「一時(いっとき)」という言葉の意味は「ひと時」の時間のことで昔の時間の単位です。
今の時間で言うと約2時間に当たります。
しばらくの時間です。
しかし、一時的と言うと、長続きしない少しの間という感覚です。
お天気の表現で、「曇り一時雨」などという表現があります。
気象庁の見解では、「一時」とは曇りの時間の4分の1の時間を指すそうです。
確率で言うと約25%ですか。
わかったようでわからない時間の感覚です。
一時的には、しばらくの間という時間感覚と、「臨時に」という仮の様子を表現するようです。
しばらくの間だけで長くは続かない様子
一時的とは、時間で言うと1~2時間ぐらいのことでしょう。
一時的に停電するというと、早くても数十分で、数時間かかることもあります。
よく分かりません。
業者の意見を求める必要がありますが、業者も何かの予定外のトラブルがあれば、想定以上の時間を要するかも知れないのです。
ともかく、長くは続かないがしばらくという時間感覚です。
一時的な現象
最近に起こった異常気象の影響で、熱帯夜が増えたことを「一時的な現象」なのか「常時起こる現象」なのか議論されています。
一時的であれば、いずれは解消するはずです。
このように一時的なことかどうかで議論されることも増えてきました。
悪いことなら、一時的で終わってほしいものです。
「一時的」と言ってしまえば、今この時点だけですぐにまた元に戻ると思ってしまいます。
忘年会などでお酒を一気に多量に飲んでしまい、一時的に意識を失ってしまったという人もいます。
この時の一時的にということは、しばらくすれば酔いがさめるだろうということですが、この時のしばらくとは1~2時間ぐらいということなのでしょうか。
これ以外にも、最近血圧が高くなったので医者行くと、医者の判断ではそれ以外には異常が見つからないので、一時的なことでしょうとのことでした。
一時的に疲れが溜まったとか強いストレスを感じているとか、一時的な理由があるようです。
この場合の、一時的とは「ごく最近」ということでしょうか。
一時的とは何か曖昧な表現のように感じてしまいますし、その言葉を聞いた時にも曖昧に受け止めているようにも感じました。
使い分け方をしっかり理解しよう
「暫定的」という表現は、永久的ではない短い期間に関することだと思われます。
その短い期間に一時的にそうしておこうと決めることなのです。
仮に定めるという感覚です。
しかし、「仮」というとちょっと代わりにしておこうという気安い感覚の表現のようです。
仲間とマージャンを楽しんでいる時に、一人が腹が減ったというので、ついでにみんなでラーメンを注文しました。
出前がラーメンを持ってきたけれど、あいにく一人がトイレに行っていて帰ってきません。
代金を支払ってくれというので、彼の分800円をわたしが仮払いしました。
その後彼がトイレから帰ってきたので、本人から800円の代金をもらいました。
こんな簡単なことなら「仮払い」しておいても平気ですが、国の何兆円という予算ならそんなに簡単にはいきません。
国が本予算を成立しないうちに経費の支払いが発生すると困るので、そんな時には短期間に限って最小限度の「暫定予算」を組んで対応するのです。
この時に「一時的予算」とか「仮予算」などと表現するよりは、「暫定予算」として組む方が何か威厳があるようです。
文章で何かの報告書を提出する時などは、「暫定的」という表現をするともっともらしく見えるものです。
一般的には、「仮免許」「仮出所」「仮設住宅」や「暫定予算」「暫定税率」「暫定球」などと使い方も固定しているようで、意味と合わせて使い方も覚えておけば良いと思います。