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痛み入るとは?意味やビジネスでの正...(続き7)

しかし、一般的には日常会話では使わない言葉です。

多用すると不自然

「痛み入ります」という言い方は、格式ばった表現でもあります。

だから、日常でもビジネスでも多用すると不自然に感じられます。

何かにつけてちょっと親切にしてあげると「痛み入ります」なんて言われたら、軽率な感じに思われます。

多用すると、相手が馬鹿にされているように感じて印象が悪くなります。

軽々しく使わないようにしましょう。

ビジネスの世界でも、ここという時があるはずです。

タイミングも重要です。

まとめ

「痛み入ります」という表現は、何かのほどこしを受けた時に「有難く思う気持ち」「感謝する気持ち」と、自分には身に余るという「恐れ多い気持ち」なのです。

簡単に言うと、「深い感謝」と「恐縮」が同居しているのです。

このことを忘れないようにすれば、使うシーンも理解できると思います。

一般的には「恐縮です」などと言いますが、これでは感謝の気持ちが不十分だと思った時には、さらに感謝の度合いが強い「痛み入ります」となるのです。

「痛み入ります」は、「痛み入る」に丁寧語の「ます」を付けた組み合わせです。

「ご厚情痛み入ります」「お心遣い痛み入ります」「皆様のご厚情、痛み入ります」などというフレーズでよく使われます。

ビジネスのシーンでは挨拶文によく利用されたり、挨拶の時にも「お心遣い痛み入ります」などと切り出して会話を始めることもできるのです。

ここで注意が必要なのは、勇み足で何かをしてあげたり、おせっかいなことをしてしまった時に、嫌味を込めて「お気遣い痛みいります」などと言われる時もあるからです。

「そんな事は、言われなくても自分でやるよ。

余計なおせっかいだよ」と言う気持ちで使う場合です。

このように、相手が思い込まないように、使う場面をしっかりと認識しておく必要があります。

本当に必要なシーンで使うと、あなたの印象も良くなるはずです。

「痛み入ります」は、使う相手とタイミングを考えて使うのです。