人間には自分の立場というものを非常に重要視する傾向があるようです。
それでは、長いものに巻かれる人の立場とはどのようなものを指して言うのでしょうか?
権力がある人など自分より力がある人には、かわいがられていたい
「長いものに巻かれる人」が欲しがる立場。
それは、「権力のある人間から擁護」される立場です。
つまり力ある者の傘の下で自分を守ってもらいたい、という事です。
少なくともその傘の下にいる限り、他の人は変な手出しをしてこれません。
それほど権力者の実力が怖いからです。
これは「核の傘」の発想とほぼ同じでしょう。
強烈無比な武器の元にいれば誰もその人間を攻撃できない、という理屈です。
まあ、人間的にどうなのか、ここでは敢えて何も申しません。
とにかく自分の立場を守れる恰好の場所が「権力者の傘の下」という事でいいでしょう。
少数派に回りたくない
長いものに巻かれる人の心理の2つ目は「少数派に回りたくない」という事です。
どこの会社、どのような組織であっても必ずや「派閥」というものが存在します。
そしてそのどれかに属することによって人々は安心感というか、身の保全を約束されるわけなのです。
しかしながら、長いものに巻かれる人は必ずや少数の派閥には属しません。
いつもどういう訳か「多数派」の派閥に群がっています。
これって一体、どういうことなのでしょうか?
多数派でいた方が安心できる
それは多数派でいる方が少数派にいるより安心できるからです。
何かあった時に自分に矢面が立つ危険性の確立がうんと下がるからです。
例えば自然界を生き抜く野生の動物を例にとってみるとよく分かります。
インパラもシマウマもバファローも単体でいるよりも群れでいる方が、命が助かる確率がはるかに上がります。
それはライオンなどの捕食者も数の多い群れには容易に手出しが出来ないからです。
もし、ライオン1頭に対してバッファローが10頭、体当たりをかけてきたらどうなるでしょうか?
さすがのライオンも相手が10頭もいればかないません。
自分の身の命に危険を感じるからです。
これと同じ理屈が長いものに巻かれる人に当てはまります。
要するに多数派の中で目立たないようにさえしていれば己の生活を脅かすような事は起こりません。
逆に目立ってしまったら権力者の逆鱗に触れて追放されてしまう可能性があるからです。
長いものに巻かれる人が少数派にいたがらない理由、お分かりになっていただけたでしょうか?
悪目立ちしたくない
長いものに巻かれる人の心理の3つ目は「悪目立ちしたくない」です。
「悪目立ち」とはまた随分、変わった言い方ですが、どちらにしても「長いものに巻かれる人」たちというのは、目立つことを極力、避けたいと思っているのです。
ではなぜ、そこまでして目立つことを恐れるのでしょうか?
他人に注目されるのを避けたい
人間というものは元来、目立ちたいものです。
「目立つ」ということは自己アピールであり、自身の長所を皆に認めてもらえる絶好の機会なのです。
ではなぜ、長い物に巻かれる人たちは目立つことを避けたがるのか。