世の中の処世術の一つに「長いものに巻かれろ」というものがあります。

「長いもの」、一体正体は何なのでしょう?

そして「巻かれる」とはどういった意味合いがあるのでしょうか?

今回は日常生活の中でもよく耳にする「長いものに巻かれる」ということをクローズアップしてご紹介していく事に致しましょう。

長いものに巻かれるの意味

それではまず「長い物には巻かれる」の意味についてみていきましょう。

「長い物には巻かれる」の意味は「力のある者には従ったほうが得策であるというたとえ。」という事になります。

http://kotowaza-allguide.com/na/nagaimononiwa.html(「故事ことわざ辞典」より引用)

つまり組織において、「自分よりも力も経験もある者に対して、歯向かうことなく従ったふりをしてもいいから仲良く付き合っておけ」といった解釈になるでしょう。

この場合、「長い物には巻かれる」の「長いもの」が「力のある者」で、「巻かれる」は「従う」といった意味合いになってきますね。

このような発想は、会社や公務員の組織においては当たり前のように行われているのが我が国の特徴といいますか、半ば当たり前のようになっている「文化」のような感じのものになっているようですね。

長いものに巻かれる人の14個の特徴

では次です。

今度は長いものに巻かれる人の特徴を追ってゆく事にしましょう。

「長いものに巻かれる」という発想は現代社会において「当然」のごときルール化したような行動規範となっています。

そのような行動規範を忠実に守ってゆく人の特徴とはいったいどのようなものなのか。

じっくりとみていく事にしましょう。

1.多数決で決まったことを絶対のルールとする

長いものに巻かれる人の特徴の最初の1つ目は「多数決で決まったことを絶対のルールとする」です。

「多数決で決まったこと」を「絶対のルールにする」という発想。

これは皆さん、子供時代の事を思い返せば思い当たる節があるのでありませんか?

つまり小学校の時に、担任の先生がクラス内で何か決まり事を作る際に、「多数決」という民主主義の概念を初めて私たちの教え込んでいたのです。

「多数決」、つまり100人いたら51人いる方のグループの考えを尊重する姿勢です。

世の中の考えの全ては、数の多い方の考え方に歩調・足並みを合わせてやっていけば、まあ世間の人とそう大きく考え方が狂わないやり方でやっていける、という発想です。

この民主主義の発想を私たちは小学校の時に、担任の先生から「守りましょう」、そしてそれらを「絶対的なルール」にしましょう、といった感じで教わったのです。

だから、そのルールを破った子供は罰が与えられたりしました。

こうやって私たちは幼少時から長いものに巻かれる教育を受けて来た。

という事になるのです。

まあ、今の時代、多数決がものごとを決める最大の説得力ある解決方法であるのは、誰もが認めたものであることに反対の意見を述べる人は少ないでしょう。

人はこうやって多くの人が賛同する意見の方にすり寄っておりさえすれば、争い事もなく平穏無事に過ごせる、という訳です。

こうやって、長いものに巻かれるのが好きな人が誕生する訳なのです。

無理もありませんよね。

小学校の時にそういった教育を受けるのですから。

幼い時の「師」からの教えはある意味「絶対」ですからね。

予断ですが、だから政治の世界においても「議席」を獲得することに躍起になるわけなのですよね。

だからといって、こちらの世界に入ってもらおうとしてお金や接待などで「洗脳」してはいけないのです。

そんな事をやってしまうから、世の中に「汚職」がはびこってしまうのですよね。

2.権力や力を持った人が好き

長いものに巻かれる人の特徴の2つ目は「権力や力を持った人が好き」です。

長いものに巻かれる人の最大の特徴ともいえるでしょうね。

この「権力や力を持った人が好き」という理由の根幹を指すものは「自己保身」に他ならないからです。

世の中、厳しいものです。

どのような業界・組織に入ったとしても、そこで己の身を崩すことなく最後までやり通していくのは並大抵の事ではありません。

いつ、いかなる時に自分の身に火の粉がかかってきて身を滅ぼしてしまうか、分からないのです。

だから、ほとんど多くの人間は権力者や力のある者の影に隠れて生きようとするのです。

少なくともそこにいることによって自分の身の安全は保障されるからです。

丁度、野生のライオンにもこの事がいえます。

ライオンは1頭で生きてゆくよりも群れに属していればとりあえず食べるものにはありつける、という安心感と同じなのです。

長いものに巻かれるのが好きな人にとって、権力者や力ある者の存在は生きてゆく上で欠かす事のできない生命線と言えるでしょう。

3.他人の行動を真似る

長いものに巻かれる人の特徴の3つ目は「他人の行動を真似る」です。

これは一種の処世術ですね。

長いものに巻かれる人の特徴は、「目立たない」事です。

つまりその群れのリーダーに目をつけられるほどの目立った活躍を行わないように注意しているのです。

下手に目立ってしまったらそのリーダーからいいように思われないかもしれません。

下手をするとその群れから追放されてしまうかもしれません。

そんな事をされてしまったら一大事です。

明日から食べてゆく保証がなくなってしまいますからね。

とにかく、長いものに巻かれることが得意な人は自分から目立った行動を起こしません。

誰かの真似をして目立たずに無難に振る舞っていくのです。

4.集団行動が得意


長いものに巻かれる人の特徴の4つ目は「集団行動が得意」です。

この特徴も長いものに巻かれる人の性格を端的に表しています。

長いものに巻かれる人は、小学校時代からルールの厳守を徹底してきました。

それは「集団行動」に最も適した生き方であるからです。

集団の中に属していれば、目立ちませんし何かあってもその集団のリーダーが守ってくれます。

だから自分は事を荒立てず集団のルールさえしっかり守っていれば安全に生きて行けるのです。

長いものに巻かれる人がどうして集団行動が大好きになるのか。

何となく分かったような気がしますね。

5.目立つことをしない

長いものに巻かれる人の特徴の5つ目は「目立つことをしない」です。

「長いものに巻かれる人」というのは、基本的に目立とうとはしません。

リーダーや長の下でじっと身をすくめるように大人しくしています。

それが上の者から排除されない身の処し方だということを経験上から知り尽くしているからです。

「長いもの」に該当する人間というのは自分よりも目立つ人を嫌います。

そういった人間は自分よりも優秀で能力的にも秀でた存在の人が多いからです。

だから「長いもの」側の人間は、自分の取り巻き連中の中に、自分よりも目立ったり、あるいは自分に歯向かってくるような人間の存在を許さないのです。

自分よりも目立つ、という事は「長いもの」に該当する人の立場や名誉の失脚を意味しますからね。

それだけは何が何でも阻止しなければならないわけです。

そうなってしまうと、目立つ人というのは「長いもの」側から総攻撃を受けてしまうのです。

そのような無用な攻撃は受けるだけ損です。

だから長いものに巻かれる人は極力、目立たないようにしているわけです。

目立たず大人しくしておればその組織から除外される事はない、という計算が成り立っているのですよね。

6.自分の意見を言わない


長いものに巻かれる人の特徴の6つ目は「自分の意見を言わない」です。

この特徴は先ほどの「目立たない」とよく似た特徴といえるでしょう。

長いものに巻かれる人は「目立たず」「自分の意見を言わず」という2つの大きな指針を守っている、ということです。

下手に自分の意見を話しすぎたら、否が応でも目立ってしまいます。

そんな風になってしまったら「長いもの」から目を付けられてしまうのは時間の問題になってしまうでしょう。

早かれ遅かれ、あなたに何らかの「裁き」が下ってしまうことは火を見るよりも明らかなことなのです。

だから、長いものに巻かれる人は、じっと我慢しています。

自分の個性をアピールするなどという勇気ある行動は一切、行いません。

それが組織で生き残ってゆくための大前提であり最も大きな戦略であることを十二分に知っているからなのです。

7.空気を読むのが上手い

長いものに巻かれる人の特徴の7つ目は「空気を読むのが上手い」です。

この状況を端的に表す例として思い浮かぶのが、テレビのバラエティー番組に大挙として出演している「ひな壇お笑い芸人」さんたちですね。

最近はお笑い芸人さん達の数が一頃に比べたら物凄く増えました。

よって彼ら彼女たちによる生き残りも熾烈を極めている状況です。

そんな生き残り戦略の一つが「ひな壇芸人」になる作戦でしょう。

「ひな壇芸人」は空気を読む能力が長けていないとすぐに他の芸人に変えられてしまいます。

そしてその番組を仕切る大物芸人さんの意向を一字一句、聞き逃さずに絡んでいかなければなりません。

空気を読めない人間では、このような芸当、とても無理でしょう。

こうやってたくさんいる「ひな壇芸人」たちは何とかしてテレビ出演のチャンスを得ようとして大物芸人に気に入られて生き延びて行っている訳なのです。

これらは世間一般に広く関連してくる症状ともいえるでしょうね。

私たち自身も多かれ少なかれ、このような動きを行う事によって世の中を生き抜いているという事なのです。

空気を読めるか、読めないか。

これは生きていくうえで非常に大きな影響力を持っていますよ。

8.したたか

長いものに巻かれる人の特徴の8つ目は「したたか」です。

「したたか」とは、少々の失敗や逆境にもめげず、コツコツと前進してゆける強い精神力を持った行動の出来る人、とでも言えるでしょう。

「長いものに巻かれる人」というのは、精神的にはやわくてもろい人が多いのでは?と思いがちですが実はどっこい、意外と精神的にタフな人が多いのです。

何せ、自分の意思を捨ててまで長いものに巻かれてゆくのです。

その過程においては想像以上の屈辱もあるはずです。

しかし、いちいちそういったことに影響されていてはとても長いものについていく事は出来ないでしょう。

したたかさを兼ね備えた長い物に巻かれる人たち。

ハッキリ言って「ツワモノ」です。

9.姑息

長いものに巻かれる人の特徴の9つ目は「姑息」です。

「姑息」とは「その場逃れ」「一時逃れ」といった意味合いがあります。

また正しい意味ではないのですが「卑怯」といった風にも捉えられています。

「長いものに巻かれる人」達は、「卑怯」といった意味合いで捉えられているのでしょう。

それはそうでしょう。

なにせ権力者の懐にあらゆる手段を使ってでも入り込んでいるのですからね。

そういった手段が出来ない人にとっては、「何とも言えず姑息な奴らだ!」という怒りが溢れてくることでしょう。

しかしながら、人生を姑息に生きるのも一つの芸当です。

それが出来るからこそ権力者に可愛がられるのです。

そういう意味では案外、長い物に巻かれる人たちというのは逞しく生きていっている、という事になりそうですね。

10.裏表がある性格

長いものに巻かれる人の特徴の10個目は「裏表がある性格」です。

「長いものに巻かれる」という事は、表立っては自分の意思というか、自分の信念、信条といった、生きていく上でなくてはならないもの、放棄してはいけないものを捨て去ることになるのです。

ただ、それは本心ではなくあくまでリーダーや所属長の前だけでの演技であったとしても周囲の人はあなたの本性を正しくは見てくれなくなります。

ハッキリ言って「腰巾着」という有難くないレッテルを貼られてしまうでしょう。

そういった風に世間から見られる事って、たまらない屈辱のはずです。

本当な自身の正義感を前面に押し出して、理想と夢に燃えながら生きていきたいはずなのに…。

しかし、現実を客観的にくまなく観察しているのが「長いものに巻かれる人」の特徴です。

生きてゆくためには自分の個性や考えが邪魔になる事は往々にしてあります。

そういった行為を敢えて行う事によって何とか自分のポジションを確保できているのです。

これはこれで素晴らしい能力だとは思います。

だから、長いものに巻かれる人は「裏表」のある性格になってしまうのです。

「裏」も「表」も結局は自分自身。

それを上手にコントロールさえすれば大きな不満も抱えることなく生きて行ける、と判断できたからの結果なのです。

はた目からみたら決して感心されない「裏表」ある人間性も、今の時代をしたたかに生きてゆこうとしたら、当然の帰着となる結論と言えるのです。

11.1人で行動するのが苦手

長いものに巻かれる人の特徴の11個目は「1人で行動するのが苦手」です。

先ほどの「裏表」ある人は、他者に依存している姿勢を見せつつも、「表」と「裏」の顔を使い分けて人生をしたたかに生き抜く「気概」のようなものを感じさせてくれました。

しかし、ここで紹介しています「1人で行動するのが苦手」はそういった感じは全く受けられません。

これこそが「完全なる依存」の最たる様相、とも言えるでしょうね。

人生というものは基本的に「1人」です。

勿論、協力し合って物事を解決してゆく姿勢というものは失ってはなりませんが、人生の全ての局面で誰かと協力し合って解決できるか?

といえばそういう訳にはいかないでしょう。

自分自身に関わる進路の事や結婚の決断など、誰かの助力を得て答えを出すという訳にはいかない事はいくらでもあります。

それを自分1人で決められないようでは、長いものに巻かれるのも止むを得ないかもしれません。

確かに、絶対的権力を持つ人間の側にいれば楽でしょう。

面倒な事や余計な火の粉はその権力者が全て消し去ってくれます。

あなたはその権力者の機嫌を損なわないようにさえしていればしばらくは安泰なのですからね。

よって、長いものに巻かれる人の多くがこのようにして「1人で行動することが苦手」という結果に陥ってしまうのは致し方ない事と言えるのでしょう。

12.争い事を嫌う

長いものに巻かれる人の特徴の12個目は「争い事を嫌う」です。

「争い事」、皆さんはこの言葉を聞いてどのようなイメージを持ってしまうでしょうか?

「争い」イコール「喧嘩」。

だから「争い事」は起こしてはならない。

こういった発想に落ち着く人が世の中には多いかも知れませんね。

確かに「喧嘩」「殺傷沙汰」になってしまうような「争い事」はよくありません。

それでは「野蛮」「ブラック」という前近代的な発想から何ら脱皮できていませんからね。

しかしながら、社会は時代と共に変化し、進化していっていきます。

いつまでも旧態的な制度やルールを実行していたら世の中事態が疲弊し、人間の心のなかに「腐敗」が生まれてくるのもこれまた事実なのです。

だから平和的に論理的思考に立って、物事をいい方向に持って行く努力というものはいつの時代になっても行い続けていかなければならないのが私たち人間の「努め」でもあるのです。

ところが「長いものに巻かれる人」というのはそういった「出る杭」のようになる行動や発言を嫌うというか、行いません。

行えば規模は小さかろうが局地的な「争い」は発生して意見の衝突くらいのいさかいは起こるでしょう。

しかし、それによってその組織がよりいい方向に向かうならばその行いは全く無駄ではないのです。

正当性をもった意見同士の衝突というのは組織を活性化させる上で欠かせない行いです。

それらをはなから無視し却下するような風潮がはびこってしまうと、その組織は力あるリーダーの衰退とともに消滅していってしまうでしょうね。

13.決められたルールに反発しない

長いものに巻かれる人の特徴の13個目は「決められたルールに反発しない」です。

「長いものに巻かれる人」にとって職場や組織における「ルール」は絶対無比のもの。

そのような「聖なる」ものに対してああだこうだといちゃもんをつけてルールに反発するような行いを起こすことは、はまずありません。

「ない」と断定できるのはそれが「長いものに巻かれる人」の決定的な特徴だからです。

つまり自らが新しいことを作りだしたり創造したり改革を行ったりする勇気や度胸を持ちえないからです。

まあ、それは仕方のない事でしょう。

組織に逆らってしまったら自分の居場所がなくなります。

そんなことになってしまったら明日からどうやって生きていったらいいのか。

途方に暮れることでしょう。

長いものに巻かれる人が決めれたルールに反発しないのは自己防衛上からして当然の結果なのです。

14.メリット・デメリットを考えるのが得意

長いものに巻かれる人の特徴の14個目は「メリット・デメリットを考えるのが得意」です。

組織内における数々の仕事や行いは、それぞれが何らか旨味や損を持ち合わせているものです。

長いものに巻かれる人はそれらを素早く自分自身に当てはめて、自分の損になるか得になるかを考える達人であるとも言えるでしょう。

つまり、メリットとデメリットとに物事を分類して行動する、という人間である事が伺しれるのです。

それは「自己中心的」という概念で言い表せられるでしょう。

いくらあなたが在籍している組織が強固でこの先も安泰、という保証がったとしても自己の損得勘定だけで行動している人間ばかりになればいずれは、血の通わない活性化できない組織になっていくことでしょう。

しかしながら、それに気付いたとしても大手を振って動く事が出来ないのが「長いものに巻かれる人」なのです。

自分が損をする行動を避けるからこそ、メリット・デメリットの考えが得意になるのでしょうね。

長いものに巻かれる人の心理

それでは次に参りましょう。

今度は長いものに巻かれる人の心理についてです。

長いものに巻かれる人はいかような心理状態なのか。

みてまいりましょう。

自分の立場を守りたい

長いものに巻かれる人の心理の最初の1つ目は「自分の立場を守りたい」です。

人間には自分の立場というものを非常に重要視する傾向があるようです。

それでは、長いものに巻かれる人の立場とはどのようなものを指して言うのでしょうか?

権力がある人など自分より力がある人には、かわいがられていたい

「長いものに巻かれる人」が欲しがる立場。

それは、「権力のある人間から擁護」される立場です。

つまり力ある者の傘の下で自分を守ってもらいたい、という事です。

少なくともその傘の下にいる限り、他の人は変な手出しをしてこれません。

それほど権力者の実力が怖いからです。

これは「核の傘」の発想とほぼ同じでしょう。

強烈無比な武器の元にいれば誰もその人間を攻撃できない、という理屈です。

まあ、人間的にどうなのか、ここでは敢えて何も申しません。

とにかく自分の立場を守れる恰好の場所が「権力者の傘の下」という事でいいでしょう。

少数派に回りたくない

長いものに巻かれる人の心理の2つ目は「少数派に回りたくない」という事です。

どこの会社、どのような組織であっても必ずや「派閥」というものが存在します。

そしてそのどれかに属することによって人々は安心感というか、身の保全を約束されるわけなのです。

しかしながら、長いものに巻かれる人は必ずや少数の派閥には属しません。

いつもどういう訳か「多数派」の派閥に群がっています。

これって一体、どういうことなのでしょうか?

多数派でいた方が安心できる

それは多数派でいる方が少数派にいるより安心できるからです。

何かあった時に自分に矢面が立つ危険性の確立がうんと下がるからです。

例えば自然界を生き抜く野生の動物を例にとってみるとよく分かります。

インパラもシマウマもバファローも単体でいるよりも群れでいる方が、命が助かる確率がはるかに上がります。

それはライオンなどの捕食者も数の多い群れには容易に手出しが出来ないからです。

もし、ライオン1頭に対してバッファローが10頭、体当たりをかけてきたらどうなるでしょうか?

さすがのライオンも相手が10頭もいればかないません。

自分の身の命に危険を感じるからです。

これと同じ理屈が長いものに巻かれる人に当てはまります。

要するに多数派の中で目立たないようにさえしていれば己の生活を脅かすような事は起こりません。

逆に目立ってしまったら権力者の逆鱗に触れて追放されてしまう可能性があるからです。

長いものに巻かれる人が少数派にいたがらない理由、お分かりになっていただけたでしょうか?

悪目立ちしたくない

長いものに巻かれる人の心理の3つ目は「悪目立ちしたくない」です。

「悪目立ち」とはまた随分、変わった言い方ですが、どちらにしても「長いものに巻かれる人」たちというのは、目立つことを極力、避けたいと思っているのです。

ではなぜ、そこまでして目立つことを恐れるのでしょうか?

他人に注目されるのを避けたい

人間というものは元来、目立ちたいものです。

「目立つ」ということは自己アピールであり、自身の長所を皆に認めてもらえる絶好の機会なのです。

ではなぜ、長い物に巻かれる人たちは目立つことを避けたがるのか。

それはひとえに自分にとっての権力者からの仕返しというか手のひら返しが怖いのです。

もし、そんなことをされたら明日から生きてゆく術を失ってしまうのです。

それだけは何が何でも阻止しなければならないのです。

権力者というのは自分よりも目立つ人間を「排除」したがるものです。

自分が世の中で最も優れた人間、という思いがあるからこそ権力者は多くの取り巻き連中を従えられるのです。

長い物に巻かれる人というのは、そういった権力者の群れから追放されてしまう事が最も嫌であり、絶対に避けなければならないのです。

だから悪い印象を生ける目立ち方だけは何が何でもやってはいけないのです。

無駄に頑張りたくない

長いものに巻かれる人の心理の4つ目は「無駄に頑張りたくない」です。

これも一般の人からみたら「?」と思われる以外、何もありませんね。

どうして長い物に巻かれる人たちは頑張りたくないのでしょうか?

わざわざ反対意見などを出して失敗したら面倒

ここで言う「頑張る」という事は仕事において権力者の意見や方針に逆らってしまう事を意味するのです。

だから、わざわざ権力者の反対意見などを言ってしまって反感を買ってしまたら、取り返しのつかない事態になるのが分っていますから、そういった事を絶対に言わないように自分を厳しく追い込んでいるのです。

とにかく権力者の前で「目立つ」ような行いは一切、禁止なのです。

いかにして権力者をおだて、気分をよくさせるか。

それが長い物に巻かれる人たちにとっての最大のミッションとなっているのです。

仕事をする上で長いものに巻かれることが悪い事ではない理由

さてでは次に参りましょう。

今度は「仕事をする上で長いものに巻かれることが悪い事ではない理由」です。

傍目から見たら決していいように映らない長い物に巻かれる行動。

しかし、仕事をする上においては決してそれが悪い事ではない、という理由を今から改めてみていくことにしましょう。

仕事を上手くこなしていけることがある

長い物に巻かれることは、実は仕事をやっていく上で上手くその仕事をこなしていける、というメリットも潜んでいるのです。

ではその理由をみていく事に致しましょう。

上司から好かれていると仕事が上手くいくことが多い

どのような会社や組織であっても、そこには必ずや「上司」と「部下」の関係が成り立っています。

そのような関係があるからには、部下は例え自分の上司が自分にとって嫌いな人であったとしても、その人から評価を得ないことにはいつまでたっても半人前扱いです。

いえ、下手をすればどこかの部署に飛ばされたり、降格させられたりする危険性もはらんでいるのです。

だから、部下は上司から好かれている必要があるのです。

好かれている限りにおいては人間関係も円満に運びますから、仕事もおのずと上手くいくようになるわけなのです。

周りの同僚と協力して仕事が出来る

長いものに巻かれるということは、同じ志を持った同志が周囲にもたくさん、いるという事になります。

よって、周りの同僚と協力して仕事が上手くできる、という運びになるわけです。

これがそうでなかったら、組織の和が崩れ仕事の進行が滞ってしまうでしょう。

大きな意見は出さない代わりに、目の前の仕事を黙々とこなす。

何だかんだ言ってもこういった姿勢が世の中の大多数ではないでしょうか?

誰かの意見に反対するとその分時間がかかる

また、そういった組織内において、誰かが言った意見に対して反対していたらその分、仕事の進行に支障が出てしまい遅れは発生することになってしまいます。

特に大企業などでは仕事の流れはルーティンワーク化しており、今更新たな意見を出して仕事のやり方を変えようとすると、全体の流れに影響を及ぼし会社自体が機能しなくなる可能性もあるのです。

長いものに巻かれる、という発想は出来上がった組織においては最も生産性の良いやり方だと思っていいのでしょう。

手に入れた地位を守れることがある

仕事をする上で長いものに巻かれることが悪い事ではない理由の2つ目に「手に入れた地位を守れることがある」というものもあります。

長いものに巻かれる事が当たり前と思う人ほど、今現在の自分の地位を非常に大事にする傾向があるのではないでしょうか。

それほど働く人にとって「地位」とは重要なものなのです。

立場が強い相手に反論をすると失うものが多い

「地位」というのは自分の意思で簡単に手に入るものではありません。

自分が所属している会社や団体内において少なくとも10年以上勤務し、それなりの実績を挙げることによって初めて手に入れられるものなのです。

ところが、それだけ苦労して手に入れた地位も、権力者批判などをやってしまったら、たちどころにその地位を失ってしまうかも分かりません。

つまり、組織内において立場の強い相手に反論などをやってしまったら、あっという間にあなたは地獄行き、という憂き目を仰ぐことになるのです。

だから、人は組織においては「長いものに巻かれる」という方針を徹底している、という訳になるのでしょうね。

自分のしたい仕事が出来る可能性が上がることがある

仕事をする上で長いものに巻かれることが悪い事ではない理由の3つ目は「自分のしたい仕事が出きる可能性が上がることがある」です。

仕事というものは、人間の成長を助けてくれる大いなる「力」を宿した不思議なものです。

そして、自分がやってみたい、と思う仕事にありつけるか、というと大きな組織になればなるほど難しくなっていきます。

だからこそ、ここに長いものに巻かれる発想が登場してくるのです。

立場が強い相手に従い好かれると、自分のしたい仕事をもらえることもある

長いものに巻かれる、という生き方は何も後ろめたくて卑怯者が行う生き方ではありません。

場合によっては自分の好きな事、やりたい事を獲得できる最善の生き方にもなるのです。

立場が強い相手に従い好かれるようにすれば、自分のしたい仕事をもらえるようになる可能性がグーンと上がるのです。

これは決して嘘ではありません。

人間同士の付き合いは「好き嫌い」が根底にあるのを誰も否定することは出来ないでしょう。

だから、嫌われるような振る舞いをするよりも好かれる行動を取った方がよっぽどその人にとったら「善」となるのです。

自分のやりたい仕事があるのなら、その仕事の上長にあたる人に好かれることです。

こういった付き合い方がいわゆる「処世術」というものですからね。

長いものに巻かれることは必要なときもある

如何だったでしょうか?

今回は「長いものに巻かれる」というテーマを取り上げました。

それらについてもう一度、簡単に概略を触れてみますと、

・長いものに巻かれるの意味
・長いものに巻かれる人の特徴
・長いものに巻かれる人の心理
・仕事をする上で長いものに巻かれることが悪い事ではない理由

という事を取り上げさせていただきました。

結局のところ、「長いものに巻かれる」という生き方は、数ある世渡りの方法の中で最も身近であり、最もお手軽に実行することが出来る処世術、という事になりそうですね。

映画やドラマのヒーローもののストーリーでは、腐って退廃しているものが「長いものに巻かれる人」及び「その組織」という形で完結していると思います。

ところが実際は、世の中はそういった「長いもの」がたくさんいる組織によって成り立っている、という事を抜いてしまっているのです。

つまるところ、「長いものに巻かれる人」たちがいるから今の世の中が上手く回っているのですよね。

その事を勘違いせずに頭の中に入れておきましょうね。