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判断を仰ぐとはどういう意味?上司や...(続き2)

「天を仰ぐ」「大空を仰ぐ」「切り立った崖を仰ぐ」などと表現します。

②人を尊敬する、敬うこと。

「あの人を師として仰ぐ」などとなります。

③尊敬する人からの指示や助言を求めること。

「先生の判断を仰ぐ」「上司の判断を仰ぐ」などとなります。

「天を仰ぐ」のように、下から上を見上げるという好意を表しているので、相手を尊敬するという意味にも繋がるのです。

「仰ぐ」という言葉自体は敬語ではありません。

だからふたりの会話の時に、「あなたの判断を仰ぎます」などとは言いません。

そんな時には「あなたにご判断いただきたく存じます」などと表現するのです。

普段はあまり使わない言葉なのですが、スポーツのシーンで絶好のチャンスを逃してしまった時などに、「絶好のチャンスを逃がして天を仰ぐ選手」と表現するのです。

悔しさをこらえている感情を表現するのです。

しかし、ビジネスのシーンでは上司に判断を委ねる時に「上司の指示を仰ぐ」という表現もよく使います。

ビジネスの世界は、何が起こるか分かりません。

予期せぬことも起こってしまい、計画が大きく変更せざるを得ない状況になったりします。

思わぬ事態に直面した時に、自分の判断で行動するのではなく、経験豊富で決断する立場の上司に指示・決断してもらいたいときに使われます。

チームで考えた善後策についての判断を受けるのです。

「判断を仰ぐ」相手に伝える言葉としては、「この件についてご指示を仰ぎたく存じます」「ご教示ください」「ご指導ください」などの表現になります。

チームの会議で得られた対策案に関して、この対策を実行してよいものかどうかの結論が出ない時があります。

議論ばかりに時間がかかってしまい、このままでは次の行動に移ることができない状況に陥ってしまいます。

そんな時には、「この件は、部長のご判断を仰ぐことにしましょう」などと部長の判断に任せることになったのです。

要するに我々の判断のできるレベルではない。

部長に判断してもらおう」ということです。

自分はヘリ下り上司を敬う気持ちから「仰ぐ」という言葉が出てくるのです。

つまりは、目上の人のご判断に委ねるということなのです。

「判断を仰ぐ」の類語や関連語

「判断を仰ぐ」とは、判断ができる権限や能力を持っている人に判断してもらうことなのです。

「判断を委ねる」「判断を任せる」「判断を一任する」「判断していただく」「決裁を求める」「決裁を仰ぐ」などが類語といえます。

それぞれを解説していきます。

裁量のある人に物事を決定してもらうこと


「判断を仰ぐ」というのは、裁量のある人に物事を決定してもらうことですが、ビジネスシーンでは裁量のある人とは上司や目上の立場の人になります。

「仰ぐ」という言葉には、上を向いて高いところを見上げるという状態を表す意味がありますが、相手を尊敬するという意味もあるのです。

同じような表現ですが、「判断を仰ぐ」と「指示を仰ぐ」という表現があります。

どちらも目上の人に物事を決定してもらうことに変わりはありませんが、若干意味合いが異なっています。

「判断を仰ぐ」は仕事の途中で発見した効率改善の手法や新たな発見による方針の変更などの疑問を確認する時に使います。

「「指示を仰ぐ」とは、作業が予定より早く終了してしまった時とか、余力ができた時などで、次にするべき仕事を聞く時に使うようです。

「手が空いてしまったけれど、どうしよう?」などと問いかけることなのです。

どちらも、目上の人への問いかけを意味します。

決裁を仰ぐ

「決裁」とは、部下が提案した案件を上位者が「その可否を決する」ということです。

簡単に言うと部下が「これを進めても良いでしょうか?」という問いに対して上司が判断するということです。