に言葉を使おうとしている人は少なく無いのですが、使いにくければつきましてはのみで結構です。
無理に使用してしまうと馬脚を現してしまう事になりますので、返ってカッコ悪い印象を相手に与えてしまうでしょう。
ある程度慣れてから使用するようにしておかないと、相手に大分無理している感が伝わってしまいます。
文章とは自分自身の言葉でもあるのですが、どういう風に使用するかは使用者によって大きく変化するものですね。
「ご来店の皆様、当デパートにお越し頂き誠にありがとう御座います。つきましては現在7Fフロアで北海道物産展を行っておりますので、是非お立ち寄り下さいませ。」
お店のアナウンスなどでよく使用されていますね。
このような場合は依頼ではなく、参加して欲しいと呼びかけている状態になります。
依頼の意味は相手に対して用件を頼む事です。
同僚や何かして欲しい場合は依頼をしますが、お客様に依頼なんせしませんよね?
もし依頼のようにお伝えすれば、お客様はちょっと強制なのでは?という気持ちになるでしょう。
お客様に依頼するのは筋違いになりますので、この場合は参加を呼びかけるような使い方をします。
上記の例文のように、上記の潤し物をしているので是非とも見ていって下さいという言い方がスマートです。
こういうアナウンスは結構多いので、よければ是非注意して聞いてみて下さいませ。
「当マンションに住まわれている住民の皆様、来月マンションの管理役員などを決める会合がございます。誰がという訳ではなくご自身で立候補して頂く形となります。つきましては、住民の皆様方のご協力をお願い致します。」
これは以前私の住んでいるマンションで実際にあった文章です。
私が現在住んでいるマンションは新築なのですが、マンションというのはこのような環境を整えたりなどの管理役員を募集していました。
自治会みたいなものかもしれません。
この文章は最後にご協力をお願い致しますという文章があるように、相手に対して協力を要請しているような文章となります。
参加だけでなく、協力を呼びかけるような文章にも使用されます。
ただつきましてはを協力を呼びかけるような文章にする場合、結構こういう風に大勢に呼びかけている事が多いですね。
強制ではないですが、よろしくお願いします的な感じでしょうか。
協力とは依頼とは違い、相手と力を合わせて行う事を指します。
依頼だと相手と力を合わせる訳ではありませんものね。