不器用の良さを知る
不器用な性格とは、マイナスなことばかりではありません。
ご説明してきたように、評価される点も多くあります。
ですから、不器用な性格を克服するのには、“不器用な良さを知る”こともひとつです。
不器用な性格の人は、自分の不器用さが嫌で、不器用なところは短所だと思っている人も多いと思います。
つまり、不器用な自分が嫌いということです。
でも、自分を嫌いという感情は、さらなる悲劇を招きます。
自分はダメだと思い込むと、どんどん自分を卑下していきます。
卑下するから、自分に自信を持てません。
自分に自信がない人は、信念がなくなりがちです。
いつも人目を気にし、自分で自分の行動を決められないのが自分を嫌いな人です。
自分で自分の行動を決められないということは、他人目線の正解を探しているということ。
周囲の価値観に流されるので、行動に一貫性がなくなってしまいます。
これこそが不器用さ。
不器用がダメだと思いすぎているから、余計に不器用になってしまうのです。
不器用ならではのメリットを知っておく
不器用な性格にはメリットもあるので、そのメリットを長所として自覚することが大切です。
ちょっと不器用なところもある自分を好きになることで、諦めずに頑張るところや、よく考えて丁寧に行動するところが際立ってくるでしょう。
自分の不器用さを認めて一生懸命に頑張る姿というのは、周囲の人も見ていて応援したくなるものです。
不器用だけど好かれる人とは、こういうこと。
自分を卑下しすぎず、不器用さを活かせるからみんなに応援されるのです。
不器用な性格を克服するのとは少し意味が違うかもしれませんが、これも立派な克服方法。
器用になることが不器用さ克服の正解とは限りません!
プライドを捨てる
不器用な性格を克服するためには、プライドを捨てることも大切です。
不器用な性格の人の特徴に、自分なりのルールがあることを挙げました。
そのルールは本人のこだわりの部分ですが、奥底にはプライドが潜んでいたりもするでしょう。
意固地になってひとりで頑張りすぎてしまうというのも、プライドがあるからです。
プライドは、とても厄介なものです。
プライドが邪魔をするから素直になれないし、人に頼ることもできません。
諦めが悪いのもプライドがあるから。
プライドが、不器用さも生み出すのです。
自分を卑下する人にはプライドが無いようにも思いますが、相反するもののようでいて、実は表裏一体。
プライドが傷つくのを避けるために卑下することもあるし、卑下するからプライドが傷つくこともあります。
プライドは、いろんなシーンで意思決定や行動の邪魔をしてくるのです。
ですから、不器用な性格を克服するには、プライドとの付き合い方が重要になってきます。
失敗しても大丈夫な時は思った通りにやってみる
プライドが邪魔をしてくると、行動しなければならない時に動けなかったり、逆に意地になってやり続けたりします。
「諦めが肝心」と言いましたが、これは「プライドを守ることを諦める」と言い換えることができます。
プライドから意地になってしまうときは、プライドを捨てて諦めることが肝心。