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職人になるには?職人になることのメリット・デメリット


「将来、○○職人になりたい!」という夢を持っている人もいるでしょう。

今回はそんな職人に憧れる人の為に、“職人になる方法”や“職人になる事のメリット・デメリット”さらに、“一人前の職人になるのに必要な時間〜職種別〜”をご紹介していきたいと思います。

この記事の目次

職人になるためのメリット・デメリットをまとめました

これはどの職業にも言える事ですが、職人業にもメリットやデメリットが存在します。

職人になる為に身に付けた技術は、需要がある場でならどこでも通用するでしょうし、さらに技術を磨いていけば、それに見合った対価を得る事が出来、将来性も十分に出てくるでしょう。

一方で、職人とはそう簡単になれるものではありませんし、例え職人になれたとしても、技を磨き続けなくてはならないので、道は険しいものになると考えられます。

下では、そんな職人のメリット・デメリットについてさらに詳しく説明しているので、是非目を通してみて下さいね。

職人になるためには?

みなさんは職人になる方法を知っていますか?

実は職人になるにも、いくつか方法があるのです。

職人のメリット・デメリットを説明していく前に、“職人になる方法”からご紹介していきたいと思います!

1、専門学校・大学などで学ぶ

職人を目指すには、必要な技術が学べる専門学校や美術・芸術系の大学へ進学するのも1つです。

国家資格を取得する場合は、実務経験の長さよりも指定の学科の単位が有利な場合もあります。

ただ、学費はそれなりに掛かりますし、数年間通学する覚悟も必要です。

また、場合によっては学校で学んだ技術が職人になった時に役に立つかどうかは難しいところ…。

学校を卒業し就職した先で、全く違うやり方を求められたら、それに合わせなければなりません。

しかも、卒業してすぐに一人前になれるという訳ではなく、就職してからも実地で数年間経験を積む必要があるので、職人としてやって行ける様になるまで、学校で学ぶ期間を含めて長い下積みを覚悟しなければいけません。

しかし、進学にもちゃんとメリットがあります。

学校では専門の講師が基礎から順を追って技術などを教えてくれるので、知識は習得しやすいと言えるでしょう。

また、学校によっては実技だけでなく、デザインなど幅広く教えてくれるところもあるそうなので、美的センスや工芸に関する考え方を身に付ける事が出来ますし、先生や先輩や友人を通して将来の為に人脈を作る良いきっかけにもなるはずです。

同じ目標を持つ仲間がいると励みになったり、良い刺激にもなるでしょう。

それに、学生の内は時間にも余裕があるので、
自分のやり方で色々学んだり、憧れの職人の作品を見に行ったり、バイトなどで全然違う仕事して広い視野を持つ事も出来るはずです。

広い視野を持つ事は、職人にとっても重要だと思います。

専門的な事を勉強する機会や場所を見つけるのはなかなか大変なので、フリーの内に学校で勉強するのは良いかもしれませんね。

2、弟子入りする

職人になるには誰かに師事する、つまり弟子入りをするのも方法の1つです。

跡継ぎという形で、職人の家に生まれた子供がその技術を受け継ぐ(=世襲制)場合は、自然と親に弟子入りをする事になりますが、家や血筋は関係なく、自ら弟子入りして職人になる事も出来ます。

弟子入り後は、師匠あるいは親方の下で一定年数の修行(下積み)を経験する事になるでしょう。

弟子入りをするには、師事する職人を自分で見つけたり、知り合いに紹介して貰ったりして、直接弟子入りを申し込む形になると思います。

しかし、いきなり現れて「弟子にして欲しい」と言われても、受け入れ側には相当な負担が掛かるので、なかなか了承してくれない可能性もあるでしょう。

そんな時は諦めずに、何度か通ってお願いすれば、熱意が認められて許される事もあるかもしれません。

そんな弟子入りは、職人になる定番の手段とも言えますが、現実的に考えると色々と厳しい面もあります。

先程も少し触れましたが、弟子を受け入れるにはかなりの負担が掛かるもの。

というのも、今は不景気で職人の仕事自体が減っており、そんな時に全く仕事が出来ない素人を一般企業と同じ給料を払って教えるというのはとても簡単な事ではないのです。

さらに職人自身が高齢の場合は、他人に一から教えるのも大変でしょう。

はっきり言って、職人はどこも金銭的に苦しいので、お給料を払って仕事を教えてくれるところは少ないと言えます。

実際、弟子の内は無給の場合が殆どで、休みはあってもその時間で自分の作品を作ったり、技術を磨かなくてはならないので、実質休みはないと思った方が良いでしょう。(仕事中に自分の作品制作にあてる時間はありません)