長いものに巻かれる、という発想は出来上がった組織においては最も生産性の良いやり方だと思っていいのでしょう。
手に入れた地位を守れることがある
仕事をする上で長いものに巻かれることが悪い事ではない理由の2つ目に「手に入れた地位を守れることがある」というものもあります。
長いものに巻かれる事が当たり前と思う人ほど、今現在の自分の地位を非常に大事にする傾向があるのではないでしょうか。
それほど働く人にとって「地位」とは重要なものなのです。
立場が強い相手に反論をすると失うものが多い
「地位」というのは自分の意思で簡単に手に入るものではありません。
自分が所属している会社や団体内において少なくとも10年以上勤務し、それなりの実績を挙げることによって初めて手に入れられるものなのです。
ところが、それだけ苦労して手に入れた地位も、権力者批判などをやってしまったら、たちどころにその地位を失ってしまうかも分かりません。
つまり、組織内において立場の強い相手に反論などをやってしまったら、あっという間にあなたは地獄行き、という憂き目を仰ぐことになるのです。
だから、人は組織においては「長いものに巻かれる」という方針を徹底している、という訳になるのでしょうね。
自分のしたい仕事が出来る可能性が上がることがある
仕事をする上で長いものに巻かれることが悪い事ではない理由の3つ目は「自分のしたい仕事が出きる可能性が上がることがある」です。
仕事というものは、人間の成長を助けてくれる大いなる「力」を宿した不思議なものです。
そして、自分がやってみたい、と思う仕事にありつけるか、というと大きな組織になればなるほど難しくなっていきます。
だからこそ、ここに長いものに巻かれる発想が登場してくるのです。
立場が強い相手に従い好かれると、自分のしたい仕事をもらえることもある
長いものに巻かれる、という生き方は何も後ろめたくて卑怯者が行う生き方ではありません。
場合によっては自分の好きな事、やりたい事を獲得できる最善の生き方にもなるのです。
立場が強い相手に従い好かれるようにすれば、自分のしたい仕事をもらえるようになる可能性がグーンと上がるのです。
これは決して嘘ではありません。
人間同士の付き合いは「好き嫌い」が根底にあるのを誰も否定することは出来ないでしょう。
だから、嫌われるような振る舞いをするよりも好かれる行動を取った方がよっぽどその人にとったら「善」となるのです。
自分のやりたい仕事があるのなら、その仕事の上長にあたる人に好かれることです。
こういった付き合い方がいわゆる「処世術」というものですからね。
長いものに巻かれることは必要なときもある
如何だったでしょうか?
今回は「長いものに巻かれる」というテーマを取り上げました。
それらについてもう一度、簡単に概略を触れてみますと、
・長いものに巻かれるの意味
・長いものに巻かれる人の特徴
・長いものに巻かれる人の心理
・仕事をする上で長いものに巻かれることが悪い事ではない理由
という事を取り上げさせていただきました。
結局のところ、「長いものに巻かれる」という生き方は、数ある世渡りの方法の中で最も身近であり、最もお手軽に実行することが出来る処世術、という事になりそうですね。
映画やドラマのヒーローもののストーリーでは、腐って退廃しているものが「長いものに巻かれる人」及び「その組織」という形で完結していると思います。
ところが実際は、世の中はそういった「長いもの」がたくさんいる組織によって成り立っている、という事を抜いてしまっているのです。
つまるところ、「長いものに巻かれる人」たちがいるから今の世の中が上手く回っているのですよね。
その事を勘違いせずに頭の中に入れておきましょうね。